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吉永小百合、阪本順治監督と13年ぶりのタッグ 女性登山家・田部井淳子の生涯を描く『てっぺんの向こうにあなたがいる』

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吉永小百合
撮影 三浦憲治

日本を代表する女性登山家・田部井淳子の実話をもとにした、吉永小百合主演の映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が、田部井の世界初女性エベレスト登頂という偉業から50周年となる2025年に公開される。

“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマータ、中国名:チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した田部井淳子。その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた。本作は、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた田部井の生涯を壮大なスケールで描く。

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田部井淳子
(C)一般社団法人 田部井淳子基金
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1975年5月16日、エベレスト頂上に立つ田部井(世界女性初)
(C)一般社団法人 田部井淳子基金

主演を務める吉永小百合は、これまで123本の映画に出演してきたが、124本目として出演を決めたのは自身初となる女性登山家・多部純子役。映画という高峰へ挑み続けるために、万全の準備、体力づくりを欠かさない吉永にとって、生涯挑戦し続けた日本を代表する女性登山家を演じることは必然ともいえるキャスティングと言えるだろう。

そして、本作のメガホンをとるのは、吉永と『北のカナリアたち』以来13年ぶりの再タッグとなる阪本順治。1989年、監督デビュー作『どついたるねん』でブルーリボン作品賞など数多くの映画賞を受賞した阪本は、2000年『顔』では日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめとする映画賞を総なめにし、その後も精力的に作品を撮り続けている。昨年は第22回ニューヨーク・アジアン映画祭にて、長年優れた作品にて、何世代にも渡る映画製作者と観客に影響を与えてきた特別な才能の人物に与えられる「スター・アジア・ライフタイム・アチーブメント賞」を授与された。

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阪本順治監督

8月18日(日)にクランクインしたばかり(11月末クランクアップ予定)の本作。「一歩、一歩、前へ」と生涯、決してあきらめることなく山への情熱を燃やし続けた女性をどう描くのか、期待が高まる。

コメント全文(敬称略)

■ 吉永小百合(世界で初めてエベレスト登頂に成功した女性登山家・多部純子役)
田部井淳子さんと対談したのは2012年。明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせて下さいました。
今、私は、「せかいのおきく」という素晴しい映画を創った阪本監督のもと、「世界の淳子」役に全力で挑戦します。

■ 阪本順治(監督)
吉永小百合さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井淳子さんの人生を基にした山と家族の物語。求められるのは、宮本武蔵の五輪書よろしく、ガレ場の荒野に一本の真っすぐな道を築くような力技。みんなで、頑張ります!!

■ 田部井進也(東北の高校生の富士登山プロジェクトリーダー/田部井淳子さんのご子息)
母は生前、吉永さんと仕事を一緒にさせていただき、また亡くなったとき供花を頂きました。
そのご縁から映画の話となり驚きました。阪本監督は今年、富士山山頂で高校生を迎えて頂きました。
お二人の熱い想い、心から感謝いたします。
映画を通じ、母のような女性がいたことを知っていただけたら幸いです。

『てっぺんの向こうにあなたがいる』
出演:吉永小百合
監督:阪本順治
脚本:坂口理子
企画・製作:木下グループ
製作総指揮:木下直哉
原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出版社)
協力:一般社団法人 田部井淳子基金
配給:キノフィルムズ
(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

2025年 秋公開

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