『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』ポール・メスカル、デンゼル・ワシントンら豪華キャスト陣が来日 トークイベントに登壇

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『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(11月15日(金)公開)で主演を務めるポール・メスカルをはじめ、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが、11月4日にTOHOシネマズ日比谷 スクリーン1で実施された東京国際映画祭 来日スペシャルトークイベントに登壇した。さらに、同映画祭のコンペティション部門で審査員を務める橋本愛が4人に花束を贈呈した。

第73回アカデミー賞(R)で作品賞・主演男優賞(ラッセル・クロウ)を含む5部門受賞(12部門ノミネート)を果たした、リドリー・スコット監督の代表作『グラディエーター』の“その後”を描く本作は、東京国際映画祭で初めて設けられた部門である「Centerpiece/センターピース作品」として招致された。

そのトークイベントに集結したメディアと、約20倍という倍率のなか当選を果たしたファン100名が待つ会場に、初来日となるポール、オスカー俳優のデンゼル、前作から主要キャスト唯一の再登場となるコニー、新時代の暴君皇帝役フレッドの4人が客席後方から登場。

ポールは「皆さんにお会いできてうれしいです。この作品の脚本を読んで、復讐を誓う男が血筋や信念を受け継ついで”英雄”になっていく、その変遷の両面を演じられたのは役者冥利につきました」と感無量の様子で挨拶。

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ポール・メスカル

デンゼルは実に11年ぶりの来日を「非常に楽しみにしていましたよ」と笑顔で明かし、この作品への出演について「5部門ものオスカーを獲得した名作の続編であること、素晴らしいキャラクターと脚本、そして素晴らしい監督(リドリー・スコット)と一緒に仕事ができることが決め手でした」と力を込めた。

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デンゼル・ワシントン

コニーは「前作の物語から十数年後が描かれ、ますます贅沢や腐敗がはびこってしまう新しい時代のローマ帝国となった、その変化をリドリー・スコット監督がさりげなく映像の中で示しています。崩壊しつつある帝国に身を置く感覚を観客の皆さんも感じてもらえると思いますし、技術の進化によって彼が本当に描きたかったローマ帝国のありのままをスクリーンで描けるようになったと思います。映像トリックや引き出しの多さによって様々な角度から撮影していきました」と語った。

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コニー・ニールセン

また、フレッドも撮影現場について「360度どこを見渡してもローマ帝国であるようなセットを、リドリー・スコット監督が作ってしまったんです。どこを見てもリアルな世界で、常に8~12台ものカメラが回っていて、すべてのスケールが圧倒的。私の衣装も、一目見て何もかもギラギラの派手さで、これこそ欲や腐敗によって帝国が堕ちていくことを表現するのにピッタリだと思いました」とその凄まじさを振り返った。

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フレッド・ヘッキンジャー

本作の予告編でも垣間見られる、劇中で最も迫力のあるアクション“模擬海戦”のシーンが流されると、会場は息を呑んだように興奮が広がり、ポールは「3~4週間くらい、身体がボロボロになりながらアクションを撮影していました。このように大きな船に乗ったり、サイ、ヒヒとも戦った。バトルもレベルアップしているのは技術の進化もありますし、物語としてもさらに大きな使命が懸かっているからで、観客の皆さんにも楽しんでいただくためですね」としみじみ。

デンゼルは以前にもリドリー・スコット監督とタッグを組んだ経験があり、「本作のほうが楽でしたよ、私は客席からみんなの過酷なアクションを見ているような立場だったので(笑)監督は『映画の70~80%はキャスティングで決まる』とおっしゃっていて、今回は我々を選んでいただいた。巨匠に全幅の信頼を寄せて俳優陣は演技に集中することができました」とジョークも交えながら監督への信頼を明かした。

また、フレッドも双子皇帝の1人という役柄のため「皇帝のロイヤルシートは日陰で、優雅に観覧できたのはラッキーで最高でしたよ(笑)」と会場を沸かせながら、「監督はマルチカメラで全てのアクションを同時に多くの角度から撮影するので、細切れにならず、一つの出来事・アクションに対する多くの人間の視点とリアクションを一気に撮影でき、観ているほうも一気に感じ取れるんです」と実際に現場を体験した俳優ならではのエピソードを明かした。

