『BETTER MAN/ベター・マン』特別映像解禁 主人公を“サル”として描いた理由とは

映画『BETTER MAN/ベター・マン』(3月28日公開)より、特別映像が解禁された。

監督は2018年に日本公開されたミュージカル・エンターテインメント『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー。最新作で主人公に選んだのは、イギリス音楽界において史上最高の売り上げ記録をいまだ維持する”スーパー”ポップスターのロビー・ウィリアムス。1990年にボーイズグループ「テイク・ザット」のメンバーとしてデビューし、その後ソロアーティストとして世界的な成功を収めたウィリアムスの波乱に満ちた人生を、観る者を夢中にする斬新な映像表現で、切なくもダイナミックに描き切る。

今回解禁された特別映像“WHY THE MONKEY?(なぜサルなのか)”では、本作の主人公である伝説的ポップスター:ロビー・ウィリアムスをサルとして描くという斬新なアイデアの背景が明らかになる。

マイケル・グレイシー監督は、ロビーが自身を「サルのようにステージに上げられていた」と表現したことからこのアイデアを着想したと明かす。“周りからではなく、ロビー自身の視点で描く方法”を思いついたそうで、「君(ロビー)の声とサルを合わせることで、君の実像を描く最高の方法を見つけたんだ。これまでのどんなミュージカル映画よりもね」と今までにない、ミュージカル映画の新たな映像表現へと挑んだことを感じさせる。

BETTER MAN/ベター・マン

また、監督はポップスターとサルの共通点について言及。「あるシーンにサルを登場させると、彼が何も話していなくてもついつい引き寄せられてしまう。それは“スターであることの定義”と似ていると言える。我々はその人から目が離せなくなるのです」と、両者とも人を魅了する“強烈な存在感”を持つと語る。

サルとして描かれる主人公のロビー・自身もこの独創的なアプローチを全面的に支持。「僕の人生は常に安全ベルトのない綱渡りのようなもの」と表現し、「音楽業界というマシンに身を委ねるには、ロボットかサルになることを要求される。そして、僕はサルを選んだ」と、必然かのように“サル”へとなるべくしてなったのだ。

さらに、監督は観客の反応について「この美しいキャラクター、素晴らしい演技、そしてとても人間的な部分に偽りを感じなくなる。他の何者とも明らかに違う世界で、様々な経験する一匹のサルの姿を見守ることに、我々は本能的なものを感じる」と、サルとして描かれたロビーの姿に観客が共感を覚えると明かす。これは人々が他者の違いに悩み、自己のアイデンティティを探求する普遍的な経験に基づいているという。

メイキング写真

監督は「サルである主人公ロビーを通じて、自分が何者であるかに苦悩する様子はとても親しみやすく、素晴らしいアイデアになった」と自信をみせており、この斬新なアプローチがどのような感動をもたらすのか注目したい。

ストーリー
イギリスで生まれたロビー・ウィリアムスは、1990年代初頭にボーイズ・バンド、“テイク・ザット”のメンバーに選ばれ、チャートトップを連発するポップスターになる。しかしその一方、10代にして世界的なスターダムにのし上がったことによる不安とあくなき夢を追い求めるなかで、愛されると同時に常に他人の目にさらされるつらさに苦悩する。仲間や大切な人との出会いと別れ、そして人生の絶頂とどん底を経験した、彼が選んだ人生とは――

『BETTER MAN/ベター・マン』
出演:ロビー・ウィリアムス、ジョノ・デイヴィス、スティーブ・ペンバートン、アリソン・ステッドマン
監督:マイケル・グレイシー
原題:『BETTER MAN』
レイティング:PG12
制作国:イギリス、アメリカ、中国、フランス、オーストラリア
配給:東和ピクチャーズ
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES. All rights reserved.

公式サイト:https://betterman-movie.jp/

3月28日(金)全国ロードショー

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