映画『雪の花 ―ともに在りて―』より、松坂桃李と芳根京子が殺陣を披露する本編映像が公開された。
黒澤明監督の助監督を務め、監督デビュー作『雨あがる』(00)以来、一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉堯史監督が、吉村昭の原作「雪の花」を映画化。日本映画を代表するキャストとスタッフが集まり、多くの人命を奪う疫病と闘った一人の町医者・笠原良策の生き様を描く。
松坂桃李が殺陣を披露した本編映像は、松坂演じる笠原良策が人気のない夜道で襲われる場面。異国から伝わった“種痘”(予防接種)という治療法を京都から地元福井へ持ち帰った良策だったが、その方法はいかさまだと辞めさせようとする者たちを目の前に、良策は刀を持たず素手で立ち向かっていく。そして、バッタバッタといとも簡単になぎ倒し、全員を倒した後に、「疱瘡の苦しみはこんなもんではないぞ!」と医者ならではのセリフを吐き捨てその場を後にする良策の姿は圧巻だ。
今作での殺陣を振り返り、松坂は、「相手を受け流すような足運び・身体捌きを意識しながらやりました」とこだわったところを明かした。
さらに、芳根京子が殺陣に挑戦した本編映像は、芳根京子演じる千穂が松坂桃李演じる笠原良策のために質屋でお金を貸してもらう場面から始まる。突然質屋に乗り込み「店の有金を全部持って来い!」と店主を脅す輩に物怖じするどころか果敢に立ち向かう千穂。輩を突き飛ばし「このかたりめ(人を錯誤におとしいれて財物を騙取する行為者)が!」と告げ小刀を抜く。大柄な男が千穂に日本刀を振りかざすも華麗にかわし見事成敗する様子が、緊迫感あふれるワンシーンワンカットで捉えられている。
初めて挑んだ殺陣について、芳根は「最初はできなくてメソメソしてました(笑)」と明かし、「どう捌くのがかっこよく見えるのか、魅せられるのか考えましたね」とこだわった様子。初めての立ち回りに緊張した芳根は、現場で監督から「できてるよ!大丈夫!」と声をかけてもらったそう。また、小泉組の1発で撮らないといけないというプレッシャーがありつつもそれを糧にして完成させたと当時を振り返った。
映画『雪の花 ―ともに在りて―』は2025年1月24日(金)全国公開。
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/yukinohana
公式X:@yukinohana2025
2025年1月24日(金)全国公開