『雨の中の慾情』(11月29日(金)公開)のWEB特別予告が解禁。あわせて、各界著名人からのコメントも到着した。
片山慎三監督が、今年デビュー70周年を迎える漫画家・つげ義春の短編「雨の中の慾情」を成田凌、中村映里子、森田剛を迎え映画化した本作は、二人の男と一人の女の切なくも激しい性愛と情愛が入り交じる数奇なラブストーリー。
今回解禁されたWEB特別予告は、壮絶な戦争シーンから始まる。成田演じる義男が「福子さん」と口にしながら、激しい戦闘が繰り広げられる中を辿々しい足取りで進み、その直後には兵士の姿のままの義男が、街中を駆け巡っていく。
片山監督は本作を手掛けるにあたり、「後から思い返してみると『あれはこういうことじゃないか』と観た人の間で話し合えるような、解釈の幅があるつくりにしたいなと思っていました。というのも、観ている人によって意味が変わって、色々と話したくなるようなものが最近の映画の在り方なんじゃないかと感じるんです」と明かしており、男女3人のラブストーリーを軸に、全く先の読めない規格外のストーリーを作り上げた。
さらに今回、本作をひと足早く鑑賞したスタジオジブリの鈴木敏夫や芸人の千原ジュニア、俳優の河合優実、漫画家の伊藤潤二、新井英樹ら著名人から寄せられたコメントは以下の通り。
コメント(順不同/敬称略)
■ スタジオジブリ 鈴木敏夫
今、自分が生きている世界とは別の、
もうひとつの世界が存在する。
そんな感覚に襲われた人はこの映画を見た方がいい。
その感覚が、そのまま映像になっている。
ぼくは実感した――
映画が新しい時代に入ったことを。
■ 千原ジュニア(芸人)
これは白黒の原作が秀逸な脚本で彩色され
美しい役者達の魂が吹き込まれた
上質で笑えるコメディ映画だ
■ 河合優実(俳優)
主人公がたどる時間の顔つきが、みるみるうちに移り変わっていく。
知らないほうへとどんどん転がって
気がついたら二度と戻れない場所にきている。
映画の世界は必ずしも写実的ではないのに、
終わってしまうとなにか痛切な、不可逆さみたいなものを感じた。
映画を作った人たちに話が聞きたい。
■ 伊藤潤二(漫画家)
夢とうつつが交錯するつげ義春の不条理な世界が、
魅力的なキャストによって映像に焼き付けられました。
つげ漫画に流れるやるせなさが
巧みに表現されていて引き込まれました。
■ 新井英樹(漫画家)
「つげ義春と片山慎三、そりゃ相性いいでしょ」
と思って観たら…驚愕の新世界!
表現者の核「これがやりたい」慾情が爆発してた!
予想想像を超えた熱とイメージの万華鏡に痺れまくった!
■ 見城徹(編集者)
[岬の兄妹]から[さがす]を経て、ここまで来たのかという感嘆!
片山慎三の想像力の世界に犯されて身じろぎも出来ない。
何という劇場の中の官能。
村上龍の芥川賞受賞第一作の長編[海の向こうで戦争が始まる]を一瞬思い出したが、それとも違うオリジナルな世界だった。
成田凌、中村映里子、森田剛、竹中直人が熱演。
こんな映画はかつて無かった。
観て直ぐに仕事の会食だったが、会食が終わった今も片山慎三の極彩色の夢の世界にうなされている。
「雨の中の慾情」から「戦場の官能」へ。
僕はまだ勃起したままだ。僕は目の前で確かに戦争を見た。
■ ジェレミー・トーマス(映画プロデューサー)
『雨の中の慾情』は、とても興味深く、強烈な漫画を創り出すアーティストの頭の中にいるようで、先鋭的で独創的な世界をみせてくれる。
これは、思慮に富み、力強い映画だ。
■ 鈴木麻美子(鈴木敏夫プロデューサー長女、作詞家、著書「鈴木家の箱」)
土砂降りの雨の中で抑えきれなかった義男の欲情が、ただ1つの強烈な感情として全編を通してひたすら描かれる。
その切実なまでのヒリヒリ感が観客を魅了して目が離せなくなる。
めちゃくちゃな世界で、情愛だけがホンモノだと感じさせる映画だった。
それはあまりに美しい、偽りの夢だった。
ストーリー
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田凌)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)から自称小説家の伊守(森田剛)とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子(中村映里子)と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子への潰えぬ想いを抱えたたま、三人の奇妙な共同生活が始まる……。
『雨の中の慾情』
出演:成田凌 中村映里子 森田剛 足立智充 中西柚貴 松浦祐也 梁秩誠 李沐薰 伊島空 李杏 / 竹中直人
監督・脚本:片山慎三
原作:つげ義春「雨の中の慾情」
企画:中沢敏明 エグゼクティブプロデューサー:英田理志 中西一雄 プロデューサー:厨子健介 筒井史子 劉士華
コ・プロデューサー:後藤哲 李芃君 川端基夫(山形ロケ) 和田大輔(茨城ロケ) 脚本協力:大江崇允 音楽:髙位妃楊子 衣裳デザイン・扮装統括:柘植伊佐夫
撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹 録音:秋元大輔 美術:磯貝さやか 装飾:折戸美由紀 小道具:佐藤桃子 編集:片岡葉寿紀 音響効果:井上奈津子
VFXスーパーバイザー:朝倉怜 衣裳デザイン補・スタイリスト:玉置博人 スタイリスト:橋本ゆか ヘアメイク:会川敦子
VFXプロデューサー:川瀬基之 音楽プロデューサー:安井輝 宣伝プロデューサー:小口心平 キャスティング:北田由利子 助監督:山口晋策
制作:セディックインターナショナル 日商賽奇客有限公司 井風國際娛樂有限公司
製作:映画『雨の中の慾情』製作委員会
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会
公式サイト:https:/www.culture-pub.jp/amenonakanoyokujo/
公式X:@ame_yokujo
11月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
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