映画『Cloud クラウド』公開記念ナビ番組が特別公開 メイキングシーン・未公開本編映像も

画像1

菅⽥将暉主演『Cloud クラウド』の公開を記念して、公開記念ナビ番組がYou tubeで特別公開された。併せて、各界の著名人からのコメントも到着。

特別公開された映像は「映画・チャンネルNECO」で放送(9/20(金)~10/13(日))される映画『Cloud クラウド』公開記念ナビ番組。
菅田将暉の出演が決まった際に「小躍りしたほど嬉しかった」と当時の心境を明かす黒沢監督や、撮影現場で印象に残った演出として「怖い扉の開け方をレクチャーしてくれた」と振り返る菅田と黒沢監督対談インタビューを軸に、奥平大兼、古川琴音、岡山天音、荒川良々、窪田正孝らとキャストたちの本編共演シーンや撮影現場のメイキング映像が展開される貴重な映像となっている。

また、漫画家の伊藤潤二、作家の岩井志麻子、映像ディレクターの大根仁、イラストレーターのしばたま、映画感想Tik Tokerのしんのすけ、声優の高森奈津美、精神科医の名越康文、映画評論家の蓮實重彦、ミステリ作家の深町秋生、俳優の松本穂香、映画監督のヨン・サンホら著名人からコメントも到着。コメント全文は、以下の通り。

コメント全文

伊藤潤二(漫画家)
黒沢清監督のフィルターを通過した役者達が皆、感情移入を拒絶する薄気味の悪い存在となって、
私たちは先の読めない不安の迷宮を心地よく漂います。

岩井志麻子(作家)
「真面目な悪者」に対抗する人々は何かと考えてみたが、
「邪悪な普通の人」で合っているのか。自分も後者かと思わされたのが怖い。

大根仁(映像ディレクター)
無人島に1人の監督の映画しか持っていけないとしたら、
僕は間違いなく黒沢清を選ぶのですが、その理由は作品数が多いということ。
でも、その監督の一作しか選べないとしたら、「復讐 運命の訪問者」か「回路」か「Cloud クラウド」か、
さんざん迷って「Cloud クラウド」を選びます。
最新にして最先端で濁っている。素晴らしいとしか言い様がありません。

しばたま(イラストレーター)
一時も心が安まらない作品!
そこかしこに潜む憎悪が形になっていく様が不気味で恐ろしかった。
自分もどこかの誰かに…と怖すぎる妄想がずっと止まらない!

しんのすけ(映画感想TikToker)
観る前には戻れない!日々誰かを抹殺しようとするSNS社会の闇を、鬼才・黒沢清純度100%で描く。
これは想像力が欠如した人々の物語。登場人物の誰にも共感したくない映画に出会えて、僕は幸せです。

高森奈津美(声優)
みんな違ってみんなヤバい。
観終わった後に今まで地獄の浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでただけだった事に無事気付けました!

名越康文(精神科医)
魂を置き忘れてきた人間は平気で人を追い詰め傷つけてしまう。でも彼らこそ、本当は丸腰なのだ。

蓮實重彦(映画評論家)
途方もなく面白い。
菅田将暉は、素晴らしいという言葉にはおさまりがたい存在感をあたりに行きわたらせている。

深町秋生(ミステリ作家)
今年の邦画で一番面白かった。
誹謗中傷や暴言が忌々しいほどまかりとおる現代社会を痛烈に描いた狂気の怪作。
黒沢清の黒々しい才気とユーモアが大爆発を起こしていた。

松本穂香(俳優)
誰がまともで誰がまともじゃないのか。そんな風に見始めた自分がバカらしくなるほど、
全員しっかり不気味でした。人間って怖い、だから面白い。人間臭さが溢れているのに、
どこか現実離れしていて、その世界観にガッツリと心を掴まれてしまいました。

