山田尚子監督による完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』(8月30日(金)公開)のキャストが新たに発表となり、お笑い芸人のやす子、悠木碧、寿美菜子、戸田恵子の出演が明らかとなった。
本作は『映画けいおん!』(11年)や、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞のほか、2017年アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門に入選した『映画 聲の形』(16年)で監督を務めた山田尚子の最新作。脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』『リズと青い鳥』(18年)など山田監督作品のほか、「チェンソーマン」(22年 テレビ東京系)のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。
主演声優には、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に髙石あかり、影平ルイ役に木戸大聖、3人を導くシスター日吉子役を新垣結衣が務めることが発表されていた。
今回新たに解禁されたのは4人のキャラクター。トツ子の寮のルームメイトで、温かみのある優しい自然色を放ち、”森の三姉妹”とトツ子が勝手に名付けた、さく・しほ・スミカの3人と、主人公の一人・作永きみと2人で暮らす祖母・作永紫乃だ。
大らかで芯が強く、食いしん坊の百道さくの声を担当するのは、自衛隊出身ということで迷彩服に身を包み、「はいー!」という元気な挨拶が印象的なお笑い芸人のやす子。やす子は本作が自身にとっての夢の「声優デビュー」だったことを明かし、「とても緊張しました!同時にずっとやってみたかった声優さんができて本当に本当に嬉しかったです!」と念願の声優の仕事に喜びのコメントを寄せている。
明るくておっとりしており、ちょっぴり変わったものが好きな七窪しほの声には、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの鹿目まどか役や、「薬屋のひとりごと」の猫猫役など多くの人気作品に出演している悠木碧。
友達思いのギャルで、モノマネが上手い八鹿スミカの声を担当したのは、山田監督作品「けいおん!」シリーズの琴吹紬役や「TIGER & BUNNY」シリーズのカリーナ・ライル役など、出演作に多くの人気作品が名を連ねる声優寿美菜子。
主人公の一人・作永きみと2人で暮らす祖母・作永紫乃役には、「それいけ!アンパンマン」シリーズでおなじみの声優業だけでなく、女優としても舞台に映像作品にと幅広い活動をしている戸田恵子が発表となった。
さらに、今月5月16日(木)より、毎月16日(いろ)の日に本作を彩る魅力について迫るYouTube企画【『きみの色』colorpallet】の連載が東宝MOVIEチャンネルにてスタートする。初回は山田尚子監督のもつcolorpalletに迫る内容。こちらも合わせてチェックしていただきたい。
コメント(敬称略)
■やす子
収録当時は人生で初めての声優デビューでしたのでとても緊張しました!
同時にずっとやってみたかった声優さんができて本当に本当に嬉しかったです!
お声掛けを頂いた際に、「あの『けいおん!』の山田監督!?」となるほど『けいおん!』が好きでしたので恐れ多くも大感激、テンションHIGH~!でございました!
『きみの色』は、美しく、繊細で、色とりどりでとても素適な映画です!
今私は25歳ですが40歳、60歳、と歳を重ねた際にまた観たいなぁと思いました。
声優デビューがこの作品でよかったです!
映画館に81回(はい~)見に行きたいと思います!はい~!
■悠木碧
平家物語に引き続き、山田尚子監督の作品に参加できることを心から嬉しく思います!
本作も、繊細な演出で描かれた登場人物の心情がとても印象的で、きっと皆さんも上映後には心が温かくなるんじゃないかなと思います!
そんな世界観の中で、主人公トツ子の友人・しほを演じさせていただいております。
自分の学生時代を思い出しつつ、今学生だよという方にも、いつか学生だったよという方にも、ちょっと自分事に捉えてもらえたらいいなぁと思いながらアフレコしておりました。
学校でいつも一緒にいる友人の安心感を感じていただければ幸いです!
音楽と学生は様々な作品で描かれてきたテーマですが、山田監督の作品らしさ全開の個性的な1作になっています!
間違いなく、人を好きになれる作品なので、是非劇場でお楽しみください!
