映画『二ュー・シネマ・パラダイス』のイタリア公開30周年を記念して、9月に東京と大阪でシネマ・コンサートの開催が決定した。シネマ・コンサートとは、映画のセリフや効果音はそのままに、音楽パートをオーケストラが本編上映に合わせて生演奏する、映画をライブ感覚で楽しめるエンターテイメント。イタリアが生んだ映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの名曲をオーケストラが奏でる『ニュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサートは、全世界に先がけて日本で初上演となり、注目を集めている。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の同作品は1988年にイタリアで公開。日本では翌1989年12月に東京・シネスイッチ銀座で単館ロードショーされた。ミニシアターでの公開となったが、シチリアの小さな映画館“新パラダイス座”を舞台に、トト少年(サルヴァトーレ・カシオ)と老映写技師・アルフレード(フィリップ・ノワレ)の温かい交流に感動の声が続出。映画愛に満ちた作品が評判となり、じわじわと口コミが広がり、同館で40週に及ぶ異例のロングラン、大ヒットを記録した。日本国内における単一映画館での興行成績では、未だ破られていない最大動員数を記録した。
劇場公開時に観た人に愛され続けるのはもちろん、30年後の今、初めて観た若者にもいまだ受け継がれる名作となっている。「もうずいぶんと昔の作品だけど、色褪せない感動がある。観賞後もずっと心に残るような作品」、「忘れられない美しい映画作品だ!」などと評され、米レビューサイト“RottenTomatoes”では90%フレッシュ、Filmarksでは4.1の高評価をキープしている。また、テレビ番組でタレントがおすすめ映画に真っ先に挙げるなど、著名人のファンも数多く、幅広い世代で認知度が高くなっている。
中でも一番大きな要因となっているのは、クエンティン・タランティーノ監督などからも敬愛を受ける映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネが作曲する、一度聴けば人々の記憶と心に美しく残る、感動的な音楽によるところが大きい。特にメインテーマ「Cinema Paradiso」は、公開後に世界中でCM音楽として使われ、様々なミュージシャンもカバー。『二ュー・シネマ・パラダイス』といえば、誰もがこの曲を思い出すほどのヒットとなった。モリコーネ氏は今年の11月で90歳を迎え、この秋、最後となる英国公演を開くことを発表。また、本作の監督ジュゼッペ・トルナーレがメガホンを取り、輝かしいキャリアを追ったドキュメンタリー『The Glance of Music』が完成間近に迫っている。モリコーネは、これらの活動を最後に年内でのリタイアを表明している。
『二ュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサートは、、現役引退も噂されるエンニオ・モリコーネの音楽をオーケストラの生演奏で満喫できる、映画ファン必見&必聴の特別なイベントだ。指揮は、昨年末に日本で開催された「ラブ・アクチュアリー in コンサート」でもタクトを振ったティアゴ・ティべリオ。演奏は国内屈指の名門オーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団が担当する。イタリア公開から30年、『ニュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサートでモリコーネ・サウンドに酔いしれていただきたい。
『二ュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサート
Nuovo Cinema Paradiso -CINEMA CONCERTO 概要
東京公演(2回公演)
日時:
9月15日(土) 開場16:00/開演17:00
9月16日(日) 開場12:00/開演13:00
会場:東京国際フォーラム ホールA
大阪公演
日時:9月17日(月/祝) 開場16:00/開演17:00
会場:オリックス劇場
指揮:ティアゴ・ティべリオ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
チケット価格(全席指定・税込):
S席:9,800円/A席:7,800円(3歳未満入場不可)
上映作品:『二ュー・シネマ・パラダイス』 (劇場公開版)/1988年イタリア公開
※イタリア語上映・日本語字幕付き/2時間24分(休憩20分込)
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽(作曲):エンニオ・モリコーネ
公式サイト:http://www.promax.co.jp/ncp/
コピーライト:(c)1989 CristaldiFilm