映画『矢野くんの普通の日々』の公開初日舞台挨拶が11月15日に実施され、主演の八木勇征(FANTASTICS)、共演の池端杏慈、中村海人(Travis Japan)、白宮みずほ、新沼凛空、伊藤圭吾(龍宮城)、筒井あやめ(乃木坂46)、そして新城毅彦監督が舞台挨拶に登場した。
本作は八木にとって初の単独主演作品、池端と中村にとっては初の映画出演作品の初日舞台挨拶ということで、今日を迎えた感想を聞かれた3人。八木は「東京の前に大阪で舞台挨拶をさせていただきました。初めて作品を見た方の前での挨拶で満ち足りた表情を直接見て、この映画で僕たちが伝えたかったものが伝わっていたんだなと、僕も幸せな気持ちになりました」と語った。
池端は「大好きで大切な作品です。『矢野くんの普通の日々』という作品に出演できていることが本当に嬉しいことで、感謝の気持ちでいっぱいです。最後に皆さんが『この作品好きだな』と思って帰っていただきたいです」、中村は「今日ここで、共演したクラスメイトたちと一緒に舞台挨拶に立てるのは本当に嬉しいです。普段生活してるとピュアな心は減ってしまうけれど、この映画のピュアな部分を楽しんで欲しいです」とコメントした。
全員がピュアで絆が深い登場人物と同じく、キャスト同士も仲良しな現場での印象的なエピソードについて、白宮は「撮影で行ったところが牧場や滝がある自然豊かなところで、皆さんでそう言う場所に行くことがあまりないので新鮮で楽しかったです」、新沼は「林間学校に行くシーンで、バスの中でワイワイとトランプしたり、本当のクラスメイトのように過ごせて楽しかったです」と、映画のクライマックスになる林間学校のシーンが思い出深いと答えた。
伊藤は「お祭りの撮影の後にチョコバナナやわたあめ、林間学校のシーンの後にはお肉を食べたりと、いっぱい食べました!」と裏話を明かすと、中村が「お腹も、幸せもいっぱいだったね」と優しく受け、舞台上も客席も“やのひび”ならではのピュアな優しさで包まれた。
転校生役ということで途中から撮影に加わった筒井は「心細かったけれど皆さんフレンドリーに話しかけてくださった」とすぐに打ち解けられたことを話しつつ「杏慈ちゃんと中村さんと移動していた時にLINEの話になって、中村さんが赤いびっくりマークを使っていることにびっくりしました」と明かすと、「え!だめなんですか!?」と驚く中村。八木が「それは僕も印象的ですね。でも個性じゃん!」とフォローするも、「若い世代は絵文字のびっくりマークを使わない」ことに驚く中村は「何もないと寂しいなと思うタイプなので、一個でも色があるといいなと思って…」と絵文字を使う理由を弁明しつつ「監督はどうですか?」と振ると、新城監督も「俺もあんまり使わないよ?」とまさかの返答。会場は笑いに包まれた。
続いて原作者の田村結衣からの手紙の代読があり、登場人物全員が愛おしく、大好きな映画になったと絶賛。また、「原作の平和で優しい世界観を再現してくださった監督、製作陣の皆様、そしてキャラクターの魅力を存分に引き出してくださったキャストの皆様、本当にありがとうございます」との想いを聞いた八木は「めちゃくちゃ嬉しいです。原作者の方にそう言っていただけること以上に喜びはないです。『矢野くんの普通の日々』の登場人物たちを生み出してくださった先生には感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。
最後は“超不運男子・矢野くん”を演じた八木が“運試しくす玉”に挑戦。くす玉から伸びた2本の紐の内、どちらかが当たり、もう一方はハズレということで、公開初日にハズレを引くわけにはいかないと緊張する八木。迷いなく手前の紐を選び、ドラムロールと共に引くと…なんとまさかのハズレで失敗。
「やってしまいました…」と意気消沈するも、気を取り直して再度、残った1本を掴み「八木勇征、行きます!」という掛け声でくす玉を破ることを成功させた八木は「皆さんが当たり前だと思っていることが、超不運な矢野くんにとっては当たり前じゃない。だからこそ“普通の日々”は全然普通じゃなくて、“何よりも幸せな日々”であることを思っていただけたら嬉しいです。ハッピーな気持ちで帰っていただけることを祈っています」と、イベントを締め括った。
ストーリー
心配性なクラス委員長・吉田さんは、毎日、なぜかケガまみれで登校してくる矢野くんのことが気になって仕方がない。
実はその原因は――超がつく不運体質だった!しかも、そのせいで“普通の高校生活”が送れずにいた。そのことを知った吉田さんは矢野くんの全力サポートを決意!一緒に過ごす中で、ピュアでまっすぐな言葉に惹かれていく吉田さんだったが、一方、矢野くんにも生まれてはじめて<恋>の感情が芽生える――。