セドリック・クラピッシュ(『猫が行方不明』『スパニッシュ・アパートメント』)、4年ぶりの新作であり、フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーを舞台に、人生の熟度を味わう珠玉のヒューマンドラマ『Back to Burgundy(原題)』の邦題が『おかえり、ブルゴーニュへ』に決定、11月17日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開となる。
『スパニッシュ・アパートメント』(01)、『ロシアン・ドールズ』(05)、『ニューヨークの巴里夫』(13)からなる〝青春三部作″の完結から4年。都会を舞台に、ごくありふれた人々とその日常を活き活きと軽妙に、そしてあたたかなまなざしで映し出してきた現代フランスを代表する人気監督セドリック・クラピッシュが、キャリア12作目にして初めて田舎を舞台に自然撮影に挑んだ本作。フランス・ブルゴーニュを舞台に、ワイン醸造家だった父親の死をきっかけに10年ぶりに再開した3兄弟の悲喜こもごもが描かれる。長男は離婚問題を抱え、長女は醸造家としての働き方に悩み、次男は義父問題に揺れている。いろんなことはあるけれど、季節とともに移ろいながら、ワインのように熟成を重ねる―そんな彼らの姿は、いつの間にか私やあなたが紡ぐ日々とオーバーラップすることだろう。
都会の喧騒を離れ、くすぐったいような幼い頃の思い出と家族の絆で包み込んでくれる本作は、ふと立ち止まり、自分の人生を見つめるきっかけを与えてくれるに違いない。
ストーリー
10年ぶりに戻った故郷――
そこは甘酸っぱい記憶と渋い思い出が残る場所。季節とともに、ぼくらの人生もめぐりゆく。
フランス・ブルゴーニュ地方にあるドメーヌ<※>の長男ジャン(ピオ・マルマイ)は、10年前、世界を旅するために故郷を飛び出し、家族のもとを去った。その間、家族とは音信不通だったが、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへと戻ってくる。稼業を受け継ぐ妹のジュリエット(アナ・ジラルド)と、別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミー(フランソワ・シビル)との久々の再会もつかの間、父親は亡くなってしまう。残された葡萄畑や自宅の相続をめぐってさまざまな課題が出てくるなか、父親が亡くなってから初めての葡萄の収穫時期を迎える。3人は自分たちなりのワインを作り出そうと協力しあうが、一方で、それぞれが互いには打ち明けられない悩みや問題を抱えていた・・・。
<※>自ら葡萄畑を所有し(畑の賃借も含む)、栽培・醸造・瓶詰を一貫して行うワイン生産者
作品タイトル:『おかえり、ブルゴーニュへ』
出演:ピオ・マルマイ、アナ・ジラルド、フランソワ・シビル
監督:セドリック・クラピッシュ『猫が行方不明』『スパニッシュ・アパートメント』
脚本:セドリック・クラピッシュ、サンティアゴ・アミゴレーナ
2017/フランス/スコープサイズ/113 分/カラー/英語、フランス語、スペイン語/DCP/5.1ch
日本語字幕:加藤リツ子
原題:『Ce qui nous lie』
英題:『Back to Burgundy』
PG-12
配給:キノフィルムズ/木下グループ
コピーライト:(c)2016 – CE QUI ME MEUT – STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINEMA
11/17(土) ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開