17歳のヒロインの、高校生活最後の1年間を瑞々しく描く傑作、映画『レディ・バード』のブルーレイ+DVDセットが11月21日(水)に発売することが決定した。
女優グレタ・ガーウィグの半自伝的初単独監督作である本作は、友達や彼氏や家族について、自分の将来について、ティーンエイジャーの等身大の痛みや希望が詰まっている。そして、都会に憧れる娘と将来を心配する母による、誰もがグッとくる母娘の心温まるドラマでもある。
悩める17歳の主人公をヴィヴィッドに体現したシアーシャ・ローナンは、見事ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。アカデミー賞(R)主演女優賞にもノミネートされた。そして、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で数々の助演男優賞を受賞したルーカス・ヘッジズが一人目の彼氏、『君の名前で僕を呼んで』の新星ティモシー・シャラメが二人目の彼氏を演じる。
ピンクの髪で自己主張するレディ・バードのファッションや部屋のインテリアも見所の1つである本作は、青春映画に不可欠の音楽要素も印象的で、ジョン・ブライオン(『マグノリア』『エターナル・サンシャイン』)によるオリジナル・スコアに加え、アラニス・モリセット『ハンド・イン・マイ・ポケット』やデイヴ・マシューズ・バンド『クラッシュ・イントゥ・ミー』など数々の楽曲がヒロインのフェイバリット・ソングとして挿入されている。この度そんな本作のコラムが到着した。
『レディ・バード』2着のドレスと1枚のパーカーが描き出す、素直になれない母娘たち
カリフォルニア州サクラメントのカトリック学校に通うクリスティン、17歳。髪はピンク、自分にレディ・バードと名前をつけ、家族にも友人にもそう呼ばせている個性的な女の子だ。小さな町での生活に息苦しさを感じ東海岸の大学に進みたいと思っているけれど、母は「うちは貧乏なのだから地元の大学に行きなさい」の一点張り。口げんかの絶えない毎日を送っている。
そんなある日、レディ・バードはできたばかりのボーイフレンド、ダニーから彼の祖母の家での感謝祭のディナーに招待される。ダニーの家はお金持ち。正装して出かけたいとレディ・バードは母親と一緒にリサイクルショップにドレスを買いに出かける。しかし和やかで楽しい母娘ショッピングとはいかない。「感謝祭をよその家族と過ごすなんて。あなたは親不孝ね」と嫌味を言う母に反発、またしてもケンカが始まってしまう。でも母がパステルピンクのドレスを見せるとレディ・バードは「それ最高!」。これまでの言い争いも忘れて飛び上がって喜ぶ。どんなにギクシャクしていても、ちょっとしたきっかけでムードが一転するのが家族というもの。そのきっかけがドレスというのが母娘らしい。
感謝祭のディナーはうまくいったものの、ある事情でダニーとは別れてしまうレディ・バード。次に付き合い始めたのはバンドマンのカイル。早く初体験を果たしたいと思っていたレディ・バードはめでたくカイルとセックスを経験する。でもカイルがある嘘をついていたことがわかり、レディ・バードはショックを隠せない。彼の部屋から飛び出してしまう。そんな彼女を車で迎えに来た母に、レディ・バードは思わず抱きつき泣き出してしまう。母は驚きつつも「このパーカー、どうしたの?」。泣く娘に驚きつつも、見慣れない服は見逃さないあたりが母親らしい観察力の鋭さ!しかし身に覚えのある人もいるのでは?中学生や高校生のとき、内緒で買った洋服や化粧品を母親に見つかり「これはどうしたの?」と問い詰められたことを。そんな経験を思い出させるノスタルジックなやりとりだ。
大学進学を目指すレディ・バードは選考試験の1つである小論文にサクラメントのことを書く。それを読んだ学校のシスターは「よく書けている。町を愛しているのね」と褒める。「愛しているのではなく観察しているだけ」と答えたレディ・バードにシスターはこう答える。「同じことだと思わない? 愛情と注意を払うことは」。娘にとっては口やかましいだけに見える母の行為も愛情そのもの。1枚のパーカーを通して、それに気がつかせられる。しかし、だからといって一気に親子仲良し!というわけにはいかない。高校卒業のプロムのドレスを買いに行ってもこの母娘はまた口げんか。鮮やかなピンクのドレスを試着した娘に母は「ピンクすぎる」。この一言に傷ついた「褒めることはできないの?」「お母さんに私を好きでいてほしい」。反抗していても本当は愛されたい。ずっと心の奥底にしまっていた本音を打ち明けるきっかけもドレスなのだ。思春期の恋や悩みを描いた『レディ・バード』。2着のドレスと1枚のパーカーは、多くの娘たちが体験してきた母親とのやりとりを鮮やかに切り取っている。
・2018年第75回ゴールデン・グローブ賞で作品賞&主演女優賞受賞を受賞。
・2018年第90回アカデミー賞(R)でも5部門にノミネート!
