カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭にて、最優秀アニメーション賞にあたる“今敏賞”の長編部門を受賞するなど、この夏の大本命として、熱い視線が向けられている『ペンギン・ハイウェイ』が、8月17日(金)遂に公開を迎え、TOHOシネマズ日比谷にて、初日挨拶が行われた。
『ペンギン・ハイウェイ』初日舞台挨拶 概要
日時:8月17日(金)13:00~13:30(上映前舞台挨拶)
場所:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12
登壇者(敬称略):北香那、蒼井優、西島秀俊、竹中直人、石田祐康(監督)、森見登美彦(原作)
本作の主演を努めた北香那さんをはじめ、蒼井優さん、西島秀俊さん、竹中直人さんら豪華声優キャストに加え、原作者の森見登美彦さん、石田祐康監督が一斉に登壇すると、会場から大きな歓声があがった。
北さんは、「今日この日を無事に迎えられ、そして皆さんに素敵な作品が届くのを楽しみにしていたので、嬉しいです。」と挨拶。蒼井さんも「こうして壇上に立たせていただけるのも、皆さんの努力が積み重なった上のもので、私達はここにいられます。そんなスタッフの方たちの情熱が皆さんに届けば良いなと思います。」と思いを語った。西島さんは、「自分は出演しておりますが、本作の大ファンなので、公開されて、皆さんと1日でもはやく感想を語り合いたいと思っておりました。」とコメント。竹中さんは、本来の役柄であるハマモトさんの父と言うところを勢い余って、「アオヤマ君の父を演じました竹中直人です!」と自己紹介。すかさず監督たちからツッコミが入ると、「ハマモトくんの父を演じました竹野内豊です!」と彼らしいユーモアのある挨拶で仕切り直し、会場を笑わせた。続く監督は、「本当に色んなことがありました。スタッフの皆さんと苦労を共にしてきました。キャストの方々を始め、原作の森見登美彦さん、皆さんのおかげだと思っています。このご恩をお返しできるように頑張ります。」と意気込みを語ると、森見さんは、「私が好き勝手に書いた、お気に入りの作品を素晴らしい映画にしていただいて、感謝しています。絶対に忘れられない映画になると思います。」と喜びを述べた。
MCから初日を迎えた心境を聞かれた北さんは、「初めて声優をやらせていただいて、不安や緊張はあるのですが、ものすごくワクワクしています!とても新鮮な気持ちでいます。なによりもすごく嬉しいです!」と笑顔いっぱいで思いを語り、蒼井さんは、「石田監督おめでとうございます。本当に愛らしい方で、全カットに愛情を込められて作られている作品なので、皆さんに気に入っていただけたら嬉しいです。」とコメント。すると監督は照れながら、「恐縮ながら、今日は蒼井さんからプレゼントしていただいたものを着てきております。」と伝えると、蒼井さんは、「監督ぽくて、ペンギンらしいデザインを選びました。さっきお渡ししたのですが、もう着替えていただいて・・・」とはにかみ、監督は、「新たなお気に入りができました!」と満面の笑みで感謝を述べた。続く西島さんは、「たくさんの方に見ていただきたいと思います。お子様はもちろん、大人も胸が震えて、感動するような作品になっています。」と語り、竹中さんは、「こんなに嬉しそうにドキドキしている監督は、初めて見ました。500人全席埋まっていると聞いた監督は、500人分手に“人”と書いて飲んでいて、愛らしかったです。」と監督の微笑ましい一面を語った。
MCから、初の長編デビューについて聞かれた監督は、「とにかく“長い”というのが大変でした。多くの方と関わる楽しさとプレッシャーがありましたが、なんとかここまでこられました!」と満足げに語った。自身の作品の中でも“特別な存在”と表する本作が映像化されたことについて森見さんは、「原作を書く際、自分が子供の時に見たかった風景をイメージして書いたのですが、映画では、それがうまく再現されていて、小学生の頃の自分が見たら、すごく感動するだろうなと思いました。10回ぐらい見ているのですが、毎回新たな発見があって、飽きないです。」と本作の魅力を語った。
そして、北さんは来週8月23日、蒼井さんは、なんと公開日である8月17日が誕生日ということで、サプライズでペンギンが立体的に大きく彩られた誕生日ケーキが登場!喜んだ2人が嬉しそうにケーキを食べる姿も印象的だった。さらに、ダブルサプライズで、監督から2人へ本日のために描き下ろされた似顔絵イラストがプレゼントされると、北さんは、「すごく可愛く描いていただいて、嬉しいです!」、蒼井さんも「本当に知らなかったので、驚きました、嬉しいです!」と喜びをあわらにした。
イベントの最後に、これから作品を見られる観客に向けて森見さんは、「本当に石田監督にお任せして良かったと思っております。皆さんの夏の思い出になれば良いと思います。」、竹中さんは、「石田監督という“存在”も最高の監督でした。きっとヒットすると思います。これからもどんどん映画が撮れると思います!」、西島さんは、「見ていると自分にもキラキラした過去があったなと感じるので、映画館でアオヤマ君と一緒に冒険をしていただいて、また会いたくなったら、何度でも劇場に遊びに来てください。」、蒼井さんは、「見終わって、ものすごく昔の“自由さ”を思い出しました。今は、色んなことがわかることに慣れすぎていますが、わからないことがたくさんあった時代の“自由さ”を本作を見て感じていただけたらと思います。そしてお子さんは、ペンギンの可愛さも楽しんでください!」、北さんは、「私みたいな新人女優が、こんな豪華な方々と共に、この場に立つことができて、ものすごく嬉しいです。あの時のキラキラした世界を映画を見て、思い出しました。昔の自分に会いたくなりました。是非皆さんの視点で楽しんでください!」、監督は、「アオヤマ君に本当に惚れ込んで、こんな少年なら応援したいと純粋に思え、なんとかここまで来れました。アオヤマ君の真っ直ぐな瞳に映る風景をこの映画で描きたいと頑張りました。最後まで見届けてやってください。宜しくお願い致します!」とそれぞれの本作へ込めた熱い想いを語り、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。
2107年4月7日に公開された、人気作家・森見登美彦氏のベストセラー小説をアニメ映画化した、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝いた『夜は短し歩けよ乙女』は、最終興収5.3億円を突破した。『ペンギン・ハイウェイ』は初日を迎えた14時の時点で、『夜は短し歩けよ乙女』比較で動員数が191%と、興行収入10億円突破確実なスタートとなっている。監督が長編アニメーション初の新人監督で、メジャー大作映画が集中する夏興行に挑んだ中、異例の大ヒットといえる。
ストーリー
小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、「将来は偉い人間になるだろう」と思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でミステリアスなお姉さんをめぐる研究も、真面目に続けていた。
ある日、アオヤマ君の住む郊外の街に突如ペンギンが現れ、そして消えた。さらにアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。
「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」
一方、アオヤマ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。やがてアオヤマ君は、その謎の球体“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。果たして、お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか――!?
作品タイトル:『ペンギン・ハイウェイ』
出演:北 香那 蒼井 優 釘宮理恵 潘 めぐみ 福井美樹 能登麻美子 久野美咲 西島秀俊 竹中直人
原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)
監督:石田祐康
キャラクターデザイン:新井陽次郎
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:阿部海太郎
主題歌:「Good Night」宇多田ヒカル(EPICレコードジャパン)
制作:スタジオコロリド
配給:東宝映像事業部
公式サイト:http://penguin-highway.com/
コピーライト:(c) 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
大ヒット上映中!!!