1987年に出版され、第1回山本周五郎賞を受賞、日本を代表する名脚本家・作家、山田太一作の長編小説「異人たちとの夏」(新潮社刊)を、『荒野にて』(17)、『さざなみ』(15)など数々の賞に輝き、世界で絶賛された作品を送り続ける監督・脚本家のアンドリュー・ヘイの手により再映画化した『異人たち』が2024年春に公開される。
この度、現地時間12月3日に発表された英国インディペンデント映画賞にて、本作が作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(ポール・メスカル)・撮影賞・編集賞・音楽監修賞等、主要部門を独占する、最多7冠に輝いた。
同時に、アンドリュー・ヘイ監督から11/29、惜しくも逝去された山田さんに対して「山田太一さんのご家族に心からのお悔やみを申し上げます。山田さんの作品には、多くの人々にとってそうであったように、私に語りかけてくる、優しく思慮深い人間性がありました。それは言葉の背後にある、芸術家の魂の反映だと確信しています。今年、山田さんに映画『異人たち』をご覧いただくことができ、温かく受け入れていただけたことは私にとって多大な意味がありました。私の思いはご家族と共にあります」と追悼のメッセージが贈られた。
ヘイ監督は本作で、傑作小説「異人たちとの夏」(新潮文庫刊)で描かれる山田さんのオリジナリティ溢れたストーリーに、独自の感性あふれる脚色と演出を加え、見事にアレンジ。現代のイギリスに舞台を移した奇跡の再映画化に挑み、時を超えて人々の心に残り続ける名作をスクリーンへと蘇らせた。
あわせて、まるで主人公たちの切ない心を写し出したかのような、美しいグラデーションが目を引くポスタービジュアルも解禁。本作には、「Fleabag フリーバッグ」のアンドリュー・スコット、『aftersun/アフターサン』で米アカデミー賞男優賞にノミネートされたポール・メスカル、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のクレア・フォイという実力派キャストが集結。彼らの、リアルでありながら繊細で切なさを湛えた演技と、魂を揺さぶる表情で観る者を魅了する心を打つポスタービジュアルとなっている。
アメリカ、テルライド映画祭でのワールドプレミア以降、批評家、観客ともこぞって絶賛の声を上げ続ける本作。RottenTomatoesでも97% fresh(12/5現在)の記録を更新中で、第36回東京国際映画祭で国内初上映された折には、「今年どころか生涯ベストに入るくらい良かった。」「傑作!」「素晴らしい以外の言葉が見つからないまま放心中…」「涙が止まらんかった。静謐で美しく、痛みと温かさが入り混じった作品」と日本でも絶賛の声が飛び交っている。『ノマドランド』『シェイプ・オブ・ウォーター』などで米アカデミー賞作品賞を5度受賞したサーチライト・ピクチャーズが全世界に配給する本作に期待が高まる。
ストーリー
ロンドンのタワーマンションで暮らすアダムは、12歳の時に交通事故で両親を亡くした40代の脚本家。それ以来、孤独な人生を歩んできた彼は、在りし日の両親の思い出に基づく脚本に取り組んでいる。そして幼少期を過ごした郊外の家を訪ねると、そこには30年前に他界した父と母が当時のままの姿で住んでいた。その後、アダムは足繁く実家に通って心満たされるひとときに浸る一方、同じマンションの住人である謎めいた青年ハリーと恋に落ちていく。しかし、その夢のような愛おしい日々は永遠には続かなかった……
作品タイトル:『異人たち』
出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル、クレア・フォイ
監督:アンドリュー・ヘイ『WEEKEND ウィークエンド』『さざなみ』『荒野にて』
原作:「異人たちとの夏」山田太一著(新潮文庫刊)
原題:ALL OF US STRANGERS
北米公開:2023年12月22日
映倫:R15+
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:https://searchlightpictures.jp/movies/allofusstrangers
コピーライト:(c) 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年春 公開