『母さんがどんなに僕を嫌いでも』完成披露試写会で太賀&吉田羊が自身の役柄との向き合い方について語る―11/16(金)公開

母さんがどんなに僕を嫌いでも

母親から拒絶され、愛されることなく育った青年が母親を大好きな気持ちを諦めることなく運命と向かい合い、やがて奇跡を引き起こした実話と元にした映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』が11月16日より公開となる。この度本作の完成披露試写会が10月30日(火)に開催され、主演の太賀、吉田羊、御法川修監督が登壇した。

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『母さんがどんなに僕を嫌いでも』完成披露試写会 概要

日程:10月30日(火)
場所:ニッショーホール(港区虎ノ門2丁目9番16号日本消防会館)
登壇者(敬称略):太賀、吉田羊、御法川修監督、
サプライズゲスト:ゴスペラーズ(村上てつや、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優)

歌川たいじの自身の体験をもとに綴ったコミックエッセイを映画化した本作。歌川たいじという実在の人物を演じることについて太賀は「歌川さんの実人生を演じるというのは簡単なことではなくて。はたから見たら壮絶な人生を経験されていて、でもこの物語の本質は悲しい出来事だけをピックアップしているのではなく、それをどう乗り越えていくかという生きるうえでの力強さだったり、人と人とが寄り添いあう喜びだったり、そういうものが描かれています。僕がこの役を演じるうえで、実際に歌川さんが感じてこられた喜びも悲しみも、一つとしてこぼすことなく丁寧に演じたいなと思って演じました」と原作の持つ明るいメッセージを強調しつつ、演技のうえで意識したことを語った。

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続いて、タイジの母親・光子役を演じた吉田は「実在する人物ということで、歌川さんからお母様に関するエピソードをいくつか聞かせていただいたのですが、どうしてもお母様が虐待するに至った経緯が理解できなくて、どう演じたらいいのだろうと思っていたんです。でも歌川さんは話しの最後に必ず『でも、一生懸命生きた人だったんです』って笑顔でおっしゃるんですね。その歌川さんの想いを私は伝えていけばいいんだと。私が未熟に母親役を演じれば演じるほど、逆説的に、それでも息子は母の愛を求めて愛しているんだということが、色濃く伝わればいいなと半ば願うような気持ちで演じさせいただきました」と当初は役への理解に戸惑いながらも、原作者とのコミュニケーションで演じるヒントを得たことを振り返った。

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また、御法川監督は「どんな人だってみんな振り返るのが辛くなるような記憶や傷を抱えていると思うんですよ。それを切り捨てるのではなく、嬉しいことも悲しいことも全部自分を形成してきたものなんです。だから今、現在進行形で得られた友情や優しい気持ちがあるんだったら、かつて愛されなかった自分の意識に自分の中で渡してあげることができる。“人生は循環する”という気づきを原作から得られました」と原作本を読んで感じたこと、映画に込めた想いを語った。

舞台挨拶の中版では、キャストの2人と来場者へのサプライズとして主題歌を担当したゴスペラーズが登場。驚きのあまり思わず顔を見合す太賀・吉田羊とゴスペラーズの初対面となった。そしてゴスペラーズが完成披露を迎えたキャスト・スタッフへのお祝いとして主題歌の「Seven Seas Journey」をアカペラで披露。

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見事な歌声を堪能したあとに太賀は「完成披露でこんな気持ちになったのは初めてです!本当に素敵なものを見せていただいて、嬉しかったです。素晴らしかったです、感動しました!」と興奮気味。そして本日会場へ来場している歌川さんに向かって「歌川さん、良かったですね?」と声をかけ、会場の笑いを誘った。それに対し「私もそう思ってたの」と言う吉田だが、「いや、ほんとにね・・・ごめんなさい、ちょっと泣いちゃう・・・」と思わず涙で声を詰まらせる場面が。「歌ちゃんがお母さんの愛を諦めずに生き続けた、そして本を書いたおかげでこんなに素敵なギフトをいただけるんだと歌ちゃんがしみじみ感じているんだろうな、と歌ちゃんの気持ちになったら泣けてきました」と涙の理由を明かした。
また、ゴスペラーズを代表して安岡は「愛すること、愛されることの両方が描かれています。どちらも決して一人ではできないことで、だからこその難しさと美しさがあると思います。そんな思いを込めて、我々ゴスペラーズの決して一人ではできないやり方で、この歌を歌わせていただくことができて光栄です」と主題歌を担当した喜びを語った。

イベント最後には、太賀より「最終的に歌川たいじという役を少しでも愛しく思ってもらえるといいなと、登場人物がみんな愛されたらいいなと思います」と語り、続けて、ネグレクトを受けてきた一般人の「私は母と向き合うためにこの映画を観たい」という呟きを見たという吉田は「当事者の方にもこの映画を見ていただきたいですし、周りの方にも、こういう手の差し伸べ方があるのかというヒントにしていただけたら嬉しく思います」とコメントし、完成披露舞台挨拶は終了となった。

ストーリー
タイジ(太賀)は小さい頃から大好きな母、光子(吉田羊)に愛されないまま、壮絶な家庭環境の中で育てられた。耐えかねて17歳で家を飛び出し、一人で生きてきたタイジだったが、友人の言葉に動かされ、母と向き合う覚悟をする。大人になっても自分を拒絶していた母に歩み寄り、タイジは母からの愛を取り戻すために 立ち向かっていく。

作品タイトル:『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
出演:太賀 吉田羊 森崎ウィン 白石隼也 秋月三佳 小山春朋 斉藤陽一郎 おかやまはじめ 木野花
監督:御法川修
原作:歌川たいじ「母さんがどんなに僕を嫌いでも」(KADOKAWA刊)
主題歌:ゴスペラーズ「Seven Seas Journey」(キューンミュージック)
脚本:大谷洋介
制作プロダクション:キュー・テック
配給・宣伝:REGENTS

公式サイト:http://hahaboku-movie.jp/
コピーライト:(C)2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会

11月16日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、イオンシネマほか全国公開!

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