『帰ってきたヒトラー』(15)でヒトラー役を演じたオリヴァー・マスッチが主演を務める、フィリップ・シュテルツェル監督最新作『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』(7月21日(金)公開)の本編映像が解禁された。
本作の原案は世界的ベストセラーにもなった文豪シュテファン・ツヴァイクの傑作小説「チェスの話」。ナチス占領下のオーストリアを舞台に、ヒトラーの命令でホテルに監禁された男が、1冊のチェス本を武器にナチスとの心理戦に挑む驚愕のサスペンス映画だ。
ある日突然ナチスの秘密国家警察(ゲシュタポ)に拘束され、ホテルの一室に監禁されたヨーゼフ(オリヴァー・マスッチ)。部屋には最低限の家具が置いてあるだけで、外の世界から完全に隔離された空間だ。
フィリップ・シュテルツェル監督やゲシュタポを演じたアルブレヒト・シュッヘは、インタビューにおいて、このような何も無い空間で何もせず、ただ拘束し続けることを「白い拷問」と呼んでいる。そんな環境で、なんとか正気を保とうとするヨーゼフだが、次第に精神が耐えられなくなっていく…。そんなある日、彼は偶然チェス本を手にする。その一冊の本が彼の精神を支えるきっかけとなった。
解禁となった本編映像では、ヨーゼフがチェスの世界にのめり込んでいく姿が映し出される。何か月間もひとりでホテルの部屋に放置され続け、会話や活字に飢えていたヨーゼフは、今まで興味もなかったチェスの世界に没頭していく。
ひたすらにチェスの棋譜をつぶやきながら、チェス盤に見立てた風呂場のタイルと自作の駒で、ひとり対局を行う。狂気的なまでの熱中ぶりだ。彼は一体いつまで正気を保ち続けられるのか…。本作の鍵を握る重要なシーンとなっている。
スリルに満ちた展開から目を離せない、観る者の心をかき乱すヒューマン・サスペンス――文豪ツヴァイク最期の傑作『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』は7月21日(金)よりシネマート新宿他全国順次ロードショー。
ストーリー
ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。ヨーゼフは久しぶりに再会した妻と船に乗り込む。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した時にナチスに連行され、彼が管理する貴族の莫大な資産の預金番号を教えろと迫られた。それを拒絶したヨーゼフは、ホテルに監禁されるという過去を抱えていた。一方船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていた。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼される。ヨーゼフがチェスに強いのには悲しい理由があった。王者との白熱の試合の行方と共に、衝撃の真実が明かされる──
作品タイトル:『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』
出演:オリヴァー・マスッチ(『帰ってきたヒトラー』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』)、アルブレヒト・シュッへ(『西部戦線異状なし』)、ビルギット・ミニヒマイアー(『ヒトラー ~最期の12日間~』)
監督:フィリップ・シュテルツェル(『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』)
原案:シュテファン・ツヴァイク(「チェスの話」)
2021/ドイツ/ドイツ語/112分/カラー/5.1ch/シネマスコープ/原題:Schachnovelle/G/字幕翻訳:川岸史
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
公式サイト:royalgame-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/kinofilmsJP
コピーライト:(C) 2021 WALKER+WORM FILM, DOR FILM, STUDIOCANAL FILM, ARD DEGETO, BAYERISCHER RUNDFUNK
7月21日(金)シネマート新宿他全国順次ロードショー
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