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クー・チェンドン主演『狼が羊に恋をするとき』6月14日(金)下北沢トリウッドで公開決定!予告編も到着

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現在下北沢トリウッドにて1週間特別上映中のクー・チェンドン主演『狼が羊に恋をするとき』が、新たに6月14日(金)より同館での公開が決定。このたび、日本版ポスタービジュアル、予告編が到着した。

台北駅近くに実在する予備校街〈南陽街〉を舞台に、そこで働く若者たちの喪失と再生を描いたロマンティック・コメディ『狼が羊に恋をするとき』(2012)。
実写にアニメーションやコマ撮りを加え独特の世界観を創り出すのは、巨匠ホウ・シャオシェン監督がプロデュースした『ONE DAY いつか(原題:有一天)』(2010)で長編デビューしたホウ・チーラン監督。時代性を意識し、そこに共通する記憶に独自の視点と美しい構図で挑み続ける監督の長編2作目となる。

本作は、2012年秋の台湾公開後、日本ではSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013の長編コンペティション部門、カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2014(東京)、第25回にいがた国際映画祭(2015年開催)、台湾映画祭2015(福岡)と相次いで上映されたが、一般公開されないまま長らく〝幻の傑作〟となっていた。

主演は『赤い糸 輪廻のひみつ』(2021)のクー・チェンドン。大ヒット青春映画『あの頃、君を追いかけた』(2011)に続く主演2作目となる。そしてクー・チェンドンの相手役を演じた『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』(2016)主演の実力派女優ジエン・マンシュウ

解禁となった日本版ポスタービジュアルでは、本作の主人公タン(クー・チェンドン)とシャオヤン(ジエン・マンシュウ)が南陽街を歩く様子が描かれている。

また併せて解禁された予告編では、南陽街で働きながら恋に悩む主人公ふたりのほか、彼らを取り巻く個性的な南陽街のキャラクターたちが登場する。タンの働く印刷店の店長を演じるツァイ・チェンナンは『悲情城市』(1989)で銀幕デビューを果たし、現在に至るまで数多くの話題作に出演し続ける名優。シャオヤンの同僚を演じるのはドラマや映画で大活躍中のグオ・シューヤオ。彼女にとっても本作が映画デビュー作となった。

タンの相談に乗る謎の麺屋台の店主を演じるのは、『セデック・バレ』(2011)で一躍有名になったリン・チンタイ。他にも台湾映画界の第一線で活躍するチャン・シューハオ(ブライアン・チャン)(『百日告別』(2015)、『悲しみより、もっと悲しい物語』(2018))、ニッキー・シエ(『黒衣の刺客』(2015)、『恋の病~潔癖なふたりのビフォーアフター~』(2020))が特別出演している。

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ホウ・チーラン(侯季然)監督 コメント

台北で育った多くの人々と同じように、私も学生時代は南陽街の予備校で勉強していた。予備校通いの日々でTシャツとGパンに染み付いた油飯(台湾おこわ)や鶏排(台湾からあげ)、それに泡沫紅茶(アイスティー)のにおいと、予備校の灯りが夜空を照らし、「◯◯大学合格」のような各学校が合格実績をアピールする掲示の紙と試験用紙が宙を舞う風景を今でも覚えているし、K書中心(自習室)の、まるで宇宙の奥深くに埋もれているかのような静寂と薄暗さも強く印象に残っている。
この街を行き交う学生たちの波の中に、私は本作の主人公、印刷店アルバイトの阿東(タン)と予備校アシスタントの小羊(シャオヤン)の姿を見つけた。ほとんどの若者と同じように、このふたりも、自分が今まさに人生の中で最も若々しく、そして無邪気な瞬間を生きているということに気づいていない。
本作はそんな若者のラブストーリーであり、南陽街の物語である。

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