ヨン・サンホ(映画監督)
黒沢清監督の新作「Cloud」は、人間社会の欠陥から生じる亀裂の中に深く切り込んでいる。
この映画は、観客を一瞬で原初的な恐怖に叩き落とす最近のスリラー映画とは全く異なる質感を持っており、非常に濃密な方法で、「我々が毎日接している日常の集団性」から、「極端な狂気の集団性」の世界に導く。
主演の菅田将暉は本作で、黒沢清監督の独創的で明確な映画の色を完璧に表現している。それは単に「芝居が上手い」ということではなく、それ以上の意味として、映画を俳優が支配していると言える。
黒沢清監督が設計し、菅田将暉が表現した映画「Cloud クラウド」は日本のジャンル映画の歴史上、一つの指標となる作品と言えるだろう。


『Cloud クラウド』は、9月27日より全国公開。

画像2

ストーリー
吉井良介(菅⽥将暉)は、町⼯場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で⽇銭を稼いでいた。医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕⼊れて、⾼く売る、ただそれだけのこと。転売の仕事を教わった⾼専の先輩・村岡(窪⽥正孝)からの“デカい”儲け話にも⽿を傾けず、真⾯⽬にコツコツと悪事を働いていく。吉井にとって、増えていく預⾦残⾼だけが信じられる存在だった。
そんな折、勤務先の社⻑・滝本(荒川良々)から管理職への昇進を打診された吉井は、「3年も働いたんだ。もう⼗分だろう」と固辞し、と、その⾜で辞職。郊外の湖畔に事務所兼⾃宅を借り、恋⼈・秋⼦(古川琴⾳)との新しい⽣活をスタートする。地元の若者・佐野(奥平⼤兼)を雇い、転売業が軌道に乗ってきた⽮先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。徘徊する怪しげな⾞、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意――。負のスパイラルによって増⻑された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。その標的となった吉井の「⽇常」は急速に破壊されていく……。

『Cloud クラウド』
出演:菅田将暉
古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝
赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
監督・脚本:黒沢 清
製作幹事:日活 東京テアトル
配給:東京テアトル 日活
(C)2024 「Cloud」 製作委員会

公式サイト:cloud-movie.com
公式X:@cloudmovie2024
公式Instagram:@cloudmovie2024

9月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

関連記事
映画『Cloud クラウド』[Alexandros]が書き下ろしたインスパイアソング「Boy Fearless」の映画版スペシャルMV解禁
【プレゼント】菅⽥将暉主演×⿊沢清監督『Cloud クラウド』オリジナルステッカー(非売品)2枚セットを5名様に☆

『Cloud クラウド』ジャパンプレミア 菅田将暉、クランクインの前日を振り返る「俺、こんなに緊張してたんだ」
『Cloud クラウド』が第29回釜山国際映画祭に正式出品決定 黒沢清監督はアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞に選出
『Cloud クラウド』ヴェネツィア国際映画祭レポート 黒沢清監督、菅田将暉を大絶賛「圧倒的ナンバーワンの俳優」
黒沢清監督×菅田将暉、映画『Cloud クラウド』が米国アカデミー賞 国際長編映画賞の日本代表作品に決定
菅田将暉×黒沢清監督『Cloud クラウド』キャラクターポスター解禁 メインキャスト、黒沢清監督登壇のジャパンプレミア開催も決定
菅田将暉×黒沢清監督『Cloud クラウド』シーン写真6点解禁 サントラ&シナリオ本の発売も決定

菅田将暉×黒沢清監督『Cloud クラウド』トロント国際映画祭正式出品決定、ノベライズの発売も
菅田将暉主演『Cloud クラウド』本予告解禁 インスパイアソングは[Alexandros]の書き下ろし楽曲に決定
『Cloud クラウド』菅田将暉が銃口を向ける本ポスタービジュアル解禁 場面写真、ムビチケ情報も
松重豊が『Cloud クラウド』で11年ぶりに黒沢清監督作に出演決定 赤堀雅秋ら実力派バイプレイヤーも集結
菅田将暉主演『Cloud クラウド』特報映像&ティザーポスター2種解禁、公開日は9.27に決定
菅田将暉主演『Cloud クラウド』古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝が黒沢清監督作品に初参戦
菅田将暉主演×黒沢清監督、現代社会に潜む”集団狂気”を描く映画『Cloud クラウド』9月公開決定

目次