【映画感想】Netflixオリジナルアニメ『ネクスト ロボ』アクションシーンも圧巻!孤独な少女とピュアなロボットとの絆の物語

ネクスト ロボ

孤独な少女メイと勇敢でピュアな戦闘用ロボット7723の絆と冒険を描いた、Netflixが贈る最新アニメーション映画『ネクスト ロボ』が9月7日(金)よりNetflixにて世界190ヵ国で独占配信中となっている。

ロボットだらけの未来。生活のすべてをロボットに任せきりの母や友達とうまくいかずひとりぼっちのメイは、ロボット7723と出会い、次第に友情のような絆が芽生えていく。
7723もメイと過ごすうちに彼女を大好きになるが、故障により減ってしまった記憶容量にメイとの“思い出”を残すため、大きな決断をする。やがて7723を開発したロボット会社が人類滅亡を企んでいることを知ったメイ達は、街のみんなを守るため立ち上がる!

本作は、人間とロボットの垣根を超えた友情、家族や友人とのかけがえのない「思い出」の大切さに気づかせてくれる、親子で一緒に楽しめるハートフルアニメーションだ。

Netflixオリジナル作品といえば、そのクオリティの高さや豪華スタッフ・出演陣から、どの作品においても期待せざるを得ないが、その中でも本作は、随所に散りばめられた細やかな近未来の描写に加え、圧倒的な映像技術と迫力あるアクションシーンで、一気にその世界観に引き込まれる作品となっている。

物語の舞台は、現代の面影が僅かに残る、近未来。
人々は携帯電話のごとく1人につき1台、マイロボットを従え、移動はもちろん、家事も、仕事も、学校の授業も、はたまた子どもたち同士の喧嘩でさえも、ロボット任せの生活を謳歌している。
近未来の話とはいえ、VRゴーグルやモニターばかりに夢中な人々の姿は、街中や家の中でスマートフォンを見つめっぱなしな人たちのそれと、あまり大差なく思える。
ロボット社会そのものではなく、使う人間へのアンチテーゼともなっている作品だ。

ロボットと人間の友情を描いた作品は山のようにあるが、主人公がロボットを毛嫌いしているという設定は、あまりないのではないだろうか。
少女メイは常に、行き場のない怒りを抱え、ロボットまみれの学校生活にはなじめず、周囲からも孤立し、母親からの愛に飢えている。他人を理解せず、理解されようとも思わないー。かなり反社会的で、反抗精神丸出しのパンクな少女であるが、おそらく同じような孤独のループを思春期に経験したことがある人は、メイの行動ひとつひとつにあるヘルプサインを見逃さないであろう。彼女はずっと、自分の中の怒りにもがき、苦しんでいるのだ。

一方のロボット7723は、そんな傍若無人なメイを気に入り、半ば利用される形で行動を共にする。メモリが故障し、記憶をためておく時間が限られていく中で、メイとの“楽しい思い出”を大事に、宝物のようにためていく7723のピュアな姿は、その後のラストをなんとなく予想してしまい、非常に切ない。
7723のメイへの思いは、友情よりも愛に近いのではないかとさえ感じる。
物語終盤、7723が激しい戦いとともに“決断”していく姿は、もはや涙なくしては観られない。

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不完全で未熟な人間と、壊れたロボットの絆―
人間は脆く、弱く、簡単に傷つき、傷つけてしまう面倒な存在だ。
‘完璧’は強さではあるが、必ずしも正義ではない。不完全なおかげで、お互いをつなげ、相手を思うやる気持ちも育まれる。
7723は、そんな人間くさいメイだからこそ、魅かれたのだろう。

親子だけでなく、ロボットのような完璧さを求めがちな現代人にこそ観ていただきたい本作。人間の“不完全さ”を愛するきっかけとなるはずだ。

ストーリー
ロボットだらけの未来。生活のすべてをロボットに任せきりの母や友達とうまくいかずひとりぼっちのメイは、ロボット7723と出会い、次第に絆が芽生えていく。7723もメイと過ごすうちに彼女を大好きになるが、故障により減ってしまった記憶容量にメイとの“思い出”を残すため、大きな決断をする。やがて7723を開発したロボット会社が人類滅亡を企んでいることを知ったメイ達は、街のみんなを守るため立ち上がる!

作品タイトル:Netflixオリジナル映画『ネクスト ロボ』
共同監督:ケヴィン・アダムス (『ヘラクレス』『 ファンタジア2000 』)、ジョー・ケイサンダー(『ナイト ミュージアム」『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』ビジュアルエフェクト担当)
プロデューサー:パッティ・ヒックス (『ライオン・キング』『美女と野獣』)、チャーレーン・ケリー(『アナスタシア』『プリンス・オブ・エジプト』)

キャスト:シャーリン・イー(メイ)、ジョン・クラシンスキー(7723)、ジェイソン・サダイキス(ピン)、デヴィッド・クロス(ライス博士)、コンスタンス・ウー(モリー)、マイケル・ペーニャ(モモ)日本語吹替キャスト:山根舞(メイ)、鈴木 達央(7723)、藤原啓治(ピン)、森久保祥太郎(ライス博士)、劇団ひとり(モモ)

エンディングソング:Dream Ami「NEXT」

公式サイト:https://www.netflix.com/ネクストロボ
Twitter(@NetflixJP) https://twitter.com/NetflixJP

Netflixにて全世界独占配信中

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