『ライオン・キング:ムファサ』の超実写プレミアム吹替版初お披露目イベントが11月12日に行われ、ムファサ役を演じる尾上右近と、ムファサの兄弟タカ(若き日のスカー)役を演じるTravis Japanの松田元太が登壇した。
前作の『ライオン・キング』(2019)で対立関係として描かれていた、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王と、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカー。最新作『ライオン・キング:ムファサ』では2人の若かりし日々が描かれる。
荘厳なビジュアルで彩られたスペシャルステージに笑顔で登場した右近と松田の2人は、会場に集まった観客に盛大な拍手で迎えられた。
孤児として、ムファサを演じた右近は、その役柄について「両親と生き別れになって孤児となってしまうんですけど、流れ着いた先で助けてくれたのがタカ。血のつながりを超えた兄弟の絆が生まれ、希望溢れる地に旅立ち、その先でいろんなことが起きて変わっていくキャラクターです」と説明。
一方、そのムファサの運命を変えることとなるタカを演じた松田。次第に変わっていく難しい役どころを演じたが、「ヤングタカ(幼いころのタカ)の時代は自分のカラーも出しつつタカに寄り添いながら明るく元気にできました。スカーになるというタカのマインドや思いを大事に演じるのが難しかった部分でもあるし楽しくもありましたね」とタカの劇中での変化について話し、2人に待ち受けるドラマにも注目してほしいと語った。
今作が初共演にも関わらず、お互いすっかり打ち解けている様子の右近と松田。お互いの印象を右近は「直接会う前からげんげんのことは知っていたが、実際に会って更に好きになった。リスペクトしてくれ、気遣ってくれ、甘えてくれ、信じてくれる。この関係値に非常に感謝しています」と話した。
松田は「初めてご挨拶したときに、‟けんけん”って呼んで、‟げんげん”って呼んでいい?と言ってくださった。すごく明るくて優しくてユーモアがある素敵な先輩、そしてお兄ちゃんという風に感じて、より大好きになりました。日々大好きを更新しています」と右近への思いを初対面のエピソードを交え語った。お互いを「けんけん」「げんげん」と呼び合う2人の和気あいあいとした雰囲気に、観客も大いに盛り上がった。
また今回、声優初挑戦となった2人。収録について聞かれると、右近は「オリジナルに寄り添う部分と、決められた秒数で喋ることに縛られる部分がありました。収録初日電車で帰っていると、人の会話が何秒かカウントしてしまうほど大変でしたね。でも、歌舞伎も型があってそこに入っていくので、通ずる部分があると思って次第に楽しく演じることができました」とエピソードを披露。
松田は歌唱についても触れ、「今回歌ったのが“ザ・ディズニー”という歌だったのですが、普段聞くのは大好きですが、いざ歌うとなるとテンポ感とかいろいろと難しくて…。気楽に歌ったらダメだなと思いました(笑)普段歌うJ-POPとは違う、お芝居やセリフの延長と感じて、難しくもありましたが楽しかったです。自分がライオンになった気分でずっとエキサイティングでした」と収録を振り返った。
この日、劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」が初披露されるということで、楽曲の魅力について聞かれた右近は「お互い兄弟として出会えた喜びと、これからも一緒だよという絆が伝わる、ふたりの仲の良さが伝わる曲」とコメント。松田も「兄弟の絆を大事にしながら、ムファサとタカのハモリを意識しながら歌いました」と楽曲でも兄弟の絆が存分に感じられるとコメントした。
初共演とは思えない仲睦まじい様子に会場の空気も温まったところで、右近と松田が、ムファサとタカの《兄弟の絆》を歌う劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を初パフォーマンス。何度も目を合わせながら息ぴったりに歌いあげた2人の姿は、まさに若き日のムファサとタカのよう。それぞれ歌舞伎とアイドルという異なるフィールドで培った声色を活かした圧巻の歌唱に、観客からは割れんばかりの拍手が起こった。
初パフォーマンスを無事に終えた2人は、「歌を通じて、お互いの存在をより強く感じられました」(右近)、「ムファサとタカの絆を感じるし、映画を楽しみにしてくれているファンの方との絆も感じられて嬉しかったです」(松田)とそれぞれ心境を吐露。なんと会場からはアンコールのリクエストがあり、またも「ムファぶり(無茶ぶりの意)」を受けることとなった右近は「もうムファぶりに慣れて実はまた来ると思っていました!」と笑った。
大興奮の観客の拍手と共に再び歌いだした2人。無邪気なライオンのように飛び跳ねながら歌う右近と松田、まるでミュージカルを見ているかのようなサプライズ演出で、この日一番の大歓声が起きた。
最後に松田は「いつかディズニーのお仕事をするのが夢でした。僕もディズニーからすごく愛や希望や夢をもらっていた“いちファン”だったので、今回この作品に出会えて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。『ライオン・キング:ムファサ』のタカとして、ムファサ役のげんげんと一緒に、皆さんに愛を届けられたらいいなと思っています」とコメント。
右近も、「『ライオン・キング』は30周年で、僕も今32歳と同年代なので、一緒に育ってきたという想いがあります。もともとディズニー作品は好きだったのですが、実は僕が歌舞伎俳優を目指したきっかけも鏡獅子というライオンの演目だったこともあり、『ライオン・キング』は特別な存在でした。僕の人生もライオンから始まっているので、今回ディズニー作品でもライオンの役を務めさせていただくことがとても嬉しいです」とムファサへの溢れる想いを語り、「今回、ムファサは孤児という設定ですが、僕も歌舞伎俳優の家に生まれたわけではなく、兄弟や兄貴のような存在に救ってもらってやってきたという部分もムファサと重なるので、そういった自分の人生観のすべてを吹き込ませていただきました!是非皆さん観てください!」とメッセージを贈った。
その後のフォトセッションでは、本作の大ヒットを祈願し、ムファサとタカにちなんだ招き猫ならぬ“招きライオン”が登場。右近と松田は楽しそうに“ガオーポーズ”で撮影に応じ、大盛況のうちにイベントは終了した。
『ライオン・キング:ムファサ』は12月20日(金)より公開。
ストーリー
『美女と野獣』『アラジン』を超えるディズニー映画全世界No.1ヒット作『ライオン・キング』、その“はじまり”の物語。息子シンバを命がけで守った父ムファサ王。孤児であった彼の運命を変えたのは、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカー(タカ)との幼き日の出会いだった――血のつながりを越えて兄弟の絆でむすばれたムファサとタカは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指す旅に出る。「君がいたから、強くなれた」――ムファサを偉大な王にした兄弟の絆に隠された、驚くべき“秘密”とは?心ゆさぶる楽曲にのせて、超実写版で描くキング・オブ・エンターテイメント!
『ライオン・キング:ムファサ』
声の出演:アーロン・ピエール、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティファニー・ブーン、ドナルド・グローヴァー、ビヨンセ、マッツ・ミケルセン、ブルー・アイビー・カーター
超実写吹替版声優:尾上右近、松田元太(Travis Japan)、渡辺謙
監督:バリー・ジェンキンス
原題:Mufasa: The Lion King
全米公開:2024年12月20日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c) 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/lionking-mufasa
12月20日(金)全国劇場にて公開
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