池松壮亮・三吉彩花・水上恒司・妻夫木聡が“本心”を語る 映画『本心』スペシャル座談会映像解禁

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映画『本心』(11月8日(金)公開)より、池松壮亮・三吉彩花・水上恒司・妻夫木聡が“本心”を語るスペシャル座談会映像が解禁された。

石井裕也監督が平野啓一郎の同名小説を映画化した本作。舞台は、今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“リアルでないもの”の境界が曖昧になった少し先の将来。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年・石川朔也と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫るヒューマンミステリーだ。

本作の大きなテーマのひとつとなる【AIの進化について】の問いでは、各々がAIとの関わり方や考えを展開。

妻夫木は「人間の力を信じたいというのは根底にありますけどね。(AIの進化は)面白いと思いますが、AIは人間たちが考えていることの統計みたいなもの。その、すべての情報を集めた集合体が“壁”を超えることがこの先あるのかな…と少し怖くはなります」と、AIの“陰と陽”への畏れを明かす。

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池松は「これからの10年が人間とAIがどう共存していくか決まる最後のターンになると思う。不安がたくさんある」と語り、「(映画のように)人間をつくるということは、“越えてはいけない一線”ではないか?実際、韓国や中国では2Dで亡くなった人を蘇らせることは始まっていますし、日本もそう遠くないのかなと思った時に、技術がどのように使われてしまうのか楽観的に話せるものがない」と表情を強張らせる。

また、モデルとしても活躍する三吉は「職業柄、人よりAIを使っている場面は多い。ボジティブな使い方だけれど慣れてしまっている自分もいて考えなければいけないなと思う」と不安も明かした。

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さらに、タイトルにちなんだ【人の“本心”がわかるか?わかってもらいたいか?】という問いに、妻夫木は「わからなくていいと思う。人がどうだ、と俺たちが定義するものでもない。本心をわかろうとしないことも、ある意味優しさだと思うよ」と答えると、水上も「自分のことすらわからない」と賛同。

その上で池松は、劇中で主人公が母親の本心を探る行為について、<母親ほどの身近な人の本心でさえ、分からないこと>を認識して、相手を理解しようとする主人公の誠実さに焦点を当てた。

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さらに、妻夫木は「人間ってはっきりできないものがあるから良い。嘘発見器で『はい~、嘘ついた!あなた犯人です!』みたいなことやれるわけないじゃない?(笑)言葉にならないことがあるから俺たち芝居をするし、映画も作るんじゃないかな。帰ってChatGPTで“なんで人間は映画を作るのか”って調べてみます(笑)」とおどけながらも熱い持論を展開。

映像の最後には、池松が「俳優って絶対“本心”を言わないですよね(笑)めちゃくちゃ嘘ついてますよね?俺だけ?(笑)」と切り出し、三吉と水上が「めちゃくちゃ嘘ついてます!(笑)」などと談笑する場面も収められている。

ストーリー
工場で働く青年・朔也(池松壮亮)は、同居する母(田中裕子)から仕事中に電話が入り「帰ったら大切な話をしたい」と告げられる。帰宅を急ぐ朔也は、途中に豪雨で氾濫する川べりに母が立っているのを目撃。助けようと飛び込むも重傷を負い、1年もの間昏睡状態に陥ってしまう――。目が覚めたとき母は亡くなっていて、生前“自由死”選択していたと聞かされる。また、ロボット化の波で勤務先は閉鎖。朔也は、唯一の家族を失くし、激変した世界に戸惑いながらも幼なじみの岸谷(水上恒司)の紹介で「リアル・アバター」の仕事を始める。カメラが搭載されたゴーグルを装着し、リアル(現実)のアバター(分身)として依頼主の代わりに行動する業務を通して、人々が胸の内に秘めた願いや時には理不尽な悪意に晒され、人の心の奥深さとわからなさを日々体感してゆく。そんななか、仮想空間上に任意の“人間”を作る「VF(ヴァーチャル・フィギュア)」という技術を知る朔也。いつまでも整理のつかない「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」を解消したい気持ちから、なけなしの貯金を費やして開発者の野崎(妻夫木聡)に「母を作ってほしい」と依頼する。野崎の「本物以上のお母様を作れます」という言葉に一抹の不安をおぼえた朔也は「自分が知らない母の一面があったのではないか?」と、手掛かりを求めて、母の親友だったという三好(三吉彩花)に接触。彼女が台風被害で避難所生活中だと知り、「ウチに来ませんか」と手を差し伸べる。かくして、朔也と三好、VFの母という奇妙な共同生活がスタートする。その過程で朔也が知る、母の本心とは。そして「人に触れられない」苦悩を抱える三好を縛る過去、彼女だけが知る母の秘密とは。その先に浮かび上がるのは、時代が進んでも完全には理解できない人の心の本質そのものだった――。

『本心』
出演:池松壮亮 三吉彩花 水上恒司 仲野太賀 / 田中 泯 綾野 剛 / 妻夫木 聡 田中裕子
原作:平野啓一郎「本心」(文春文庫 / コルク)
監督・脚本:石井裕也
音楽:Inyoung Park 河野丈洋
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2024 映画『本心』製作委員会

公式サイト:https://happinet-phantom.com/honshin/
公式X:@honshin_movie

11月8日(金)より全国ロードショー

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