【レポート】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』世界最高峰のVFXで描かれる<ラスボス>サノスができるまで

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

世界累計興行収入は20億ドルを突破し、日本でも興行収入37億を超え、観客動員は延べ250万人を突破。2012年に公開した『アベンジャーズ』を抜いて、“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”史上1位の記録を更新した『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が9月5日(水)にMovieNEXで発売。初回限定で特別映像を収録した豪華特典ブルーレイ付き。先行デジタル配信中だ。

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”と、宇宙にうごめく悪の背後に存在し続けてきた最凶最悪の<ラスボス>、サノス。地球を破壊できるほどの圧倒的なパワーをもつサノスの野望は、この宇宙を自身の信じる姿に変えること。6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われるインフィニティ・ストーンを狙うサノスに対し、“アベンジャーズ”が人類の命運を賭けた闘いに挑む。
この度、『アベンジャーズ/インフォニティ・ウオー』MovieNEX発売を記念し、アメリカ・ロサンゼルスにある世界有数のVFX制作会社デジタル・ドメイン(DD)が特別に取材に応じた。

VFXとはヴィジュアル・エフェクツの略で、コンピューター・グラフィックスによる視覚効果のこと。今年で創業25周年を迎えるDDは、93年にジェームズ・キャメロンやスタン・ウィンストンらによって設立され、「タイタニック」でVFXの可能性を大きく飛躍させた老舗制作会社。本作でアベンジャーズの最凶最悪の<ラスボス>サノスを担当した。
今回、デジタル・ドメインのシニアVFXスーパーバイザー、ケリー・ポートが、いかにリアルな実写版サノスを作り上げたかを話してくれた。DDで94年から働いているポートは、『美女と野獣』や『マレフィセント』なども手がけているが、サノスではさらに進化させた最新のテクノロジーを使用したという。細かい演技をキャプチャーするのに機械学習のかなり進化したテクニックを使用し、一方、表現方法は芸術性を追求しているという。例えば、皮膚の表現では、表面そのものはもちろん、造形や、さらに複雑な光の反射の表現などに徹底的にこだわった。ポートは「とても大変な作業だけど、だから本物のように見えるんだ」と胸を張る。

<ラスボス>サノスができるまで

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▲デジタル・ドメインは、主にサノス関連で500以上のショットを手がけた。

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▲役者は通常、撮影の2時間前にきて、モーション・キャプチャー用に顔のドット(点)をつける。

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▲役者の顔にドットを毎日同じ場所につけるのに使うマスク。役者の顔をスキャンし型取りしてマスクを作り、ドットをつける場所に穴があけられている。

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▲役者のいろんな表情のデータを記録するシステムは、FBIがかつて国境で悪人たちを識別するために使っていた、60年代、70年代に開発されたシステムが元になっている。

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▲キャラクターのコンセンプト・イメージが固まったら、CGでモデルを作る。

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▲粘土の彫刻と同じように細かいディーテルを一つ一つ加え、最後に肌のテクスチャーを足す。

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▲モーション・キャプチャーで撮影した役者の演技に、アニメーターたちが微調整を加えられるように、デジタル・ドメインは、サノスの表情をコントロールする特別なシステムを作った。

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▲役者のヘルメットに付けられたフェイシャル・キャプチャーのカメラで撮影したデータを、サノスの表情に移し変える。

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▲サノスの表情で最も大事な目に、役者の目が足される。

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▲最新のVFXにより、最凶最悪の<ラスボス>サノスに命が吹き込まれる。

サノスを作り上げる上で、最も重要な役割を果たしたのは役者の演技や表情を細やかに取り込むことだった。サノスに命を吹き込んだのは「グーニーズ」でスクリーンデビュー果たし、最近では「デッドプール2」のケーブル役でも知られる名優、ジョシュ・ブローリン。ポートは「彼の演技は、とても繊細なんだ。よく見ないと全然動いていないように見えるんだけど、肌の上のほんのちょっとした動きで、力強い何かを表現しているんだ。だから僕らは、ジョシュの演技の細部まで、忠実に取り込むことに集中したよ」と振り返る。サノスのビジュアルも徹底的にこだわった。全部で2,900の視覚効果を使い、可能な限り写実に仕上げた。こうした優れた視覚効果のおかげで、サノスというキャラクターをより楽しむことができる。

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『アベンジャーズ』ではロキ、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではウルトロンが登場し、人類に危機をもたらした。だが本作で全貌を現すサノスの脅威は、それとは比べ物にならない。サノスは、全宇宙に狙いを定めている。その究極の野望を叶えるために、サノスが狙うのがインフィニティ・ストーン。そのどれかひとつでもあれば、とてつもなく強大なパワーを得ることができる石だが、サノスは6つ全てを手に入れようとする。もしもサノスが6つのインフィニティ・ストーンを全て手に入れてしまえば、パチンと指を鳴らすだけで、全宇宙の半分の生命を消し去ることができる。

正義とは、何か。自身の信じる“正しい理由”のために宇宙を絶望の底に突き落とすサノス。けた外れのパワーやカリスマ性をそなえた究極の悪役(ヴィラン)として映画史に名を刻むことは間違いない。

目次

リリース情報

9月5日(水)発売 初回限定豪華特典ブルーレイ付き
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー MovieNEX』/4,200円+税
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD MovieNEX』/8,000円+税
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD MovieNEX プレミアムBOX(数量限定)』/10,000円+税
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD ムービー・コレクション(初回限定)』/14,000円+税
先行デジタル配信中

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ストーリー
6つすべてを手に入れると、全宇宙を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。そして、その究極の石を狙う“最凶最悪”の〈ラスボス〉サノス。彼の野望を阻止するため、スパイダーマン、ドクター・ストレンジ、ブラックパンサー、ガーディアンズたちも集結した、最強ヒーローのチーム“アベンジャーズ”が、人類の命運を賭けた壮絶なバトルに挑む。果たして、彼らは地球を、そして人類を救えるのか?

公式サイト:marvel-japan.jp/avengers-iw
コピーライト:(c) 2018 MARVEL

9.5(水) MovieNEX発売! 先行デジタル配信中!

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