映画『オットーという男』監督のインタビューが到着!「誰もが愛し、笑えて、オットーに共感できる映画です。」

トム・ハンクスの最新作『オットーという男』(3月10日(金)公開)より、マーク・フォースター監督のインタビューが到着した。

オットーは町内イチの嫌われ者でいつもご機嫌斜め。曲がったことが大っ嫌いで、近所を毎日パトロール、ルールを守らない人には説教三昧、挨拶をされても仏頂面、野良猫には八つ当たり、なんとも面倒で近寄りがたい・・・。それが《オットーという男》。

そんな彼が人知れず抱えていた孤独。最愛の妻に先立たれ、仕事もなくした彼は、自らの人生にピリオドを打とうとする。しかし、向かいの家に越してきた家族に邪魔され、死にたくても死ねない。それも一度じゃなく2度、3度も・・・。世間知らずだが、陽気で人懐っこく、お節介な奥さんマリソルは、オットーとは真逆な性格。小さい娘たちの子守や苦手な運転をオットーに平気で頼んでくる。この迷惑一家の出現により “自ら人生をあきらめようとしていた男”の人生は一変していく――。

オットーを最初に世に送り出したのは、スウェーデンの作家フレドリック・バックマンの世界的ベストセラー「A Man Called Ove(邦題:幸せなひとりぼっち)」だ。世界各国で読まれたこの小説は、42週連続でニューヨークタイムズのベストセラーリスト入りを果たした後、スウェーデンで映画化されて一大センセーションを巻き起こした。スウェーデン映画協会によると、この作品はスウェーデンの映画史上3番目の大ヒットを記録したという。またアカデミー賞(R)においても、外国語映画賞を含め2部門でノミネートされた。

マーク・フォースター監督は、「『A Man Called Ove(幸せなひとりぼっち)』の小説を初めて読んだのは、スウェーデン映画を観る前でした。この物語はいろいろな文化、いろいろなバージョンで語ることができると思ったんです。シェイクスピアの戯曲がさまざまな時代にさまざまな形で作られてきたように。誰もがオットーのような人を知っていますし、誰もがオーヴェ(※スウェーデン版の主人公)のような人を知っていますからね。素晴らしい典型的なキャラクターで、誰もがそういう人を知っています。」と、自分の中にもオットーのような部分があると明かし、いろいろな人からも“自分もオットーだよ”と言われていると話す。

さらに、「スウェーデン映画がヒットし、小説が世界で1千万部近く売れた理由は、誰もがオーヴェ(※スウェーデン版の主人公)を知っているからだと思います。オットーというキャラクターはすごく気になる存在です。彼が世間に対してああいう態度を取るのは、世界は変わったのに対してオットーが変わっていないからです。彼の周りは変わったけれど、オットーには彼のモラルや倫理観があります。そして変わってしまった世間と自分はもう通じ合えないと彼は思っています。それがときに、恨みや怒り、そして自分の居場所がもうないと感じる世界に対するある特定の態度になって現れます。」と、オットーのことを分析する。

オットーを熱演したのは2度のアカデミー賞(R)に輝く名優トム・ハンクス。「私にとってトム・ハンクスはとにかく名優で、どんな役を演じても真実味があります。彼は素晴らしいハートの持ち主で、誰もが人間としての彼にも、役者としての彼にも共感できます。トムがオットーを演じていることの何が素晴らしいかというと、今まで彼が演じたことのないような役だということです。トムはコメディ出身で、フィジカルのユーモアもすごく上手い。それと同時に、彼は演劇派俳優としても卓越しています。その2つのドラマとユーモアを合わせることで、オットーがユニークなキャラクターになります。観ている人は彼に共感し、彼を笑い、彼と笑い、辛い思いをしている彼を見て泣くでしょう。実にさまざまな感情が沸き起こります。」と、大絶賛。

そして、この映画の核となるのが、新しく隣人として引っ越してきたマリソル一家とオットーの出会いだ。「マリソルは素晴らしい、魅力的なキャラクターで、夫と2人の子どもと共に、オットーの向いの家に引っ越してきます。彼女はメキシコ人で、英語が第2言語であるにも関わらず、ユーモアのタイミングが完璧なんです。タイミングはすごく難しいんですがね。最後にはオットーと彼女の間に絆ができます。なぜなら2人はお互いを鏡に映したように似ているからなんです。最終的に2人はお互いに温め合う仲にあるんです。そんな2人の関係はコミカルであると同時にハートフルでもあって、すごく温かくて笑える。この映画の要になっているんです。そんな2人の関係によって、オットーが感じている絶望や孤独が表出していきます。そしてそんな彼を近隣住民が救う。コミュニティが助けてくれるんです。ただ、彼が最初に心を開き始めるのは、越してきたばかりのマリソルに対して。彼女が彼の心を開く鍵なんです」と話す。

最後に、「最終的には人生を肯定する映画であり、誰もが愛し、知っているようなキャラクターを描いた映画です。観終わった後に、いろいろと話し合える映画でもあります。フィルムメイカーの多くがそうであるように、僕もできる限り大勢の人にこの映画を観てもらいたい。誰もがオットーに共感できると思います。トム・ハンクスに共感しない人なんていないですしね。」と、メッセージを送っている。

作品タイトル:『オットーという男』
出演:トム・ハンクス/マリアナ・トレビーニョ(TVシリーズ「クラブ・デ・クエルボス)/マヌエル・ガルシア=ルルフォ(『マグニフィセント・セブン』)/レイチェル・ケラー(TVシリーズ「TOKYO VICE」)
監督:マーク・フォースター(『プーと大人になった僕』『ネバーランド』『君のためなら千回でも』)
脚本:デヴィッド・マギー(『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』『ネバーランド』ともにアカデミー賞(R)脚色賞ノミネート)
原作:フレドリック・バックマン「幸せなひとりぼっち」(ハヤカワ文庫)
製作:リタ・ウィルソン/トム・ハンクス
原題:A Man Called Otto
US公開日:2022年12月30日NY/LA限定公開、2023年1月13日全米公開予定
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:https://www.otto-movie.jp/
ソニー・ピクチャーズ映画 公式Twitter:https://twitter.com/SonyPicsEiga
ソニー・ピクチャーズ映画 公式Instagram:https://www.instagram.com/sonypicseiga/
ソニー・ピクチャーズ映画 公式TikTok:https://www.tiktok.com/@sonypicseiga

3月10日(金)全国の映画館で公開

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