デーブ・スペクター氏が『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のモチーフとなったスキャンダルに迫る解説動画解禁

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映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(7月12日(金)公開)より、デーブ・スペクター氏による“メイ・ディセンバー事件”解説動画が解禁された。

1990年代、コンテストで何度も優勝するほどの美少女が殺害され、今もなお未解決事件として有名な通称“ジョンベネ殺害事件”に並び全米を騒然とさせたのが、本作のタイトルにもなっている“メイ・ディセンバー事件”だ。34歳の女性(メアリー・ケイ・ルトーノー)と12歳の少年(ヴィリ・フアラアウ)との不倫スキャンダルという、非常にセンセーショナルな事件は、メディアの恰好の的となり、ふたりの一挙手一投足が連日報じられた。

当時日本でもニュースで報道されたほか、2006年にはこの出来事から着想を得て製作され、ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットが出演した映画『あるスキャンダルの覚え書き』が公開されるなど、誰もが知る世界的スキャンダルとなった。

本作は、そんな“メイ・ディセンバー事件”の真相を、様々な角度から見つめる心理ドラマ。そのセンセーショナルな脚本が一躍脚光を浴び、海外の有力媒体で2023年ベスト映画として選出、第34回インディペンデント・スピリット賞ほか多数の賞レースで脚本賞を受賞し、本年度アカデミー賞(R)で脚本賞にもノミネートされた。『エデンより彼方に』『キャロル』などで多くの映画ファンを虜にしてきたトッド・ヘインズ監督が、ナタリー・ポートマンジュリアン・ムーアを迎え、過去と現在、真実と憶測が混ざり合う心理戦を描き出す。

“メイ・ディセンバー”とは、直訳すると「5月-12月」であるが、親子ほど歳が離れたカップルを意味する言葉でもある。美人で勤め先の学校での評判も良かったという当時34歳のメアリーと、家庭のトラブルを抱えていたという12歳のヴィリ。ヴィリがメアリーに好意を寄せ、初めは驚いたメアリーだったが、いつしか2人は教師と生徒以上の関係になってしまう。メアリーとヴィリ、それぞれに複雑な心境がある中で、メディアや世論も思いのままに様々な憶測を生んでいく。

メアリーは既に結婚をして家庭を持っていたのに、なぜそのようなことをしてしまったのだろうか。ヴィリは本当にメアリーのことを愛していたのだろうか。当時を知るデーブ氏も「インパクトがあり、かなり興味深い」事件であったと述べている。

そんな“メイ・ディセンバー事件”をモチーフに、36歳女性と13歳少年との不倫スキャンダルから23年後を描く本作。事件の映画化が決まり、晴れて夫婦となり平穏に暮らしていたふたりのもとに、主演女優が役作りのリサーチのために訪れるのだが……。事件そのものの真実の追求ではなく、物語は事件のふたり〈当事者〉と女優〈よそ者〉の、憶測や疑念、ゆれ動く心情を徹底的にあぶり出す。やがてそれが明るみになるとき、観客の思い込みは粉々に砕かれる――。

本編を鑑賞したデーブ氏は「事件を基にしたフィクションとはいえ、彼らの心境を自分なりに想像してしまうシーンばかり」と語る。果たして、「あなたはこの作品をどのように観るだろうか?」。

ストーリー
全米に衝撃を与えた、実在の“メイ・ディセンバー事件”。当時36歳だった女性グレイシーは、アルバイト先で知り合った13歳の少年と情事におよび実刑となった。少年との子供を獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚。その後夫婦は平穏な日々を送っていたが、事件の映画化が決定し、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、映画のモデルになったグレイシー(ジュリアン・ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)を訪ねる。彼らと行動を共にし、調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情。そこにある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく……。

『メイ・ディセンバー ゆれる真実』
出演:ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーア、チャールズ・メルトン
監督:トッド・ヘインズ(『キャロル』)
脚本:サミー・バーチ
原案:サミー・バーチ、アレックス・メヒャニク
2023年|アメリカ|カラー|アメリカンビスタ|5.1ch|英語|字幕翻訳:松浦美奈
原題:MAY DECEMBER|117分|R15+
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023. May December 2022 Investors LLC, ALL Rights Reserved.

公式サイト:https://happinet-phantom.com/maydecember/
公式X:@maydecember_jp

2024年7月12日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

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