黒沢清監督が、主演に菅田将暉を迎えた映画『Cloud クラウド』が、第29回釜山国際映画祭(10月2日~10月11日開催)の「ガラ・プレゼンテーション部門」に正式出品されることが決定した。
また同映画祭にて、一年を通してアジア映画産業と文化の発展に最も重要な貢献を果たしたフィルムメーカーに与えられるアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞が、黒沢清監督に授与されることが発表された。
本作は、ネット社会に拡がる見えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐さを描くサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。
そんな本作は、8月30日(現地時間)に行われた第81回ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアに続き、第49回トロント国際映画祭への出品、そして第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも決定。
今回上映が決定した釜山国際映画祭「ガラ・プレゼンテーション部門」は、1996年に創設。本部門は同映画祭のメインプログラムであり、その年の話題作や世界で影響力のある監督の新作を上映。近年は是枝裕和監督『怪物』や、新海誠監督『君の名は』なども招待されている。
また、黒沢清監督に授与されるアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞は、過去には鈴木清順監督、若松孝二監督、是枝裕和監督、そして音楽家の坂本龍一氏が受賞している。
なお本作は、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭のほかに、LAで開催されるFantastic Fest、スペイン・シッチェス国際映画祭ORBITA部門(10/3~10/13)、台湾・高雄国際映画祭(10/12~10/27)での上映も決定している。
『Cloud クラウド』は、9月27日(金)より全国公開。
ストーリー
“気がつけば標的”匿名の集団による“狩りゲーム”がはじまる――
見えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐さを描くサスペンス・スリラー
世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井。彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしてゆく。誹謗中傷、フェイクニュース――悪意のスパイラルによって拡がった憎悪は、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく……。
『Cloud クラウド』
出演:菅田将暉
古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝
赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
監督・脚本:黒沢 清
製作幹事:日活 東京テアトル
配給:東京テアトル 日活
(C)2024 「Cloud」 製作委員会
公式サイト:cloud-movie.com
公式X:@cloudmovie2024
公式Instagram:@cloudmovie2024
9月27日(金)、TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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