『ペルリンプスと秘密の森』12/1公開決定&本予告・本ポスタービジュアル解禁!アレ・アブレウ監督もブラジルから来日

ペルリンプスと秘密の森

『ペルリンプスと秘密の森』の公開日が12月1日(金)に決定し、本予告と本ポスタービジュアルが解禁された。さらに本作のプロモーションのため、ブラジルからアレ・アブレウ監督が来日することも決定した。

テクノロジーを駆使する太陽の王国のクラエと自然との結びつきを大切にする月の王国ブルーオの二人の秘密エージェントは、巨人によってその存在を脅かされる魔法の森に派遣されている。森を守る唯一の方法は、光という形でこの森に入り込んだ「ペルリンプス」を見つけること。敵対していた二人は共通する目的のために協力し合うことにする。しかし平和をもたらすという謎の生物<ペルリンプス>を探すうちに、物語は思いがけない結末にたどり着く。そこに隠された現代への問いかけとは?

本作は、『父を探して』で、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされるなどアニメーションの新潮流“イベロアメリカ”の最も重要な作家のひとりとされるアレ・アブレウ監督の最新作。アヌシー国際アニメーション映画祭アーティスティック・ディレクターのマルセル・ジャンからは「純粋な宝石」、『ウルフウォーカー』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』などを手がけ、その独特の作風から世界中に熱狂的なファンを持つトム・ムーア監督からは「エキサイティングな監督による美しい映画」との称賛コメントが寄せらている。

解禁された本予告は、<ペルリンプス>を探すためにそれぞれ違う国から魔法の森に派遣、敵対していたクラエとブルーオの2人がともに森を歩み、徐々にお互いを知ることで<本当に大事なもの>を見つけ出していく様子を映し出したもの。鬱蒼としげる深緑の木々、極彩色の小鳥やグラデーションに煌めく虹色の光―20世紀を代表する画家 パウル・クレーを思わせる水彩画のタッチで描き出された幻想的な森はもちろん、道中に出会うメガネをかけた巨大な老カマトドリとの出会い、樹木を帆にした小舟に乗って空を渡る様子など、まるで夢の中に迷い込んだような数々のユニークで美しいアニメーションも必見だ。

本ポスターは柔らかな魔法の森の光の中、クラエとブルーオが抱きしめ合う様子を捉えたもの。「ひとりぼっちじゃないって、素敵なこと」添えられたキャッチコピーは、それまで敵同士だった2人が、お互いを素直に認め合うことで、優しい時間と仲間を手に入れることができた瞬間を切り取った印象的なビジュアルとなっている。

<イベロアメリカとは?>
欧州及び中南米のスペイン語・ポルトガル語圏諸国から構成される地域のこと。この地域では、2000年代末から共同製作などアニメーション業界の関係強化に向けた取り組みが進んでいる。2018年にはアルゼンチンのアニメーション作家キリノ・クリスチャーニにちなんだキリノ・アワードが誕生し、受賞作がアカデミー賞やアヌシー国際映画祭などでノミネートや受賞をし始めている。世界から注目される作家も輩出するようになる中、その牽引役を担っているのがアレ・アブレウである。

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