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イタリア映画祭2023オープニング作品『遺灰は語る』予告編解禁!91歳の名匠パオロ・タヴィアーニが到達した美しき傑作

遺灰は語る

パオロ・タヴィアーニ監督のベルリン国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞作『遺灰は語る』(6月23日(金)公開)の予告編が解禁された。

『カオス・シチリア物語』(1984)、『グッドモーニング・バビロン!』(1987)などで知られるイタリアの名匠タヴィアーニ兄弟。2018年に兄ヴィットリオが死去後、現在91歳の弟パオロが初めて一人で監督したのが本作だ。
5月2日からの「イタリア映画祭2023」ではオープニング作品として日本プレミア上映が決定している。

本作の主人公は、あるノーベル賞作家の“遺灰”。1936年に亡くなった作家ピランデッロは、死に際し「遺灰は故郷シチリアに」と遺言を残すが、時の独裁者ムッソリーニは遺灰をローマから手放さなかった。戦後ようやく遺灰が故郷へ帰還することになるが、次々にトラブルが…。遺灰はシチリアにたどり着けるのだろうか―?美しいモノクロ映像、美しい音楽、ゆったりとした語り…わずか90分に映画の豊かさが凝縮された作品だ。

この度公開された予告編では、“遺灰”を運ぶ任命を受けたシチリア島特使の旅を中心に、人々が“遺灰”をめぐって右往左往する様子がユーモアを交え、美しいモノクロ映像で描かれる。『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)でアカデミー賞(R)作曲賞を受賞した名作曲家ニコラ・ピオヴァーニが手がける音楽の美しさも必聴。最後は、エピローグとなるピランデッロの遺作短編「釘」のカットも登場し、イギリスの映画雑誌「Screen Daily」による「ベルイマン、黒澤、ヴァルダ、オリヴェイラ…。その殿堂に仲間入りする重要な作品。」というコメントで締めくくられる。

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