『ガザの美容室』貴重な監督インタビュー映像が限定上映決定!ガザに生まれた彼らが語る「いま、描かなくてはならないこと」

ガザの美容室
(写真左:タルザン・ナサール監督/写真右:アラブ・ナサール監督)

双子のパレスチナ人映画監督タルザン&アラブ・ナサールによる映画『ガザの美容室』が、2018 年6月23日(土)より、アップリンク渋谷、シネマカリテ新宿ほか全国順次公開となる。アップリンク渋谷ではタルザン&アラブ・ナサール監督のインタビューを毎日レイトショーの回に上映することが決定した。

『ガザの美容室』はパレスチナ・ガザの小さな美容室を舞台に、13名の女性たちが戦火に巻き込まれる中たくましく生き抜く姿を描いた84分の長編作。上映されるインタビューでは、密室劇を見事に描き切った彼らの演出技法から、パレスチナ出身の映画監督としての思いなどの熱いメッセージまで、濃密な内容を語る二人の姿が7分ほど収録されている。

【実施劇場】アップリンク渋谷
【上映開始日】6月23日(土)より ※終映日未定
【上映時間】レイト回
※日によって時間が異なります。下記URLにて上映時間をご確認いただけます。
http://www.uplink.co.jp/movie/2018/51105

※インタビュー動画はアラビア語で語る彼らの声に、フランス語の通訳が重なっております。ご了承ください。

目次

オシャレする。メイクをする。
たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それが、私たちの抵抗。

パレスチナ自治区、ガザ。クリスティンが経営する美容院は、女性客でにぎわっている。
離婚調停中の主婦、ヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦。皆それぞれ四方山話に興じ、午後の時間を過ごしていた。しかし通りの向こうで銃が発砲され、美容室は戦火の中に取り残される――。

極限状態の中、女性たちは平静を装うも、マニキュアを塗る手が震え、小さな美容室の中で諍いが始まる。すると1人の女性が言う。「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない」――いつでも戦争をするのは男たちで、オシャレをする、メイクをする。
たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それこそが、彼女たちの抵抗なのだ。

第68回カンヌ国際映画祭批評家週間に出品され話題を呼んだ本作は、ガザで生まれ育った双子の監督タルザン&アラブ・ナサールによる初の長編で、戦争状態という日常を生きる女性たちをワンシチュエーションで描き、戦闘に巻き込まれ、監禁状態となった人々の恐怖を追体験する衝撃作である。

戦争中であっても、彼女たちは常に人生を選択している。僕たちは“虐げられたパレスチナの女性”ではなく、人々の暮らしを、死ではなくて人生を描かなきゃならないんだ
――タルザン&アラブ・ナサール監督

作品タイトル:『ガザの美容室』
出演:ヒアム・アッバス、マイサ・アブドゥ・エルハディ、マナル・アワド、ダイナ・シバー、ミルナ・サカラ、ヴィクトリア・バリツカほか
監督・脚本:タルザン&アラブ・ナサール
(2015/パレスチナ、フランス、カタール/84 分/アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)
字幕翻訳:松岡葉子
提供:アップリンク、シネ・ゴドー
配給・宣伝:アップリンク

公式サイト:www.uplink.co.jp/gaza/

2018年6月23日(土)、アップリンク渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次公開

目次