『トリとロキタ』過酷な運命に直面し2人の絆が引き裂かれていくスリリングなショート予告&場面写真解禁!

トリとロキタ
(C)Christine Plenus

ベルギーの名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作『トリとロキタ』(3月31日(金)公開)のショート予告と場面写真が解禁された。

少年トリと少女ロキタはアフリカからベルギーへ流れ着いたふたりの偽姉弟。ドラッグの運び屋をしているが、ビザを得るため、さらに危険な仕事に手を染める。新天地を目指す途中で出会ったふたりを追い詰めるのは麻薬か、闇組織か、それとも……。観客は固唾をのんで、ふたりの温かな絆と、それを断ち切らんとするばかりの冷たい世界を見守る。

ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、分断が進む世界で、祖国を追われた者はどこで安息を得られるのか。いま、世界が直面している、人間の尊厳の在り方を突き付け、ダルデンヌ作品で初めて、怒りまでをもにじませる。本作えは、原点回帰ともいえるBGMなし、演技未経験の主演俳優、無駄のない作劇と演出と完璧なカメラワークにより、シンプルなストーリーにとてつもない強度を与え、第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を見事受賞した。

解禁されたショート予告では、トリとロキタの2人がドラッグの運び屋としてお金を稼ぐ姿や、ロキタが目隠しをして連れていかれる姿が映し出されている。「ビザがあれば働けるのに」と嘆くロキタと「僕が守る」とロキタに寄り添うトリ。「2人に生き抜く道はあるのだろうか」というナレーションと共に、過酷な運命に直面し互いを思いやる絆が引き裂かれていくスリリングな展開を想像させる予告となっている。

これまでも『イゴールの約束』(96)、『ロゼッタ』(99)、『息子のまなざし』(02)、『少年と自転車』(11)など、少年少女と社会との関わりを丁寧な作劇と演出で描き出してきたダルデンヌ兄弟。本作ではトリとロキタの互いを思いやる揺るぎない友情と、2人を取り巻く容赦ない現実を絶妙なバランスで表現している。

ダルデンヌ兄弟は本作の制作するにあたり、「このふたりの若い亡命者とその揺るぎない友情に深い共感を覚えた観客が、映画を見終えた後で、私たちの社会に蔓延する不正義に反旗を翻す気持ちになってくれたら。それが、私たちの願いです」とコメントしている。

あわせて解禁された場面写真は、トリとロキタが仲睦まじく歌うシーン、トリがロキタの手を握り励ますシーン、2人をドラッグの運び屋として雇っているシェフ・ベティムとの金銭のやり取りを捉えたシーンなど計10枚。果たして写真に映る大人たちは2人にとっての味方になりうるのか。『トリとロキタ』は3月31日(金)公開。

トリとロキタ
(C)Christine Plenus
トリとロキタ
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トリとロキタ
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トリとロキタ
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トリとロキタ
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