記者から「あれだけ多くのアクションに、アドレナリンを出し続けられる秘訣は?」と問われたポールは、「リドリー!(笑)」と一言で片づけて笑いつつ「どの瞬間にも、毎分アドレナリンを与えてくれる監督なんです。トレーナーさんにもお世話になりました。夢のような作品、夢のような撮影セットですし、これだけ沢山の人が愛する作品の続編ですから、これでアドレナリンが出ないなら俳優という仕事は考え直したほうが良いですね!」と監督をはじめ製作陣への感謝とともにコメント。

さらに、一般当選の招待客からも質問を受けることに。デンゼルが「あの人にしよう!」と当てた観客から「日本では1作目『グラディエーター』の4Kデジタルリマスター版が先日上映され、24年ぶりに劇場で観ることができ、続編の予告編を見たときに主人公ルシアスが、前作の主人公マキシマスの息子である(つまりコニーが演じるルッシラとの間に生まれた)ことを知って驚きのあまり持っていたドリンクをこぼしてしまいました…。コニーさんは当時から、本作の主人公がマキシマスの息子であることを知っていたのでしょうか?」と鋭い質問が。

コニーは「ノー、ですよ。まさかこんな形でお話が続くとは想像もしていませんでした。でも、小さな息子ルシアスをマキシマスに紹介するシーンで、私の役作りの感情の中では“もしかしてこの2人には昔、実らないロマンスが少しあったのでは”と抱えていた秘密のようなものを感じて演じていました」とコニーだからこそ感じ、語れる言葉に場内も聞き入っていた。

最後には、はるばる来日を果たしたキャストたちへの熱い歓迎と感謝を込め、本映画祭でコンペティション部門審査員を務める俳優・橋本愛が一人ひとりへ花束を贈呈。

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(左から)橋本愛、デンゼル・ワシントン

和やかな雰囲気に包まれながら、写真撮影にあたってデンゼルからエレガントにエスコートされて恐縮気味な様子も見せつつ、橋本が「日本にお越しになった印象はいかがでしょうか?」と問いかけると、デンゼルは「まだ(仕事だけで)外に出られていないんだよ(笑)」と明かし、コニーは「明治神宮に行き、七五三という行事で着物を身につけた子供たちがたくさんいたので本当に美しくて感動しました」と回答。

ポールとフレッドの20代コンビは、ゴールデン街の近くのカラオケに繰り出したそうで、照れながら「シャナイア・トゥエインの『スティル・ザ・ワン』、クランベリーズの『ゾンビ』、ABBAの『ダンシング・クイーン』など歌いましたね…あとは記憶がぼんやりしています…(笑)」と思い思いに日本カルチャーを堪能していることを明かし、日本のファンを喜ばせていた。

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(左から)デンゼル・ワシントン、ポール・メスカル、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャー

なお、4人は本日5日、パラマウント史上最大規模となる、約1,000人の観客が集うレッドカーペットイベントに登壇予定となっている。

ストーリー
ローマ帝国が栄華を誇った時代――。平穏な暮らしを送っていたルシアスは、将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により愛する妻を殺され、捕虜として拘束されてしまう。すべてを失いアカシウスへの復讐を胸に誓ったルシアスは、謎の奴隷商人・マクリヌスに買われローマへと赴くことに。そこで剣闘士《グラディエーター》となった彼は、復讐心を胸に、力のみが物を言うコロセウム《円形闘技場》で待ち受ける戦いへと踏み出していく――。

『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
出演:ポール・メスカル ペドロ・パスカル コニー・ニールセン デンゼル・ワシントン ジョセフ・クイン フレッド・ヘッキンジャー リオル・ラズ デレク・ジャコビ
監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・スカルパ
キャラクター創造:デヴィッド・フランゾーニ
ストーリー:ピーター・クレイグ、デヴィッド・スカルパ
原題:『Gladiator II』
全米公開日:11月22日(金)
配給:東和ピクチャーズ
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.

公式サイト:https://gladiator2.jp/

11月15日(金)全国公開

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