作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞に加え、女性監督として8年ぶり、史上5人目のオスカー候補として監督賞にもノミネートされた。
・全米興収5週連続トップ10入り!
・全米で高評価!米レビューサイト〈ロッテン・トマト〉でRotten Tomatoes BEST MOVIES OF 2017 第1位獲得!!
・日本でも絶賛の声続出!多くの映画ファンの心を掴みスマッシュヒット!
商品情報
『レディ・バード』 ブルーレイ+DVDセット
品番:GNXF-2380
価格:\3990(税別)/2枚組/本編約94分+特典映像約16分
ブルーレイ仕様
カラー/ ビスタサイズ (1920×1080) MPEG4 – AVC
音声:
①英語:5.1ch DTS-HD Master Audio
②日本語:5.1ch DTS Digital Surround
③英語(音声解説):2.0ch ドルビーデジタル
字幕:
①日本語
②英語
DVD仕様
カラー/16:9 ビスタサイズ/MPEG – 2
音声:
①英語:5.1ch ドルビーデジタル
②日本語:5.1ch ドルビーデジタル
③英語(音声解説):2.0ch サラウンドDD
字幕:
①日本語
②英語
【特典映像】ブルーレイ・DVD共通
「レディ・バード」ができるまで
【音声特典】 ブルーレイ・DVD共通
監督/脚本:グレタ・ガーウィグと撮影:サム・レヴィによる本編音声解説
※発売日・仕様・特典は都合により予告なく変更する場合がございます。
ストーリー
2002年、カリフォルニア州サクラメント。閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、大都会ニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン。自称“レディ・バード”。高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いていく。
【CAST】
クリスティン・“レディ・バード”・マクファーソン:シアーシャ・ローナン(『つぐない』『ラブリーボーン』『ブルックリン』)
マリオン・マクファーソン :ローリー・メトカーフ(「ロザンヌ」『JFK』)
ラリー・マクファーソン :トレイシー・レッツ(『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』)
ダニー・オニール :ルーカス・ヘッジズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『スリー・ビルボード』)
カイル・シャイブル :ティモシー・シャラメ(『君の名前で僕を呼んで』)
ジュリー・ステファンス :ビーニー・フェルドスタイン(『ネイバース2』)
リバイアッチ神父 :スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『フェンス』)
シスター・サラ・ジョアン :ロイス・スミス(『ファイブ・イージー・ピーセス』『マイノリティ・リポート』)
【STAFF】
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ(『フランシス・ハ』『20 センチュリー・ウーマン』いずれも出演)
製作:スコット・ルーディン(『ノーカントリー』『ソーシャル・ネットワーク』『エクス・マキナ』)他
撮影監督:サム・レヴィ(『フランシス・ハ』『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』)
プロダクションデザイン:クリス・ジョーンズ(『20 センチュリー・ウーマン』)
衣装デザイン:エイプリル・ネイピア(『ザ・セル』『サムサッカー』)
音楽:ジョン・ブライオン(『マグノリア』『エターナル・サンシャイン』)
原題:LADY BIRD/2017年/アメリカ製作
発売・販売元 NBC ユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:http://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/ladybird-movie/
コピーライト:(C) 2017 InterActiveCorp Films, LLC. All Rights Reserved.
『レディ・バード』 ブルーレイ+DVDセット 2018年11月21日(水)発売