『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』を手掛けたスタジオ・A24の最新作『Pearl』が、『Pearl パール』の邦題で7月7日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となることが決定し、予告とポスターが解禁された。
ダンサーを志ざし、スターの華やかな世界に憧れるパール。人里離れた農場で、厳格な母と体が不自由な父に育てられた彼女の愛への渇望が、スターへの夢を育み、両親からの異常な愛が、その夢を腐らせていく……。籠の中の無垢なる少女が抑圧から解き放たれたとき、無邪気さと残酷さをあわせもつシリアルキラーが誕生する。
『X エックス』の前日譚であり、現在製作中の完結編『MaXXXine（原題）』とあわせ、A24初の三部作としても注目されている本作。その中で、マーティン・スコセッシ監督が魅了され、ベネチア国際映画祭でも話題を呼び、ホラー映画初のオスカー候補と噂されるほどとなったのが“パール”。彼女の狂気に圧倒されつつも、その笑顔に惹きつけられてしまう存在だ。
監督・脚本は『X エックス』に続けてタイ・ウエストが担当、『X エックス』で主人公のマキシーンと、最高齢のサイコキラー・パールを演じたミア・ゴスは、主演として本作でも若かりし頃のパールを演じているほか、脚本とエグゼクティブ・プロデューサーとしてもクレジットされている。
解禁された日本版ビジュアルは、大島依提亜によるもの。日本ビジュアル向けに、英字部分含めてロゴも新たに作成され、テーマカラーの「赤」が映えるヴィンテージ感ある仕上がりとなっている。「スターになるの」とかわいらしい笑顔をみせる無垢なパールと、その血だらけの手の間には、斧を振り下ろす、覚醒したシリアルキラー・パールの姿が写し出されている。
また予告編には、1928年のミュージカル作品『Good Boy』のために書かれ、マリリン・モンローが歌ったことで有名になった「I Wanna Be Loved By You（愛されたいのに）」をアレンジした楽曲が使用され、ミュージカルスターを夢見る無邪気な夢が閉ざされ、残虐なパールへと変遷していく様が描かれる。ミア・ゴスの怪演ぶりにも注目したい。
『Pearl パール』は7月7日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。