映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』のジャパンプレミア試写会が3月18日、TOHOシネマズ日比谷にて行われ、スペシャルゲストとして歌手の西川貴教が登壇した。
「ゲット・ラッキー」「ハッピー」など数々のヒット曲を世に送り出す一方で、自身のファッションブランド「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」でストリートの流行を生み出し、ルイ・ヴィトンのクリエイティブ・ディレクターとしてランウェイショーも手掛けるなど、音楽界のみならずポップカルチャー界で最も革新的な存在であるファレル・ウィリアムス。その人生を、アカデミー賞受賞監督モーガン・ネヴィルがレゴ(R)アニメーションで表現したのが本作だ。
ファレル・ウィリアムス初の自伝映画をいち早く劇場で体感できる機会とあって、多くの音楽ファンで満席となった本試写会。
劇中のデザインを模したファレルのレゴ(R)ミニフィギュアの巨大版と、ファレルとレゴ社によるコラボレーション製品「レゴ(R)アイコン ファレル・ウィリアムスの月世界」が展示されたステージに登壇した西川は、フィギュアとお揃いのファレルがデザインしたセットアップに身を包み「このスーツを着て番組に出ていたのを関係者の方が見てくれていたみたいで、こいつしかいないと呼んでいただいたみたいです(笑)」と観客へ挨拶し、会場の笑いを誘った。
イベントに先駆けて本作を鑑賞したという西川は「自分のこれまでの生き方を表現するにあたって、なかなか見せていいものかという部分をレゴで描くことで絶妙な加減で表現できている。レゴで表現するという発想がすごいファレルらしいなと思った。スヌープ・ドッグも出てくるんですけど、まわりにはイリーガルじゃないスモークが出てくることも確認できました(笑)」と伝記映画をレゴ(R)アニメーションで描くという、常識にとらわれない本作を冗談を交えつつ称賛。
ファレルの音楽性について「ジャンルもそうですけど垣根を越えて色んな事に挑戦している。最近のトラックに現れているように突き抜けた、シンプルな表現にたどり着いたのかが明確になっている。それを知ってから遡って過去の曲を聴くと、こういう気持ちで作っていたんだなと追体験できる。多角的に楽しめる作品になっていると思います」とアーティストならではの目線で分析した。
劇中では、本作をレゴ(R)アニメーションで描くきっかけとなった、ファレルが幼少期から持つという音を色として感じられる“共感覚”について語られるが、西川も同じ共感覚を持っているそうで「みんなも数字に色がついていると思っていた。1が白、2が黄色で…。それを共感覚と言うことは最近知りました」と自身の感覚を説明し、「実際に映像を作る際にうまく説明しづらい時があって、なんで伝わらないのかな、と感じることはありましたね」と共感覚を持つゆえの苦労を明かした。
また、音楽活動に留まらず多岐にわたり活動しているところも、西川とファレルの共通点。その経歴について紹介されるなかで、自身がふるさと観光大使を務める滋賀県で主催する「イナズマロックフェス」と、ファレルが出身地であるヴァージニアビーチで主催するフェス「サムシング・イン・ザ・ウォーター」を例に挙げて、西川は「地元にいかに貢献するか、地元に対するリスペクトという部分はヒップホップ的だと言われて、そうなんだと感じました」と親近感を感じた様子。そして「自分自身が社会に対して何をしてもらうかではなく、なにができるかを考えていくことが人間の最終目的だと思っているんです」と思いを語った。
最後に観客に向けて「音楽に関わる人間として考えさせられるところがたくさんあったけれど、それ以上に純粋にトラックが素晴らしいので楽しんでほしい。ファレルを通していまの社会で、いま感じられるものをみなさんと共有できたらと思います」とメッセージを送り、盛況のうちに本イベントは終了した。
『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
出演:ファレル・ウィリアムス、スヌープ・ドッグ、ケンドリック・ラマー、ジャスティン・ティンバーレイク、ジェイ・Z、グウェン・ステファニーほか
監督・脚本・編集:モーガン・ネヴィル『バックコーラスの歌姫たち』
配給:パルコ ユニバーサル映画
(C) 2024 FOCUS FEATURES LLC
公式サイト:https://pharrell-piecebypiece.jp
公式X:@Pharrell_Movie
4月4日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
関連記事
■ 【応募終了】『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』ジャパンプレミアに5組10名様ご招待☆
■ レゴ(R)ブロックでファレルの人生をカラフルに再現『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』場面写真解禁
■ 『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』豪華アーティストがレゴになって続々登場 日本版予告が解禁
■ ファレル・ウィリアムスが自身の人生をレゴ(R)アニメーションで初めて映画化、来年4月に日本公開決定