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『金子差入店』釜山国際映画祭でワールドプレミア上映 主演の丸山隆平、古川豪監督ら登壇

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第29回釜山国際映画祭 コンペティション部門<NEW CURRENTS(ニューカレンツ)>部門に出品された映画『金子差入店』のワールドプレミア上映が10月3日(木)に行われ、主演の丸山隆平と古川豪監督が登壇した。

ともにシックな黒のスーツに身を包み、上映前の舞台挨拶に登壇した丸山と古川監督。会場には本作をいち早く鑑賞するために集まった映画ファンや世界各地のメディア、そして丸山の晴れ舞台を一目見ようと現地のみならず、日本のファンも多く詰めかけ、本作の稲葉尚人プロデューサーも含めた3人が登場すると歓声が巻き起こった。熱気に包まれた満席の会場に驚きながらも喜びの表情を見せた3人は、手を振って歓声に応えていた。

最初に古川監督が韓国語で「カンドッグル マトゥン フルカワゴウ イムニダ(監督の古川豪です)。ヨロブン マニ キデヘジュセヨ(みなさん、楽しんでください!)」と挨拶。丸山は「ヨロブン!アニョハセヨ(皆さん!こんにちは)ウリ ヨンファ マン・クァン・ブー!!(私たちの映画をよろしくお願いします。)」と挨拶し、劇場は大きな歓声に包まれた。

刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する「差入屋」を舞台に様々な事情を抱える人間ドラマ、そして差入店を営む家族の絆を描く本作。その構想から完成までに11年の歳月を費やし、初披露の場を迎えた古川監督は「日本特有の差入れという文化の中で生きる人々を描いています」と緊張の面持ちで語り、上映がスタート。上映後には盛大な拍手に迎えられ、観客からのQ&Aがスタートした。

制作のきっかけを聞かれた古川監督は「とある作品の撮影中に東京拘置所の前に差入れ代行のお店が目に留まったことがきっかけでした。元々、滝田洋二郎監督の『おくりびと』を観て、特殊な職業を題材に扱いたいと思っていたので、この差入れ代行という仕事にとても惹かれました」と明かした。

そして、金子真司役を演じた丸山は「演じることになったのは、古川監督との出会いが1つのきっかけでした。そしてこの作品のお話を頂き、脚本を読んだときに“差入屋”という職業を初めて知り衝撃を受けました。身近な人間ドラマであり、人と人との繋がりの豊かさを色とりどりに描いていて、その歯車の1つになって役に立てるということが、楽しかったです。役者として今の自分にできる全ての演技・エネルギーを古川監督が引きだしてくれました」と語った。

また観客からの質問として、拘置所には匿名で差入れができることから、映画のように「匿名で何か伝えるとしたら誰に何を伝えますか?」と聞かれた丸山は「今年41歳になるのですが、今の自分を作ってくれた今までのすべての方々に感謝ですかね。そして、自分の役者としての演技を引き出してくれた監督に感謝ですね」と回答。質問が“匿名”ということで名前は出さなかったが、隣にいた古川監督が恥ずかしそうな表情を見せる一幕もあった。

観客の質問の挙手が続いたものの時間となり、惜しまれる中、本作のワールドプレミアは終了した。コンペティション部門の結果は10月12日(土)に発表される予定だ。

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ストーリー
刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する「差入屋」。金子真司は一家で「差入店」を営んでいた。ある日、息子の幼馴染の女の子が殺害される凄惨な事件が発生。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差入をしたいと尋ねてくる。差入屋として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る金子。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が周囲に露となり、家族の絆を揺るがしていく―

『金子差入店』
出演:丸山隆平 真木よう子 / 三浦綺羅 川口真奈 北村匠海 村川絵梨 甲本雅裕 根岸季衣 岸谷五朗 名取裕子 寺尾聰
監督・脚本:古川豪
主題歌:SUPER BEAVER「まなざし」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:ショウゲート
(C)2025映画「金子差入店」製作委員会

公式サイト:kanekosashiireten.jp
公式X:@kaneko_movie

2025年、全国ロードショー

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