『コット、はじまりの夏』(2024年1月26日(金)公開)より、予告編と場面写真が解禁された。
第72回ベルリン国際映画祭 グランプリ受賞(国際ジェネレーション部門/Kplus)、本年度の第95回アカデミー賞(R)国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で42受賞、60超ノミネート(10月12日時点)を果たした本作は、9歳の少女コットの成長とはじまりを描く物語。『私は最悪。』『燃ゆる女の肖像』など若く作家性の強い才能をいくつも世に送り出して来た気鋭のスタジオ、NEONが北米配給権を獲得。海外で「この数年で最も胸を打つ映画」(Rolling Stone)、「映像は歌うように美しいだけでなく、息を吹き込んでいる」(New Statesman)、「なんとも優しい宝石のような映画。絶妙な小津風の映像と演技に感動し最後に涙する」(マーク・カズンズ/映画監督)、「自分の声を見つけることを描いた詩的な作品」(Empire Magazine)と、海外で多くの映画人や映画ファンを魅了している。
主人公のコットを演じるのは、本作が初演技のキャサリン・クリンチ。圧倒的な透明感と存在感で見事に表現し、史上最年少の12歳でIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を獲得。監督・脚本は本作が長編初監督となるコルム・バレード。これまでドキュメンタリー作品を中心に、子どもの視点や家族の絆を繊細に映し出し、本作でも少女の心情に丁寧に寄り添い、静かながらも深い感動を世界中に与えている。
解禁となった予告編では、大家族の中で孤独に暮らす9歳の少女コットが、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを親戚のキンセラ夫婦に預けられるシーンからはじまる。「お父さんが好きなだけ預かっていいって」と言うコットに、「喜んで預かるわ」、「辛い時は話さなくていい」と温かく迎え入れるキンセラ夫婦。2人の愛情をたっぷりと受け初めて生きている実感に包まれたコットはやがてその表情も明るく変化、自分を解放し力強い瞳で農場を走る様子が印象的に描かれている。
ナレーションを担当するのは、その透明感あふれる歌声と唯一無二の表現で国内外に多くのファンをもつ、音楽家の青葉市子。緑豊かな田舎の美しさ、木々の間からのぞく陽の光のあたたかさといった、コットを優しく包み込む映像美とともに、「やっと見つけた、私の居場所」というナレーションが切なくも希望を感じさせる90秒となっている。
ストーリー
コット、9歳。家族がいても孤独な日々におとずれた、“特別な”夏休み。
少女のささやかな願いに心洗われる、愛おしさに満ちた希望の物語。
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく―。
作品タイトル:『コット、はじまりの夏』
出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチ、マイケル・パトリック
監督・脚本:コルム・バレード
プロデューサー:クリオナ・ニ・クルーリー
撮影:ケイト・マッカラ
音楽:スティーブン・レニックス
原題:「An Cailín Ciúin」/英題:「The Quiet Girl」
原作:クレア・キーガン「Foster」
2022年|アイルランド|アイルランド語、英語|カラー|スタンダード|5.1ch|95分|字幕:北村広子|後援:駐日アイルランド大使館|G
配給:フラッグ
公式サイト:https://caitmovie.jp
公式X:https://twitter.com/cait_movie #コットはじまりの夏
公式Instagram:https://www.instagram.com/cait_movie
コピーライト:(C) Inscéal 2022
2024年1月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
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