第97回アカデミー賞(R)にて長編アニメーション賞を受賞した『Flow』(3月14日公開)より、本編映像第2弾とスチル4点が解禁された。

ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる本作は、2024年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でプレミア上映を飾り、同年のアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞、観客賞含む4冠を受賞。2025年ゴールデングローブ賞でも数々のビッグタイトルをおさえてアニメーション映画賞を受賞。さらに、アニメ界のアカデミー賞ことアニー賞にて、長編インディペンデント作品賞、脚本賞を受賞した。
そして、先日発表された2025年のアカデミー賞(R)では長編アニメーション賞を受賞。制作費350万ユーロ(約5.5億円)、50人以下のスタッフという極めてインディペンデントな体制ながら、ハリウッドのメジャースタジオ作品を抑え見事オスカー受賞に輝いた。
この度解禁されたのは、4分以上にわたる圧巻のワンシーンの一部を捉えた本編映像第2弾。
深い水底で溺れかけたはずが、巨大な岩山の上で目覚めた猫。キョロキョロ周りを見回すと、なんとその岩は動き出し大きな尾びれを水面にたたきつける。それは、見慣れぬ姿をした巨大なクジラだった。

クジラに目を奪われていると、空の向こうから急スピードで猫に忍び寄る黒い影が。次の瞬間、猫は背後から突然大きなヘビクイワシに掴み上げられ、たちまち空高くに連れ去れてしまう。始めは頼りない鳴き声を上げて怯えていた猫も、眼前に広がる広大な世界に圧倒される。


水面から遠く離れた上空から見下ろすと、カメラはかつての文明の痕跡を感じさせる廃墟や、天高くそびえる岩山をとらえ、突如として洪水に包まれた本作のミステリアスな世界の一端が明らかに。我に返り、逃れようと暴れまわった結果、ヘビクイワシの手を離れ、猫は真っ逆さまに急降下していく。
緊張感あふれるその一部始終を、一切途切れることなくとらえた本シーンは、そのダイナミックなカメラワークにも注目。ジルバロディス監督が来日時に対談し、『ルパン三世 カリオストロの城』を手掛けた日本を代表するアニメーターの一人、友永和秀氏も「驚くべきワンショット!」と称賛したワンシーンだ。本作の全てのカメラワークを担当したという監督は「まるで自分が猫になったかのような臨場感と一体感を与えたかった」と語っている。
『Flow』
監督:ギンツ・ジルバロディス
原題:Flow
2024/ラトビア、フランス、ベルギー/カラー/85分
映倫:G
文部科学省選定(青年/成人/家庭向き)
後援:駐日ラトビア共和国大使館
配給:ファインフィルムズ
(C)Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.
公式サイト:flow-movie.com
公式X:https://x.com/flow_movie0314
3月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷他にてロードショー
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