映画『エヴァ』の公開を記念してジェイムズ・ハドリー・チェイスの傑作サスペンス「悪女イヴ」の新版発売が決定

エヴァフランスの至宝、イザベル・ユペールとギャスパー・ウリエル共演の映画『エヴァ』が7月7日(土)より公開となる。この度、本作の公開に寄せて、原作「悪女イヴ」新版が6月22日に創元推理文庫から刊行されることが決定した。

「悪女イヴ」は英国の人気作家ジェイムズ・ハドリー・チェイスの傑作サスペンスで、未だ根強いファンを持ち、1963年に初版が発売されたが、長らく入手困難になっていた。55年の歳月を経てもなお、サスペンス小説としての魅力はもちろん、登場人物たちが引き起こす愛憎の果てを描いたエンターテイメントとしても今なお新鮮な発見に満ちている。ハリウッドの栄華とそのまがまがしさ、欲望の彩度や人間の業を深く描いた原作小説「悪女イヴ」の究極のファム・ファタル(運命の女)イヴと、舞台をフランスに移し、娼婦と新進作家との心理的な駆け引きに踏み込んだ映画『エヴァ』の、いくつもの顔をもつ女エヴァ。異なる表現ながら、同じ「避けがたい運命の出会いと官能的な破滅」について深く描かれた2作をお楽しみ頂きたい。

また、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIでは、映画『エヴァ』公開と原作本「悪女イヴ」発売を記念して、6/22(金)~7/13(金)まで、両作品の世界観を楽しめるフェアを開催。予告編のオンエアや著名人コメント入りパネル展開のほか、関連書籍や関連DVDの販売を行う。ファム・ファタール(運命の女)と、破滅していく男性という普遍のテーマをより楽しめるフェアになっている。

ジェイムズ・ハドリー・チェイス原作の
傑作サスペンス「悪女イヴ」映画化

ブノワ・ジャコー監督は「初めて「悪女イヴ」を読んだのは13歳くらい。好奇心に駆られて読み始めたが、たちまち夢中になった。あのときからずっとこの小説を映画にすることを考えてきた」と振り返る。主演はフランスを代表する演技派女優とイザベル・ユペール。

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ポール・ヴァーホーヴェン監督の『エル ELLE』(17)では第89回アカデミー賞(R)主演女優賞にノミネートされたことも記憶に新しい。エヴァを演じるに当たり、「大変だったのは、役ということを忘れてしまうこと。これはフィクションだということを忘れてしまうの。小説を読んだとき、ハドリー・チェイスは私のためにこれを書いたという感じがした。」と語るほど本作にのめりこんだ。「エヴァは謎そのもの。実際の人物なのか、それとも幻想か。エヴァはベルトラン自身を現しているのかしら?二人は双子のようで、鏡に映した自らを見るように互いに引き寄せられていくの。」と自ら演じるエヴァについて語る。彼女に魅了され、堕ちていく作家ベルトラン役は『サンローラン』(15)、『たかが世界の終わり』(17)のギャスパー・ウリエルが演じる。

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ストーリー
他人の戯曲を盗んで発表したことで、一躍成功をつかんだ男ベルトラン。2作目を期待されるがペンは進まず、パトロンからは矢の催促が。執筆の場である別荘に着くと、吹雪で立ち往生した男女が窓ガラスを割って入りくつろいでいた。腹を立てたベルトランは、バスタブにつかっていた娼婦エヴァに文句を言おうと近寄るが、彼女に一瞬で心を奪われる。次作の題材という名目でエヴァに近づくが冷たくあしらわれ、思うようにならない関係に苛立ちを募らせたベルトランは、周囲の人間を巻き込み官能と破滅の道を突き進んでゆく……。

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作品タイトル:『エヴァ』
出演:イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエル、リシャール・ベリ
監督:ブノワ・ジャコー『マリー・アントワネットに別れをつげて』
2018/フランス/カラー/フランス語/102分
映倫:G
原題:EVA
原作:「悪女イヴ」ジェイムズ・ハドリー・チェイス(小西宏訳)創元推理文庫
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
配給:ファインフィルムズ

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/eva/
コピーライト:(c)2017 MACASSAR PRODUCTIONS – EUROPACORP – ARTE France CINEMA – NJJ ENTERTAINMENT – SCOPE PICTURES

7月7日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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