大阪2児放置死事件を基にした映画『子宮に沈める』で物議を醸した緒方貴臣監督の最新作。世界的な問題となっている「フェイクニュース」や「SNS」、〈座間9遺体事件〉を機に表面化した「若年層の自殺」、そして年々被害件数が増える「リベンジポルノ」という現代社会の歪みを描いた映画『飢えたライオン』が、9月15日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開となる。
この度、本作のポスタービジュアルが解禁となった。
今回解禁されたビジュアルは、「覗き見の、快感」というキャッチコピーとともに、主人公である杉本瞳にはモザイクがかけられ、バックハグをする瞳の彼氏・藤川ヒロキ、瞳をとりまく家族やクラスメイトの表情ははっきりと映し出された不穏な空気の漂うものとなった。タイトルの『飢えたライオン』はアンリ・ルソーの絵から着想を得ているが、「飢えたライオン」は誰なのか、興味深いビジュアルになっている。
チケットが即日完売となった第30回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門の上映を皮切りに、海外映画祭の上映オファーが10以上殺到している本作。7月12~22日に韓国で行われた第22回プチョン国際ファンタスティック映画祭では、最も注目すべきアジア映画に与えられる「NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)」を受賞。過去には、『百円の恋』(武正晴監督/第19回)、『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督/第18回)といった作品が同賞を受賞している。
また、6月22日~29日にスペインで行われた第33回バレンシア国際映画祭CINEMA JOVEでは「最優秀脚本賞」「若手審査員賞」をW受賞し、海外映画祭で三冠を達成した。
杉本瞳役には、映画『1+1=11』や舞台「熱海殺人事件-ザ・ロンゲスト・スプリング-」に出演し今後の活躍が期待される松林うらら。瞳の彼氏・藤川ヒロキ役を実写映画『鋼の錬金術師』、『青夏きみに恋した30日』で注目の水石亜飛夢、そして瞳の母・杉本裕子役を映画『淵に立つ』での数々の主演女優賞に輝いた実力派筒井真理子が演じ、校長先生役に竹中直人が出演するなど、豪華な布陣となっている。
ストーリー
ある朝、高校のホームルームで瞳の担任が児童ポルノ禁止法違反の容疑で警察に連行された。担任の性的動画が流出し、その相手が瞳だというデマが流れる。誰も信じないだろうと思っていたデマは事実のように広がっていき、追いつめられた瞳は自殺をしてしまう。担任の逮捕と生徒の自殺は、マスコミの格好の餌食となり報道は加熱していく。そして社会によって瞳の「虚像」が作られていくが・・・。
作品タイトル:『飢えたライオン』
出演:松林うらら、水石亜飛夢、筒井真理子、菅井知美、日高七海、加藤才紀子、品田誠、上原実矩、菅原大吉、小木戸利光、遠藤祐美、竹中直人
プロデューサー・脚本・監督:緒方貴臣
脚本:池田芙樹
共同プロデューサー:小野川浩幸
撮影:根岸憲一
編集:澤井祐美
2017年/日本映画/78分/カラー/ステレオ/日本語
配給・宣伝:キャットパワー
公式サイト:http://hungrylion.paranoidkitchen.com/
コピーライト:(c)2017TheHungryLion
9/15(土)よりテアトル新宿にてレイトショー!以降全国順次公開!