日本×フィリピン合作映画『DitO』がイギリス・マンチェスター映画祭2024で最優秀撮影賞を受賞した。また、日本では7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開となることが決定した。
本作は、異郷の地フィリピンで今を生きるための居場所=「DitO」を求め、紡がれる“親”と“子”の絆と成長を描く人間ドラマ。
主演・監督をつとめるのは、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001)で俳優デビューし、2011年に映像制作会社を設立、近年では国内外でプロデュース作品を手掛けている結城貴史。落ちぶれても前を向き続け奮闘するボクサーを全身全霊で体現する。生き別れた父を探しフィリピンにやって来る娘・桃子には田辺桃子。また、神山の妻ナツを確かな表現力で映画・TVドラマなど話題作への出演が相次ぐ尾野真千子が演じる。
そんな本作が今回、最優秀撮影賞を受賞したマンチェスター映画祭2024は、今月3月15日~24日までイギリス北西部の都市・マンチェスター最大のシネマコンプレックス、オデヲン グレート・ノーザンで開催された。2,000作品もの応募からコンペティション部門に選出されたが、日本映画の選出作品は、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞が記憶に新しい濱口竜介監督の『悪は存在しない』と本作の2本のみ。3月22日(現地時間)に行われた『DitO』UKプレミア上映では、事前予約チケットがソールドアウト、観客や現地メディアから歓迎を受け、作品への関心の高さをうかがわせていた。
現地には、結城監督と田辺が揃って登壇。昨年イタリア・リエティ&サビナ映画祭で最優秀女優賞を受賞した田辺だが、海外映画祭の参加は今回が初めてとなり、映画祭の高揚感を肌で感じていた。なお今回、田辺と結城監督からはコメントも寄せられている。
本作はすでに昨年2023年9月開催の第11回トルコ・アンタキア映画祭で音楽賞を受賞、11月にフランスパリで開催のPAMA Autumnでグランプリを受賞、同月イタリア・ローマで開催されたリエティ&サビナ映画祭(RIETI & SABINA Film Festival)では最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞の4冠を受賞、12月には南アフリカエクルレニ国際映画祭で最優秀国際長編作品賞を受賞。
また今年1月にUSAルイジアナ州で開催された19th シネマオンザバユーで最優秀作品賞を受賞、2月にUSAカリフォルニア州で開催された26th サンフランシスコインディオフィシャルセレクションに選出、そして4月には、USAアリゾナ州で開催される36th アリゾナ国際映画祭のセレクションが続くなど注目を集めている。
コメント(敬称略)
■ 田辺桃子
私にとって初の海外映画祭がマンチェスター映画祭になったこと、さらにチームDitOとして参加できたこと、そして最優秀撮影賞受賞、言葉通り最高の時間になりました!
私が今作で大切にしたかった「不恰好でもいい、わたしは諦めない」という想いは言語を越えて届けられるんだ!と、私自身もパワーを貰いました。
■ 監督・主演:結城貴史
初日からマンチェスターに入り全日10日間を満喫しました。
文化的な街並には多くの映画館や劇場、その中でも一際大きな映画館オデオングレートノーザンでの開催は歴代最高の来場者数と、この映画祭への期待を肌で感じる事ができました。
現地入りしている唯一の日本人チームだったこともあり、より作品への期待度も高かったのではないかと思います。
授賞式の3月24日は私の誕生日。受賞コール後のスピーチ中に、客席の皆がバースデイソングで祝ってくれて、受賞と併せ最高のプレゼントを頂きました。
田辺桃子とマンチェスターで合流し、プロデューサー陣の参加も感慨深いものとなり、改めて素晴らしいチームで作品を創ったのだと再認識させて頂きました。
『DitO』
監督・出演:結城貴史
出演:田辺桃子 尾野真千子
ロウ・ベローソ モン・コンフィアード レスリー・リナ ブボイ・ビラール
制作プロダクション:KURUWA.LLC(曲輪合同会社)
2024年/日本・フィリピン/カラー/シネマスコープ/5.1ch/117分
配給:マジックアワー
(C)2023DitO製作委員会
公式サイト:www.ditofilm.com
公式X:@ditofilm
公式facebook:DitO film
公式Instagram:dito_film
7.26(金) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
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