ホ・ジノ監督の最新作『満ち足りた家族』より、メイキング映像と新たな場面写真が解禁された。
『八月のクリスマス』ホ・ジノの最新作となる本作では、家族間の親密な描写を細やかに積み重ねながら、人間の心理の奥底に潜む淀みや揺れ動きを緻密に描きあげている。
キャストには、ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キムら韓国を代表する名優が揃う。
韓国では昨年10月の公開タイミングで舞台挨拶が行われ、キャストや監督に縁のある俳優らも応援に駆けつけた。ホ・ジノ監督の『きみに微笑む雨』(09)で主演を務めたチョン・ウソンは、「人間の二面性と人間関係の崩壊を鋭く浮き彫りにした映画だ」と評価し、「社会によって人間の心理が分断され、深刻化する過程を見事に捉えた作品」と絶賛した。
さらに、シリーズドラマ「アスダル年代記」でチャン・ドンゴンと共演歴のあるソン・ジュンギは、「各々が自分の結論を話し合うことができる良い作品だと思った。観客として、あるいは後輩として、久しぶりにこの映画と登場人物に嫉妬した」と惜しみない賛辞を送った。
本作はキャストの演技合戦も見どころの一つだが、解禁となったメイキング映像にて、キャスティングの意図や現場の様子をホ・ジノ監督が明かす。
さらに、キャスト同士で刺激もあった現場だったようで、互いを褒めたたえている。チャン・ドンゴンはソル・ギョングについて「新しい発見がたくさんあり 多くの学びを得ることができました」と話し、クローディア・キムもキム・ヒエの集中力に感銘を受けたようだ。そして人間の心理を細やかに描くため、監督とキャストらが議論を重ね、妥協せずに撮影していたことが伝わってくるシーンも。
映画『満ち足りた家族』は1月17日より全国ロードショー。
ストーリー
兄ジェワン(ソル・ギョング)は、道徳よりも物質的な利益を優先して生きてきた弁護士だ。仕事のためなら、殺人犯の弁護でさえも厭わない。年下の2人目の妻ジス(クローディア・キム)や10代の娘らと共に豪華マンションに住み、家事は家政婦がこなす誰もがうらやむ暮らしだ。一方、小児科医として働くジェギュ(チャン・ドンゴン)は、どんな時にも道徳的で良心的であることを信念に生きてきた。年長の妻ユンギョン(キム・ヒエ)と10代の息子と共に住む彼は、老いて痴呆気味になった母の介護にも献身的に当たり、品行方正な日々を送る。
まったく、相容れない信念に基づいて生きてきた兄弟。しかし2人は、それぞれの妻を伴って月に1回、高級レストランの個室に集い、ディナーを共にする。レストランではお得意様であるジェワン夫妻が常に優先され、兄弟家族同士の会話はどこかぎこちない。
ディナーが行われた夜、時を同じくある事件が起こり、満ち足りた日々を送る家族が想像だにしなかった衝撃の結末を招き寄せる―。
『満ち足りた家族』
出演:ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キム
監督:ホ・ジノ
原題:보통의 가족/英題:A NORMAL FAMILY
提供:KDDI
2024年/韓国/109分/シネスコサイズ/5.1ch/字幕翻訳:福留友子
PG12
配給:日活/KDDI
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公式サイト:michitaritakazoku.jp
公式X:@michitaritaeiga
2025年1月17日(金)より全国ロードショー
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