一般社団法人 障がい者自立推進機構は、8月27日(月)に帝国ホテル 東京本館にて、本年初開催の「Paralym Art World Cup 2018~パラリンアート世界大会2018~」の入賞作品発表および表彰セレモニーを行った。
本大会はBlock Co Plus、株式会社エイジスの協賛により開催され、障がい者の方々が挑戦、活躍する場をより増やしていくことを目的とし、障がい者の成功体験を可能な限り生み出し、日本ひいては世界中のパラリンアートアーティストの活躍の場を広げる大会。
募集した作品の応募数は世界41か国より1,292件(日本:667件、海外:625件)にものぼり、“祭り”をテーマに国際色豊かな作品が多数集まった。
表彰式では、本大会公式アンバサダーを務める麒麟・川島 明氏(お笑いタレント)と尾木 直樹氏(教育評論家)、審査員を務めた金澤 翔子氏(書道家)、遠藤 彰子氏(画家)などが登壇し、グランプリのほか、各部門計31件の受賞作品を発表した。
本大会の受賞作品の半数以上が海外在住アーティストからの作品となり、世界大会の名に相応しい国際色豊かな大会となった。
グランプリにはシンガポール在住Fern Wong Li Ting(ファーン・ウォング・リー・ティング)さんの『Fireworks(ファイヤーワークス)』が選ばれ、表彰状と賞金50万円の目録の贈呈が行われた。併せて、表彰式内にて、次回大会の募集テーマ”舞”が金澤 翔子氏より発表された。
なお、本大会の受賞作品は、2018年12月予定)より約1年間、パークホテル東京内にて展示を予定している。
公式アンバサダーよりコメント
川島 明氏のコメント
先ほど、準グランプリのKOTO さんとお話させていただいたのですが、KOTO さんは普段から絵を描いている訳ではなく、たまたまこの世界大会の募集案内を見て、初めて本気で絵を描いたそうです。
そういう意味でも、『パラリンアート』がなければ、このすばらしい絵は存在しなかった。『パラリンアート』は、まだ知らない自分の才能を表現できる場であると実感しました。
このコンテストは、世界中の作品を鑑賞した人の心が動けば、優勝になる。
皆さんは堂々と、アートのど真ん中を歩いて、みなさんの心をもっともっと動かしてください。
尾木 直樹氏のコメント
『パラリンアート』の作品を拝見して、ドキドキ感と同時に涙が出てきそうになりました。
先日、私は 「死にたい」「生きていけない」という声が子供たちから次々と押し寄せてくる場に直面しました。そんな場に直面したからでしょうか、『パラリンアート』の作品たちを見たとき、涙があふれてきました。「死にたい」と思っている人たちに、ぜひ、こうした『パラリンアート』の作品を、観せてあげたい。
『パラリンアート』に描かれている世界のように、もっとありのままに生きていい。いまを輝いて生きていてほしい。これからも、『パラリンアート』の素晴らしさを伝えていきたいと思います。
『パラリンアート』とは
障がい者自立推進機構が行う、障がい者のアート作品を企業・個人に提供し、作者報酬をお支払いする活動です。社会参加できず、経済的にも苦しんでいる障がい者のサポートを主な目的とし、アートを通じて社会保障費に依存せず、障がい者の社会参加と経済的自立を推進しています。
アーティストの登録は無料で、2017年4月現在で約550名の方にご登録いただいております。
「一般社団法人 障がい者自立推進機構」
『パラリンアート』公式サイト:http://paralymart.or.jp/