オダギリジョーが自身のオリジナル脚本に基づく長編映画を監督!ワダエミなど国際的なスタッフが参加、2019年公開予定

オダギリジョー監督作俳優・オダギリジョーが自身のオリジナル脚本に基づく映画を監督することが決定した。
オダギリは2007年にドラマ「帰ってきた時効警察第8話」を、2008年に中編映画「さくらな人たち」を監督しているが、本年夏に撮影を開始する新作(題名未定)が本格的に商業公開される初の長編劇映画となる。

本作には国際的なスタッフが参加する。撮影は「ブエノスアイレス」(1997)、「花様年華」(2000)などウォン・カーウァイ作品の撮影監督として知られ、香港、ハリウッドを始め世界で活躍するクリストファー・ドイル。衣装は黒澤明監督作品「乱」(1985)で米国アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞し、近年では中国映画の大作も手がけるワダエミ。日本人監督作品への参加は大島渚監督の「御法度」(1999)以来20年ぶりとなる。そして音楽は、アルメニア出身の天才ジャズピアニスト兼作曲家であるティグラン・ハマシアンが担当。ハマシアンの独創的な音楽は世界中の有名ミュージシャンから絶賛されているが、今回初めて映画音楽を作曲することとなる。

本作は7月中旬から夏パート、来年1月に冬パートの撮影が予定されており、2019年、キノフィルムズ配給により劇場公開される予定だ。

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オダギリジョー監督 コメント

オダギリジョー、クリストファードイル、ワダエミ、ティグランハマシアン。うちはカタカナしか取らねぇ!そんな組だと思われそうですが、やっぱりこれだけカタカナが並ぶと何だか笑っちゃいますね。
国際的な感覚を持ちながら日本映画を大切に思ってくれるスタッフが集まってくれています。沢山の方々に助けて頂きながら鋭い光を放つ作品を作りたいと思っています。

オダギリジョー

スタッフ プロフィール

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撮影:クリストファー・ドイル
1952年、オーストラリアのシドニーに生まれる。1983年、台湾の巨匠エドワード・ヤン監督の「海辺の一日」で撮影監督デビュー。以後、香港、台湾映画を中心に活動。その後、活動の場はハリウッド、ヨーロッパにまで広がっている。主要作品にウォン・カーウァイ監督作品「欲望の翼」(1991)、「恋する惑星」(1994)、「ブエノスアイレス」(1997)、「花様年華」(2000)、チェン・カイコー監督作品「花の影」(1996)、チャン・イーモウ監督作品「HERO」(2002)、「LOVERS」(2004)、ガス・ヴァン・サント監督作品「パラノイドパーク」(2007)、ジム・ジャームッシュ監督作品「リミッツ・オブ・コントロール」(2009)、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作品「エンドレス・ポエトリー」(2016)等がある。また、監督作品に「孔雀」(1999)、「ホワイト・ガール」(2017)等がある。1994年、「楽園の瑕」の撮影によりヴェネチア映画祭金のオゼッラ賞を受賞、2000年、「花様年華」の撮影によりカンヌ映画祭高等技術院賞を受賞。また、2017年カンヌ映画祭ではその撮影に対する功績を讃えてピエール・アンジェニュー賞が授与された。

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衣装:ワダエミ
1937年、京都府に生まれる。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)を卒業後、舞台装置や舞台衣装デザインを手がける。1986年、黒澤明監督の「乱」の衣装デザインを担当し、米国アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞。その他の代表作品に市川崑監督作品「鹿鳴館」(1986)、勅使河原宏監督作品「利休」(1989)、ピーター・グリーナウェイ監督作品「プロスぺローの本」(1991)、メイベル・チャン監督作品「宋家の三姉妹」(1997)、大島渚監督作品「御法度」(1999)、チャン・イーモウ監督作品「HERO」(2003)等がある。

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音楽:ティグラン・ハマシアン
1987年、アルメニアのギュムリに生まれる。2006年、権威あるセロニアス・モンク・ジャズピアノ・コンペティションでグランプリを受賞。ジャズ、ロック、クラシックにアルメニアの民族音楽の要素をも加えた独特なサウンドで世界的に高い評価を受けるピアニスト兼作曲家。代表的なアルバムに「モックルート」(2015)、「Luys I Luso」(2015)、「太古の観察者」(2016)等がある。

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