『午前4時にパリの夜は明ける』西田尚美、クリス智子、佐藤多佳子ら各界の著名人からコメント到着!本編映像も解禁

午前4時にパリの夜は明ける

シャルロット・ゲンズブールが主演を務めるミカエル・アース監督最新作『午前4時にパリの夜は明ける』(4月21日(金)公開)に寄せられた各界の著名人たちからのコメントと、本編映像が解禁された。

ドラマや映画など幅広く活躍している女優・西田尚美は「あのなまいきシャルロットが、お母さんに。あぁ私もエリザベートにハグされたい」と、子役時代から進化し続けるシャルロットの演技を称賛。

自身もJ-WAVEでナビゲーターを務める小川紗良は「深夜ラジオが孤独を繋ぐように、きっとこの映画に救われる人がいると思う」と、ラジオの仕事をきっかけに自信を取り戻していくエリザベートに共感のコメントを寄せた。

DJ/サントラ・ブラザースの鶴谷聡平は「80年代のパリが舞台の本作は、NYパンクやイタロディスコの名曲が場面を彩る。柔らかなシンセの劇伴も極上!」と、今年のセザール賞オリジナル音楽賞にもノミネートされた本作の音楽を絶賛。

他にも、ラジオパーソナリティのクリス智子、映画監督で写真家の枝優花、ミュージシャンの川辺素(ミツメ)、実在のラジオ番組を織り込んだ「明るい夜に出かけて」で話題を呼んだ作家の佐藤多佳子など、幅広いジャンルの文化人達からコメントが寄せられた。
さらに、イラストレーターの原智子からはエリザベートがベッドに座り込む印象的なシーンを描いたイラストも到着している。

あわせて解禁されたのは、家出少女タルラを自宅に迎え入れるシーンの本編映像
深夜ラジオの仕事で出会った少女タルラは家出をして外で寝泊まりしているという。そんな彼女を放っておけず、同じアパートの一室を貸したエリザベートが、タルラを自宅に招き、2人の子供たちと共に食卓を囲む。「前からラジオの仕事をしてたの?」とタルラが聞くと、「ごく最近よ」と答えるエリザベート。子供たちもつい最近知ったようだ。

高校生である息子マチアスの学校の話題になると、エリザベートは「留年しても助けてやらないから」と厳しい母親の表情を見せる。タルラには進学の予定はなく、昔中学に通ったきりだという。職業訓練や奨学金を提案するエリザベートに対して、タルラは「あなたみたいにラジオの仕事をしたい」と真っ直ぐな瞳で夢を語るのであった。

純粋なタルラの登場によって悲観していた過去を少しずつ見つめ直していくエリザベートと、心揺れ動くマチアス。なにげない食卓のシーンを通してエリザベートたちの愛情深い人柄が垣間見える温かな1シーンだ。

目次

著名人コメント全文(※以下、順不同)

平凡な日々のようでいて、とてもドラマティックに見えるのは、シャルロットが演じているからなのか。
いや、まるで演じてないようにも見える。あのなまいきシャルロットが、お母さんに。
あぁ私もエリザベートにハグされたい。
大げさでなく、とてもさりげない愛情のかけ方、スクリーンに存在している姿に惚れ惚れした。
――西田尚美さん(女優)

独りで過ごす時に見せるエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)の表情に惹かれる。
思わず口角が上がる様、さめざめと泣く様。自身を取り巻く環境の変化でわずかに変わってゆく仕草。
――原倫子さん(イラストレーター)

午前4時にパリの夜は明ける
Illustration:Tomoko Hara

一介のシングルマザーになること。そこから人生をやり直すこと。
そして初めて自分を知り、本当の愛を知っていくこと。
シャルロットの名演が、再生の素晴らしさを優しく謳いあげる午前四時に、
人生の夜は明ける。
――猫沢エミさん(ミュージシャン/文筆家)

みんな生まれた瞬間から、大海原の淵に立つ。
長いであろう旅路、小さくても拠りどころがあるといい。
ラジオにはカタチがない。幸せにもカタチはない。
家族も。
でも、自分を鼓舞する何かがあるとすれば、
そんなところに転がっているような気もする。
生きている実感を掬いながら、
これからの道のりをほのかに照らしてくれる映画です。
――クリス智子さん(ラジオパーソナリティ)

孤独な家出少女の透明なガラスのような瞳。苦難を乗り越えていくタフで繊細な母親の笑み。
1980年代のパリの夜景に流れるラジオ。人と人とのつながりが切なくも美しい。
――佐藤多佳子さん(作家「明るい夜に出かけて」)

ミカエル・アース監督がまたひとつ、世界を浄化してくれた。
弱さを抱えて生きること、支え合うこと、誰かを思いやること。
深夜ラジオが孤独を繋ぐように、きっとこの映画に救われる人がいると思う。
映画館を出たあと、すべてが優しさを帯びて見える。
――小川紗良さん(俳優/文筆家/映像作家)

この映画は『見る』というより『眺める』、
『知る』というより『感じる』類のもの。
それは例えば美しい音楽、上質のカシミアの肌ざわり、
薫り高いフレグランスが鼻をくすぐる体験のように。
――シトウレイさん(ストリートスタイルフォトグラファー/ジャーナリスト)

孤独な少女と新しい人生を前に惑う家族が結ぶ絆の切なさ。
80年代のパリがこんなに優しく、ノスタルジックに描かれる日が来るとは!
――山崎まどかさん(コラムニスト)

これまでの作品も音楽への愛情に溢れていたミカエル・アース監督。80年代のパリが舞台の本作は、NYパンクやイタロディスコの名曲が場面を彩る。柔らかなシンセの劇伴も極上!
――鶴谷聡平さん(DJ/サントラ・ブラザース)

こじれてしまった関係の修復を願う時、それそのものに執着するより、
他の誰かを支えることで自分が救われる可能性がある。
人生の遠回りを肯定してくれる映画でした。
――ミュージシャン 川辺素さん(ミツメ)

夜の街を眺めていると自身の輪郭が曖昧になって
「本当にこの世界に自分は存在しているのだろうか」と
疑いたくなる。不安になる。寂しさが込み上げる。
もしも、これを孤独というのならば
この映画はそんな夜に寄り添ってくれる。
そして、その暗い夜もいつかは明けるのだと、信じさせてくれる。
――枝優花さん(映画監督/写真家)

それぞれの孤独が交わり、じんわりと光るように響き合う。
私たちは互いの傷に触れて、ひととき寄り添い合うことができる。
他者と共有した忘れがたい時間を思い出す作品です。
――文月悠光さん(詩人)

過去という夜が言葉で明けていく。
まぶしさとともに生まれるひとりひとりの影は、
はっきりと、いま、ここに、あなたとわたしがいることを教えてくれる。
――木下龍也さん(歌人)

何も残らなかったかのような歳月、離れていった人々、
好きになれなかった映画。
それでもあの日々は確かに私だったと抱え直す夜が、朝が、
1981年から2023年までの42年間にいくつあっただろう。
――はらだ有彩さん(テキストレーター)

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