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黒沢清監督最新作『Chime』狂気を纏った第2弾予告映像解禁

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黒沢清監督最新作となる『Chime』(8月2日(金)Stranger他順次劇場上映)の第2弾予告が公開された。

料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不気味なことを言い出し驚くべき行動に出るが・・・。松岡の周囲で次々と異変が起こり始める。

本作はメディア配信プラットフォーム・Roadsteadオリジナル作品第一弾として、「自由に作品を制作してほしい」というオーダーから作られたホラーでもサスペンスでもない極めて純度の高い“黒沢清”の描く恐怖が詰まった作品となる。主演は吉岡睦雄。名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた吉岡が、ひときわ異彩を放つ存在感で黒沢監督作の初主演を飾るとともに、田畑智子渡辺いっけいら実力派俳優が緊張感溢れる演技を披露している。チャイムとは何なのか、どこから聞こえてくるのか、人を狂わせるサインなのか……。

この度解禁となった第2弾予告は、一瞬たりとも目が離せない恐怖と緊張感が漂い、不気味さと狂気を纏った主人公・松岡(吉岡睦雄)の表情が印象的な映像となっている。

さらに、8月2日(金)には本作の全国劇場上映開始を記念し、東京・菊川 Strangerにて吉岡睦雄、黒沢清監督登壇による特別上映の実施が決定した。

黒沢清監督 ステートメント

チャイムが鳴り、あなたはこれまでずっと続いていた何かが終わって次の何かが始まるその時が来たことを知る。心の中に不安と期待が同時に押し寄せるが、もう引き返すことはできない。あなたはそれを受け入れるしかないのだ。またチャイムが鳴り、あなたは戸口の外に誰かが立ったことを知る。その誰かがもたらすものが恐怖なのか祝福なのかは、ドアを開けてみるまでわからない。あなたはどうするか?何もしないでいると絶え間なくチャイムは鳴り続けるだろう。この映画は以上のような私の妄想から生まれた。とりたてたジャンル性も娯楽性も作家性も持たない、たった45分のむき出しの映画だ。
私は、どこにでもいる平凡な中年男である主人公がチャイムによって突き動かされ常識と非常識のあいだを行き来する様を描いてみた。彼は終始不安だ。しかし確信もしている。この非常識こそが、彼をがんじがらめに縛り付けている現代社会のモラルや正義や良心の隙間からするりと抜け出すことのできる、一種の自由でもあるのだと。

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ストーリー
料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は――。松岡の身にいったい何が起きたのか。料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった…。

『Chime』
出演:吉岡睦雄/小日向星一 天野はな 安井順平 関幸治 ぎぃ子 川添野愛 石毛宏樹/田畑智子 渡辺いっけい
監督・脚本:黒沢清
音楽:渡邊琢磨
製作:Roadstead
企画:Sunborn
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
2024年/45分/日本
配給:Stranger
(c)Roadstead

公式サイト:https://roadstead.io/chime/
公式X:https://x.com/Chime_Roadstead

8月2日(金)より、Stranger他全国順次劇場上映

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