■寿美菜子
映画「きみの色」で、スミカを演じさせてもらいます寿美菜子です。
今回は、大好きな山田監督作品に「けいおん!」ぶりに出演することができて、
とっても嬉しいです。
山田さんは、とにかくキャラクターを愛して楽しく制作してくださるので、現場の雰囲気もとても温かく、作品にスッと入ることができました。
私演じるスミカは、主人公・トツ子の仲良しグループの1人です。ギャル味がありますが根は優しい子。山田さんとも「こういう子居ますよね」と意気投合しながら臨ませてもらいました。山田さんは割とキャラと役者さんを重ねて見てくださることが多いので、自分にもそういった要素があって今回オファーしていただけたのだとしたら、とても嬉しいです(笑)
今作はタイトルにもあるように「色」が本当に美しく、そして心に残る中毒性のある音楽。ぜひ劇場でお楽しみください。
■戸田恵子
山田尚子監督の作品に初参加です。大変嬉しく思っております。
収録日に監督とも初めてお目にかかりました。監督然とはしてなくて、
めちゃくちゃ可愛らしい方でした。私のおばあちゃん役を気に入って頂けたようでホッとしました。おばあちゃんは綺麗でファンキーで優しいおばあちゃんです。
映画は観ているとどんどん浄化されていく、そんな作品でした。
とても柔らかなタッチで描かれていて、プリンシパルの3人は魅力に溢れていて、3様の面白さがありそして共通項もあります。収録した日の私は「水金地火木土天アーメン」このフレーズをずーっと歌ってました。
映画を観て歌って帰るなんて素敵じゃないですか?素敵なシーンがあり過ぎて上手く言えないのですが、テルミンの音色に癒されました。3人の演奏シーンは感動です。そして、物語のクライマックスに感涙します。トツ子ちゃんはとにかくキャワイイ。トツ子ちゃんにいつまでも色が見えていますように願います。
■山田尚子監督
トツ子は寮生活をしているのですが、そのルームメイトにすばらしいお三方にご参加いただきました。
おおらかで芯の強いさくちゃんにやす子さん、一見近寄りがたそうでいてとても責任感の強いスミカに寿美菜子さん、楽しくてちょっと変なことが大好きなしほに悠木碧さん。この方々がトツ子の毎日を彩ってくださいました。
アフレコでは、とにかく楽しそうにさくと向き合ってくださったやす子さん。彼女から生まれるさくはなんともかわいらしく、幸福感に満ちていてアフレコ現場が笑顔で溢れました。
寿美菜子さんは、さすがの安定感ときりっとした色気をもってスミカを作り上げてくださいました。
そして悠木碧さん。彼女は、トツ子を取り巻く音を丁寧に考えて、パズルのピースをはめていく様にしほを演じてくださいました。
この可愛らしい3人のルームメイトのおかげでトツ子の毎日の生活がとても彩り豊かなものになったと思います。
また、きみを支える彼女のおばあちゃん。紫乃さんに戸田恵子さん。紫乃さんは、きみのお母さんだったり、時にはお姉さんのようだったり、と前を行く女性のしなやかと可愛らしさがある人です。
これは、戸田さんご本人が持っていらっしゃる魅力ととてもぴったりと合っていると感じてお願いしたのですが、やはり素晴しくて。瑞々しさと落ち着き、太陽と月を併せ持つような本当に魅力的な紫乃さんが誕生しました。
ストーリー
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。
学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。
バンドの練習場所は離島の古教会。音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。
周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり―やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。
会場に集まった観客の前で見せた三人の「色」とは。
『きみの色』
声の出演:鈴川紗由 髙石あかり 木戸大聖 やす子 悠木碧 寿美菜子 戸田恵子 新垣結衣
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
音楽・音楽監督:牛尾憲輔
キャラクターデザイン・作画監督:小島崇史
キャラクターデザイン原案:ダイスケリチャード
製作:「きみの色」製作委員会
企画・プロデュース:STORY inc.
制作・プロデュース:サイエンスSARU
配給:東宝
(C)2024「きみの色」製作委員会
公式サイト:https://kiminoiro.jp/
公式X:https://twitter.com/kiminoiro_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/kiminoiro_movie/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@kiminoiromovie
2024年8月30日(金)全国東宝系公開