映画『正欲』新垣結衣&磯村勇斗共演の本編シーン初解禁!秘密を抱えるもの同士が、世間に“擬態”する方法とは? ―本日公開

映画『正欲』(本日公開)の本編映像が解禁された。

原作は、2009年「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年「何者」では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。

家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を映画化するのは、演出家・岸善幸と、脚本家・港岳彦

検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道に磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じる。

解禁されたのは、メインキャストの新垣演じる夏月と磯村演じる佳道の、ある会話シーンだ。中学時代の同級生だったふたりは、大人になってから思わぬ形で再会し、やがて互いに“ある秘密”を抱えていることを共有する仲になる。

現在公開中の予告編映像でも、夏月が「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」、佳道が「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」と語る様子が映し出されているように、“ある秘密”のためにどこか生きづらさを感じているふたり。そこで佳道は、「これで擬態できないかな、世間並みに」と語りながら夏月に指輪を差し出し、「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」と“提案”を持ちかけ、夏月も「いいね、それ」と笑顔で答えるのだった。果たしてこの先、夏月と佳道を待ち受けるものとは─?

違う場所、違う人生、違う境遇で生きる人々が、誰も予想できなかった感情で少しずつ少しずつ近づいていく様を描いた本作。磯村は今回の出演について、「非常に難しい役と出会ったという印象でした。岸監督やプロデューサーと何度も話し合ったぐらい、掴むのが難しかった。でもこの作品が届けたいメッセージは非常に今の時代に合っているし、何か救いになるのではないかと思いました」と役作りにおける苦労を語っている。

一方新垣は、「夏月ひとりの場面の撮影はずっと重くて、苦しいなという感覚でした」と語るも、「磯村さんがクランクインされて、佳道とふたりの場面になったら本当にホッとしたんです。夏月たちも実際にこういう気持だったのかもしれないなって、そのときにすごくリアルに感じました」と、磯村との充実した共演を振り返っている。

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