ディズニー＆ピクサー最新作『インサイド・ヘッド２』の公開御礼舞台挨拶に、日本版声優を務めた多部未華子（シンパイ役）、横溝菜帆（ライリー役）、マヂカルラブリー・村上（ハズカシ役）、武内駿輔（ブルーフィー役）が登壇した。
8月1日(木)に日本公開以降、大ヒットを記録している本作。横溝は「家族も友達もたくさん観てくれていて。たくさん考えさせられたり、感動したりとか改めてディズニー＆ピクサーって本当にすごいね、って。私が声をやっているから観に行ったよ！って言ってくれる人もいるんですけど、そのおかげでこの素敵な作品に出会えてよかったとみんな言ってくれるのですごく嬉しいです」、村上は「妻が観に行ってくれまして、観てから若干優しくなったような、人として成長してくれて私も過ごしやすくなっています」と、多部は「私は実は昨日家族で観に行きまして、（家族も）とても楽しんでいましたし、他に観に来てくださってる方も楽しんでいる様子が見られたのでとても良かったです。子供に『どのキャラクターが好きだった？』って聞いたら『イイナーとムカムカが好きだった』って言われて、シンパイとは言ってなくて…（笑）。でも、自分が演じたシンパイを愛くるしいキャラクターになったらいいなと思って演じていたので、今日シンパイのぬいぐるみを持ってくださっている方がいて嬉しいなと思います」と、日本でも公開を迎えた喜びと、その反響を肌で感じていることを語った。
本作の主人公はちょっぴり大人になった頑張り屋さんの女の子ライリー。人生の転機となる高校入学を控えたライリーの中で“思春期警報”が鳴り響き、彼女の幸せを子供の頃から見守る感情のヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの前に、＜大人の感情＞シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れるところから物語は始まる。親友とすれ違ってしまったり、人と比べて自分のダメなところに落ち込んだりと、誰もが人生の中で一度は経験したことのある“感情の嵐”や、大人になると、ヨロコビは失われてしまうのか…という深いテーマが描かれ、ピクサー史上最も“優しさに包まれる感動のラスト”が待ち受けている。
そんな本作で思わず涙したシーンについて、村上は「見てない方もいるとは思うので、あまり言えないんですけど、”最後の方”としか言えないと言いますか…！”最後の方”、ですね…！すごいです！」と、まだ見ていない人にネタバレにならないよう恐る恐る告白。
すると、主人公のライリーと同世代の横溝も「私も一番泣いたのは、”最後の方”です。”最後の方”のシンパイの表情が少しずつ変わっていくところがすごくじわーっときました」と、同じシーンで涙したことを明かした。
さらに多部も「全く皆さんと同じ、”最後の方”です。シンパイの表情が変わった後の…ここからはダメですね！要するに、”最後の方”です」と、ネタバレしないよう気を付けながらも力強くアピールした。
そんなティーンエイジャーになったライリーは成長するにつれてヒミツも増えていて、実は家族や友人にも隠している“秘密の推しキャラクター”がいる。その一人である、ライリーが幼いころに見ていた子供番組に登場する紫色の犬のキャラクター・ブルーフィーを演じているのが武内だ。
劇中で歌も披露している武内は「歌は一節、みたいな感じなんですけど（笑）。ライリーがちっちゃい時に見ていたブルーフィーが主人公のテレビ番組があって、その内容がテレビ越しに子どもたちと会話してる感じで『今画面の中に写っているヒツジは何匹いるかな？』って聞いて、子どもがそれに対して『4匹～！』って答えるみたいな、テレビ番組のキャラクターなんです。僕はディズニーがたまに出してくる、シュールギャグみたいな非常にジョークの効いたキャラクターだなと思って、意気揚々と張り切って臨みました。心の中でブルーフィーと会話してあげてほしいです！」とアフレコ時のエピソードを明かしつつ、これから映画を観る人へ呼びかけた。
続いて、本作で描かれる“感情”にちなんで、本作に登場する9つの感情以外でもっている感情を登壇者たちが披露することに。
武内は【ヒクツ】と回答し、「妻にも話したんですけど『うんそれで！』と家庭内でも満場一致でした（笑）。ある種、原動力になっていて、イイナーとも似ているんですけど、『自分なんて…』と思いがちなところを、頑張って努力すれば気持ちもカバーできるかなみたいな感じで、自分では上手く付き合ってるつもりなんですけど。僕の頭の中はヒクツがワンマンで頑張ってくれていると思います」とその理由を明かす。
続いて村上が【いつものやつでいいか】と答えると会場から笑いが起こった。村上は「とにかく冒険しないんです。ご飯とか迷った時にいろいろ見るんですけど、結局“いつものやつでいいか”になっちゃうんです。30年くらい髪型も変わってないですしね。美容院行って『いつもので』って言いますしね。大人になると保守的になりますよね」と、大人になったからこその“あるある”エピソードを披露し、会場の笑いと共感を誘った。
横溝は【ペコペコ】と可愛らしい感情を告白し、「高校生になってからおなかがすくスピードがすごく速くなってしまって、常においしそうなものを調べたり見たりしながら、おなか鳴らしながら…、なのでペコペコです」と、現役高校生である横溝の等身大のエピソードを少し照れながら明かすと、会場はほっこりとした雰囲気に。
多部の頭の中には【ゾクゾク】という感情がいるそうで、「私はお盆休みを休もうと思ってるので、どんな楽しいことがあるのかなと思ってゾクゾクしています！8月いっぱいはたくさん遊びたいなと思って、震えるくらい！それこそ、『インサイド・ヘッド２』のＴシャツを着てディズニーランドに行こうと思っています！宣伝しないと！」と、作品への熱い愛を語りながら明かした。
そして、日本でも“大人泣き”が続出で大ヒットしていることを記念して“くす玉割り”でそのヨロコビをお祝いすることに。会場全員での＜インサイド・ヘッド２！＞という掛け声をきっかけに、登壇者が紐をひくと、＜祝『インサイド・ヘッド２』大ヒット！＞と書かれた垂れ幕が現れ、同時にキラキラとしたテープが会場を舞った。
最後に登壇者を代表して挨拶した多部は「これから楽しんで観て頂けるかと思うと私も楽しみです。大人も子どもも共感したり笑ったり泣いたり、自分の人生を考えさせられたり、本当にたくさんの感情が詰まっている物語になっていますので、今後も皆さんの大切な作品の一つになったらいいなと思っています」と、あたたかいメッセージを贈った。
ストーリー
どんな感情も、きっと宝物になる―ディズニー＆ピクサーが贈る、あなたの中に広がる＜感情たち＞の世界。少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる＜大人の感情＞たちが現れる。「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」―シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で、ライリーは自分らしさを失っていく…。彼女を救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた―。
『インサイド・ヘッド２』
日本語版声優：大竹しのぶ（カナシミ）、多部未華子（シンパイ）、横溝菜帆（ライリー）、村上（マヂカルラブリー／ハズカシ）、小清水亜美（ヨロコビ）、小松由佳（ムカムカ）、落合弘治（ビビリ）、浦山迅（イカリ）、花澤香菜（イイナー）、坂本真綾（ダリィ）、武内駿輔（ブルーフィー）、花江夏樹（ポーチー）、中村悠一（ランス）
監督：ケルシー・マン（『モンスターズ・ユニバーシティ』、『2分の1の魔法』）
制作：マーク・ニールセン（『トイ・ストーリー4』）
日本版エンドソング：「プレゼント」Performed by SEKAI NO OWARI
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
公式サイト：https://www.disney.co.jp/movie/insidehead2
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