『ザ・バイクライダーズ』(11月29日(金)公開)より、本編映像が公開された。
アメリカの写真家ダニー・ライオンが、60年代シカゴに実在したバイク集団”Outlaws Motorcycle Club(アウトローズ・モータサイクル・クラブ)”の日常を描写した1st写真集「The Bikeriders」(1968年初版)にインスパイアされた本作。
1965年アメリカ・シカゴ。不良とは無縁の生活を送っていたキャシー(ジョディ・カマー)が、出会いから5週間で結婚を決めた男は、喧嘩っ早くて無口なバイク乗りベニー(オースティン・バトラー)だった。地元の荒くれ者たちを仕切るジョニー(トム・ハーディ)の側近でありながら、群れを嫌い、狂気的な一面を持つベニーの存在は異彩を放っていた。バイカーが集まるジョニーの一味は、やがて“ヴァンダルズ”という名のモーターサイクルクラブへと発展するが、クラブの噂は瞬く間に広がり、各所に支部が立ち上がるほど急激な拡大を遂げていく。その結果、クラブ内は治安悪化に陥り、敵対クラブとの抗争が勃発。ジョニーは、自分が立ち上げたクラブがコントロール不能な状態であることに苦悩していた。一方、バイクと暴力に明け暮れるベニーの危うさにキャシーは不安を抱え、ベニーは自分を束縛しようとするキャシーとの将来に葛藤していた。そんななか、暴走が止まらない“ヴァンダルズ”で最悪の事態が起こってしまう。
「誰にも渡さない、ベニーは私のもの」―映像は、ベニーを巡って、妻キャシーが“ヴァンダルズ”孤高のトップであるジョニーと一触即発の様子を捉えたもの。
運命的な出会いを経て、結婚を果たしたベニーとキャシー。だが、キャシーは、結婚後もジョニーを筆頭とするヴァンダルズのバイク仲間と日々つるみ、喧嘩に明け暮れ、命を削るような危険な行動を続けるベニーに業を煮やしていた。「誰もあいつに命令できない」「妻は私よ、あなたじゃない」「あなたも彼が好きならやめさせて」妻が捧げる愛情か?男同士の熱い友情か?1人の美しいカリスマをめぐって妻とチームのトップが、本人の知らぬ間に舌戦を繰り広げるシーンとなっている。
荒くれ者が集まったモーターサイクルチーム<ヴァンダルズ>をまとめあげるトップ、ジョニーを演じたトム・ハーディ。ニコルズ監督は「ジョニーがベニーに惹かれるのは、彼にないものをベニーが持っているからです」と言う。ヴァンダルズメンバーが集まっているシーンで「ジョニーがベニーに対して『お前はこの男たちがなろうとしているもの、そのものなんだ』って言うんだけど、あれは本当は自分のことを言っているんです」と明かす。
「ジョニーには、家もあるし、子供もいるし、仕事もある。彼はこの危うい世界にはむいていないんだ。だからジョニーは自分のなかに怪物を作り、それが彼自身を苦しめる。もし彼がこの世界にむいていたなら、もっとこの世界にしがみつくことができたかもしれません」と述懐している。
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/the-bikeriders
11月29日(金)TOHOシネマズ シャンテ、ホワイトシネクイント他全国ロードショー
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