映画『フェラーリ』(7月5日(金)公開)の先行上映会イベントが6月24日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで実施され、本作の宣伝コメンダトーレ・堂本光一が登壇した。
「コメンダトーレ」とは、主人公エンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)が従業員やドライバー、仲間たちから呼ばれていた愛称。「社長」「騎士団長」という意味がある。そんな「宣伝コメンダトーレ」に就任したフェラーリ好きの堂本は、エンツォ・フェラーリに次ぐ“コメンダトーレ”という称号に「滅相も無い!荷が重いという気持ちと嬉しい気持ちと」と恐縮しつつも「でも自分が魅力を話すことで『フェラーリ』の素晴らしさが伝わればいいなと思います」と意気込んでいた。
この日の会場は満員御礼。劇場を見回すと堂本ファンも多く、堂本の「(本作の凄さについて)たぶん、お前らにはわからん!」との言葉に、ファンは大喜びの拍手喝采。これには堂本も「拍手じゃないよ!だってフェラーリに興味ないだろう?」とファンへ突っ込み、笑いを誘っていた。
先んじて本作を鑑賞した堂本は「ワクワクして見たけれど、想像とは違った内容で驚いた。フェラーリというと、煌びやかでレースにも強くて…という世界観をイメージしがちだけれど、決してそれだけではないことを実話として描いている。見たらビックリするはず」と重厚なストーリーに度肝を抜かれていた。
コメンダトーレとして出演した、映画『フェラーリ』の15秒テレビCMも上映。堂本は「ホンマに感想を言っているだけ…」と苦笑いしつつも、「アダム・ドライバーがエンツォ・フェラーリに似ているし、役者の皆さんが素晴らしくてマイケル・マン監督が描きたかったことも色々な角度から見られる。車の美しさもさることながら、人間模様を大事にした映画」と宣伝コメンダトーレとしての映画をPR。
堂本自身はフェラーリ430スクーデリアを所有しているが「鉄板剥き出しでエンジンの振動も響くし、乗るには気合のいる車です。乗るたびに“お前、乗れんのか?”と試されているようで、でもそれが心地よい」と熱弁した。
劇中でエンツォ・フェラーリは、全てを投げうってレースに挑むなど、仕事・勝負にその「情熱」を捧げている。これにちなんで「情熱を捧げている事」を聞かれた堂本は、作・構成・演出・主演を担当する舞台「Endless SHOCK」を挙げて「そこに命を捧げてきたのは間違いない」と自負。今年終幕が決まっているが「いつも通りやるのが大事。いつも通り稽古に情熱を注いで、本番もいつも通りやる。でもいつもどおりは難しい。ミスは毎日起こるのでどこをどう修正していくのか、そこが大事」と実感を込めていた。
本作には、エンツォ・フェラーリの波乱と激動の1年、フェラーリにとってのまさに「転換期」が描かれている。これにちなんで、自身のキャリアにおいてのターニングポイントを聞かれると「この仕事を始めたこともそうだし、デビューした事も、帝劇に初めて立ったこともそう。ある意味、帝劇ラストイヤーでやっている今もターニングポイントなのかもしれない」とエンターテイナーとしての心境を語った。
最後に堂本は、宣伝コメンダトーレとして「人間的な部分も描かれていて、そんな部分も含めて情熱を捧げる事などに視点を置いて見るのもいい。車の素晴らしさ、美しさ、音の良さも伝わるだろうし、レースシーンでフェラーリが連なって走る場面はとにかくシビれます」とアピールし、「そこでシビれない人は僕とは共感できません!それこそ圧巻!衝撃シーンもあるので楽しんで」と最後の最後まで圧倒的熱量のフェラーリ愛を放っていた。
ストーリー
1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた。妻ラウラとともに設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディとの間に生まれた息子ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて挑む――。
『フェラーリ』
出演:アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、パトリック・デンプシー
監督:マイケル・マン(『ヒート』)
脚本:トロイ・ケネディ・マーティン
原作:ブロック・イェイツ著「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」
2023年|アメリカ|英語・イタリア語|カラー・モノクロ|スコープサイズ|132分|原題:FERRARI|字幕翻訳:松崎広幸|PG12
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
(C) 2023 MOTO PICTURES, LLC. STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:https://www.ferrari-movie.jp
公式X:@FerrariMovieJP
7月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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