2023年度セザール賞で最多12部門ノミネートとなった映画『動物界』の日本版予告と場面写真が解禁された。
舞台は、人間が様々な動物に変異する奇病が蔓延している近未来。人種差別、移民、ルッキズム、感染症など現代的なテーマを内包し、ファースト・シーンから観客を釘付けにする“突然変異”のアニマライズ・スリラーが描かれる。
フランソワとエミールの親子は、病に侵され“新生物”となった母・ラナと新しい家族の形を模索していた。ある日、ラナを乗せた輸送車が事故にあい、40名以上の患者が失踪。親子は自力でラナを探し始める。やがて逃走した新生物たちは町を混乱の渦に陥れ、対立と分断が進んでいく最中、エミールの身体にも変化が訪れる。
日本版オリジナルの予告編では、人間が動物化する奇病が蔓延する世界で行方不明となった母を探す親子のドラマが明かされる。さらに最新VFX技術と特殊メイクで誕生した“新生物”の姿も捉えられている。
社会性を孕むテーマとスリリングなドラマ、青々とした緑が魅惑的なフランス南西部の大自然、そして人間と動物を掛け合わせ作り上げられたリアリティ溢れるカメレオン、鳥、タコ、センザンコウ、さらにはクマのような新生物の姿などを捉えた、印象的な映像となっている。
解禁された場面写真では、親子が対立しながらも母を探し出すために奮闘する姿と、その道中で出会う人々の姿が映し出される。フランソワは失踪者の捜索を指揮するアデル・エグザルコプロス扮する憲兵隊の曹長ジュリアと協力し、エミールはクラスメートのニナと次第に惹かれあっていく。特殊な状況下においても普遍的に語られる人々との出会いのドラマも、映画を盛り上げる要素のひとつとなっている。
映画『動物界』は、11月8日(金)より公開。
ストーリー
近未来。人類は原因不明の突然変異によって、徐々に身体が動物と化していくパンデミックに見舞われていた。“新生物”はその凶暴性ゆえに施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもそのひとりだった。しかしある日、移送中の事故によって、彼らは野に放たれる。フランソワは16歳の息子エミールとともにラナの行方を必死に探すが、次第にエミールの身体に変化が出始める…。人間と新生物の分断が激化するなかで、親子が下した最後の決断とは——?
『動物界』
出演:ロマン・デュリス、ポール・キルシェ、アデル・エグザルコプロス、トム・メルシエ、ビリー・ブラン
監督・脚本:トマ・カイエ
2023年|フランス|フランス語|カラー|スコープサイズ|原題:LE RÈGNE ANIMAL|英題:THE ANIMAL KINGDOM|DCP|128分
映倫区分:PG12
字幕翻訳:東郷佑衣
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
(C) 2023 NORD-OUEST FILMS – STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINÉMA – ARTÉMIS PRODUCTIONS.
公式サイト:https://animal-kingdom.jp/
公式X:https://x.com/kino_arthouse
11月8日(金)より、新宿ピカデリー、
ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて公開
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