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映画『花嫁はどこへ?』角田光代「いいセリフもいっぱい」と絶賛 インド旅行エピソードも

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映画『花嫁はどこへ?』の試写会イベントが9月25日に都内にて実施され、トークゲストに、プラン・インターナショナルの支援者でもあり、世界中をバックパックで旅行するなど旅好きとしても知られる直木賞作家の角田光代と、ライターのISOが登壇した。

本作は、先日第97回アカデミー賞の国際長編映画賞インド代表に選出されたことが発表されたばかり。映画にちなんで赤いワンピースで登壇した角田光代は、その朗報を喜びながら、まず感想を問われ「すごく感動しました。話運びが上手く、いいセリフもいっぱいあり、うまいなぁと思うところがたくさん。素晴らしかったです!」と大絶賛。ISOも「数ある作品の中で、インド代表に選ばれたのも納得。みんなに愛される作品だと思います」と断言。

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ここで本作の中心人物を演じた2人の花嫁について話がおよび、角田は「顔つきとか容姿がそれぞれのキャラクターの個性にぴったり」とオーディションを経て抜擢されたプール役のニターンシー・ゴーエル、ジャヤ役プラティバー・ランターを絶賛し「特にプールは、保守的な女性に育てられたのだけれど、迷子になって色々な人と出会い、色々なことを教わっていく過程が面白かった」と語った。

さらに印象に残ったキャラクターとして、プールを手助けする駅の屋台の女主人マンジュおばさんを挙げ、「女性がひとりで暮らしていても充実していて楽しいんだということをさりげなく教えてあげるのがすごく良い」と話し、また花嫁の捜索にかかわっていく曲者のマノハル警部補も印象深かったそうで、ISOも「いいですよね~」と同意。ちなみにこの役は元々アーミル・カーンが演じるはずだったそう。2人とも“マノハル警部補”に注目したその理由は本作を観てのお楽しみに。

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また、角田は劇中の印象的なシーンとして、「この国の女性はみな詐欺(フロード)にあっている」とマンジュおばさんがプールに語る場面や、花婿ディーパクに間違えて連れていかれたジャヤが花婿家族と過ごす中で思いもよらなかった気づきをディーパクのお母さんたちに与え、「家では姑とか嫁とか女は立場ばかり考えて友達になれなかった。お母さん、私たち友達になれる?」と姑と笑って話をする場面を挙げた。「ともすればフェミニズムの啓蒙的な感じにも捉えられかねないのですが、非常にさりげなくいいセリフをいうので、これが当たり前のことだと、逆に気づかされるんですよね」と声を大にして話すと、ISOも「この映画は女性のいろいろな生き方を肯定する作品」と語り、観客も同意するようにうなづく姿が多数みられた。

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角田はバックパック一つで世界中を旅し、インドも訪れたことが2回あるとのことで、インドの印象について「インドの人たちって本当におせっかいというか、いい意味でそういう人が多いなぁという印象で。例えば長距離バスの休憩所でカレー食べてお店を出ようとしたら、お店の人に“お金払ってない”と言われたことがあるんです。私は払っているから“払った”“払ってない”と言い合いになったところ、周りからワッと人が集まってきて“この人は払ったよ”“払っているのを見たよ”と大騒ぎに。道に迷ったときもそうでしたが、“人のいいおせっかいさ”がこの映画にも凝縮されていて、みんなが花嫁を助けてあげようというのがあって、それがまたインドらしいなぁと感じました」という興味深い話に、ISOが「善意の反射神経が早い」と返すと、「それ上手い!」と角田。劇中にでてくるインドの屋台メシにも興味津々で、「甘いお菓子の“カラカンド”も食べてみたい!」と盛り上がる一幕も。

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そして旅での忘れられない出会いを聞かれると、角田は「昨今スマートフォンとかネットが普及すればするほど出会いは減っていきますね、道に迷っても自分で解決できてしまいますし。この映画を観ていると、携帯をもっていないからこそ巡り合う人と人との出会いがあるのかなぁと思います」としみじみ。

さらに角田が支援しているプラン・インターナショナルの活動にも触れ「女の子の教育を応援していく一環で、まだまだ虐げられている国や地域を訪問し視察に行くということをやっています。2011年にインドのオンゴールを訪問し、人身売買から保護されたシェルターや売春婦のカーストにいる女性たちの自立を支援する活動を視察したりしました。この現状はこの映画にも通じるものがあって、例えば劇中警部補が「暴力をふるって従わせるのは犯罪だ」というセリフがありますが、そういうことって言われないと気づかない」と真摯に語り、「そういう面でもこの映画で描かれていることが色々な人の力になるのではないかなと思いました。多くの人に届くように応援します!」と角田が力強くメッセージを伝え、イベントが締めくくられた。

映画『花嫁はどこへ?』は10月4日(金)公開。

インド料理ムンバイ×映画「花嫁はどこへ?」コラボメニュー実施中!

★9月20日(金)~10月31日(木)インド料理レストラン「ムンバイ」の都内3店舗にて、本作に登場した、花嫁ジャヤがおいしいと言ったレンコンのサブジ(ドライカレー)やマンジュおばさんのサモサとチャイ、花嫁プールのカラカンドなどを提供します!

★さらに9月28日(土)29日(日)に代々木公園で開催される「ナマステ・インディア2024」にてムンバイのブースで、マンジュおばさんのブレッドパコラ(インドの天ぷら)の限定販売も!

※提供メニューや実施場所・店舗などの詳細は下記まで
https://mumbaijapan.com/news/202409-lostladies/

インド発のエシカルブランド「I was a Sari」を手掛けるエシカリー・ジャパンとタイアップイベントを開催!

★9月28日(土)有楽町マルイにて『花嫁はどこへ?』とコラボしたワークショップを開催!
当日は、サリー布を用いたアップサイクルのメッセージカード作り体験やゲストによる映画公開記念トークを実施します。
※詳細、応募は https://forms.gle/W5qyQotJhMXFd2mZ7

★9月1日(日)~30日(月)有楽町マルイ「エシカルな暮らしLab」店舗および各オンラインショップにて、プレゼントキャンペーンも実施中!
※詳細は https://www.instagram.com/p/C_MqC9iyrLT/?img_index=1

ストーリー
2001年、とあるインドの村。プールとジャヤ、結婚式を終えた2人の花嫁は、同じ満員列車に乗って花婿の家に向かっていた。だが、たまたま同じ赤いベールで顔が隠れていたことから、プールの夫のディーパクが勘違いしてジャヤを連れ帰ってしまう。置き去りにされたプールは内気で従順、何事もディーパクに頼りきりで彼の家の住所も電話番号もわからない。そんな彼女をみて、屋台の女主人が手を差し伸べる。一方、聡明で強情なジャヤはディーパクの家族に、なぜか夫と自分の名前を偽って告げる。果たして、2人の予想外の人生のゆくえは――?

『花嫁はどこへ?』
出演:ニターンシー・ゴーエル、プラティバー・ランター
プロデューサー:アーミル・カーン、ジョーティー・デーシュパーンデー
監督・プロデューサー:キラン・ラオ
2024年|インド|ヒンディー語|124分|スコープ|カラー|5.1ch|原題Laapataa Ladies|日本語字幕:福永詩乃
応援:インド大使館
配給:松竹
(C) Aamir Khan Films LLP 2024

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/lostladies/

10月4日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国公開

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