映画『パスト ライブス/再会』(4月5日(金)公開)より、本国ロング予告が解禁された。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を生み出したA24と『パラサイト 半地下の家族』配給の韓国のCJ ENMが初の共同製作で贈る本作は、ソウルで初めて恋をした幼なじみのノラとヘソンが、24年後の36歳、NYで再会する7日間を描くラブストーリー。
先日発表された第96回米国アカデミー賞(R)では作品賞と脚本賞の主要2部門でノミネートを果たし、ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)賞をはじめ5部門へノミネートされた。メガホンをとったのは、本作が長編映画監督デビューとなるセリーヌ・ソン。12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った自身の原体験を元にオリジナル脚本を執筆した。
今回解禁された予告には、ノラとヘソンが24年ぶりにNYで再会した瞬間の、互いの気持ちが溢れ出す表情や言葉にならない声で喜び合う姿が瑞々しく切り取られている。そしてこの再会に、ノラの夫・アーサーは「この物語で、僕は運命を阻む邪悪な米国人の夫だ」、「彼は13時間かけて来た。会うなとはいえないよ」と、ヘソンに対する複雑な気持ちを妻であるノラに率直に吐露しながらも、彼ら2人の関係性を尊重し見守る。1人の女と2人の男、複雑な気持ちと緊張感を保つ3人。言いようのない“縁”に導かれた彼らが、再会の数日間を経ることで、「もしもあの時…」と過去に選ぶことができた人生の分かれ道、そして今歩んでいる日々の生活にそれぞれの想いをめぐらせる。
本作のキーワードは、映像の冒頭にも出てくる、“縁ーイニョンー”。“摂理”または“運命”という意味をもつ韓国語で、ノラのセリフにも「見知らぬ者同士が道ですれ違い、袖が偶然軽く触れたら、8000層もの“縁”が結ばれたということ」という言葉が登場する。
ソン監督は、この言葉の概念について「東洋の文化では“縁”について語るとき、必ずしも行動に移せるものではないことが多いんです。時には、突然現れるような場合もあります」と説明した上で、「“縁”はロマンチックな概念ですが、結局のところ、人と人との関係性や、その親密さを表すもの」だと語る。また、「この作品は、時間と場所の隔たりをも超えた結び付きについて描いたもの」と明かしている。
12歳・24歳・36歳と3つの時代を描くと共に、ソウルとニューヨークの国境を越えて繋がる、“縁ーイニョンー”。本作は、24年ぶりのノラとヘソンの再会の物語でありながら、36歳の現在、NYでノラと人生を共にしているアーサーも含めた3人の“縁”に纏わる物語である。ソン監督はこの物語を“愛”だと語り、「愛とは、相手のことを尊敬し、その人生を理解してあげること。守ってあげる価値がある、存在する価値があると理解してあげることです」とコメントしている。
主人公・ノラ役には、Netflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール」(19~)で注目され、声優として『スパイダーマン スパイダーバース』(19)にも参加、アジアンビューティーな魅力を活かしハイブランド・ロエベのモデルも務めるグレタ・リー。幼なじみのヘソン役には、ニューヨークとベルリンで俳優としてのキャリアを重ね、2009年よりソウルを拠点に活躍、「その恋、断固お断りします」(23/Netflix)などに出演し活躍の幅を広げる、ユ・テオ。先日発表された英国アカデミー賞では、本作で見事主演俳優賞にノミネート、益々注目を集めている。夫・アーサー役には、『キャロル』(15)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)などに出演、ケリー・ライカート監督『ファースト・カウ』(20)で主演を務めるジョン・マガロ。
ストーリー
ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とは――。
作品タイトル:『パスト ライブス/再会』
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ
監督/脚本:セリーヌ・ソン
2023年/アメリカ・韓国/カラー/ビスタ/5.1ch/英語、韓国語/字幕翻訳:松浦美奈/原題:Past Lives/106分/G
提供:ハピネットファントム・スタジオ、KDDI
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/pastlives
公式X:@pastlives_jp
コピーライト:Copyright 2022 (C) Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
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