世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う新たな才能の発掘・育成と、映像産業の発展への寄与を目的として、2004年に始まったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。16回目となる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019」の開催が2019年7月13日(土)~21日(日)の日程に決定した。開催決定に伴い、2019年1月10日(木)から3月1日(金)の期間、コンペティション部門(国際コンペティション・国内コンペティション)の作品が公募される。
国際コンペティションは広く世界中から、長編部門と短編部門の二部門に分かれた国内コンペティションは国内作品を対象に、エンターテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を募集。ノミネート作品は映画祭期間中に上映し、著名な映画人等による最終審査を経て、最優秀作品賞をはじめ各賞を授与する。
本映画祭のコンペティションは、「次代を担う新たな才能の発掘・育成」を主たる目的としており、これまでに、海外作品・監督では、カンヌ映画祭3冠を達成したヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(『うつろいの季節(とき)』)、日本での劇場公開でもスマッシュヒットを記録した『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督や『孤独のススメ』(映画祭上映タイトル『約束のマッターホルン』)のディーデリク・エビンゲ監督、『彼の見つめる先に』のダニエル・ヒベイロ監督、現在ヒット公開中の『家へ帰ろう』(映画祭上映タイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)のパブロ・ソラルス監督など、多数の新鋭をいち早く紹介してきた。
また国内作品・監督では『孤狼の血』の白石和彌監督、『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督、『ピンカートンに会いにいく』の坂下雄一郎監督、『螺旋銀河』の草野なつか監督、『見栄を張る』の藤村明世監督、『岬の兄妹』の片山慎三監督らが本映画祭での受賞を契機に劇場公開や商業映画デビューへと羽ばたいている。
本映画祭は、2019年も“若手映像クリエイターの登竜門”として、映画界の未来を担う新たな才能の発掘の場となるべく開催される。
コンペティション公募概要
募集期間:2019年1月10日(木)~2019年3月1日(金) 必着
募集部門:国際コンペティション、国内コンペティション
応募方法:映画祭公式サイト内オンラインエントリーフォームから応募
公式サイト:www.skipcity-dcf.jp
【募集作品】
国際コンペティション(※長編作品のみ/国内作品・海外作品対象)
長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品
国内コンペティション(※長編部門、短編部門の二部門/国内作品のみ対象)
[長編部門]長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の国内作品
[短編部門]商業公開された長編映画を制作したことがない監督による、15分以上60分未満の国内作品
※各部門ともに、実写作品(ドラマ・ドキュメンタリー)、アニメーション作品のいずれも応募可能です。
※ノミネート結果、賞構成、審査員は後日記者発表および公式サイトにて発表します。
(参考:2018年賞金総額230万円)
※応募規約の詳細・エントリーフォームは映画祭公式サイト(www.skipcity-dcf.jp)にて公開します。
※[参考資料]応募規約テキスト(PDF)は下記URLよりダウンロードいただけます。
→ http://gf3.work/P85n
SKIP シティ国際D シネマ映画祭2019(第16回)開催概要
会期:2019年7月13日(土)~7月21日(日) <9日間>
会場:SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール(埼玉県川口市)他
内容:国際コンペティション、国内コンペティション、特集上映、関連企画、イベント等多数予定(後日詳細発表)
主催:埼玉県、川口市、SKIP シティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
公式サイト:www.skipcity-dcf.jp
これまでの主な受賞作品
◯『うつろいの季節(とき)』
2007 年 長編部門 最優秀作品賞受賞
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(『昔々、アナトリアで』『雪の轍』)
◯『シンプル・シモン』(2014年5月劇場公開)
2011年 長編部門 審査員特別賞受賞
監督:アンドレアス・エーマン
◯『孤独のススメ』(2016年4月劇場公開/映画祭上映タイトル『約束のマッターホルン』)
2014 年 長編部門 最優秀作品賞受賞 監督:ディーデリク・エビンゲ
◯『彼の見つめる先に』(2018年3月劇場公開)
2014 年 長編部門 脚本賞受賞
監督:ダニエル・ヒベイロ
◯『世界で一番ゴッホを描いた男』(2018年10月劇場公開/映画祭上映タイトル『中国のゴッホ』)
2017年 長編部門 監督賞受賞
監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ
◯『家へ帰ろう』(2018年12月劇場公開/映画祭上映タイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)
2018年 国際コンペティション 観客賞受賞
監督:パブロ・ソラルス
◯『ロストパラダイス・イン・トーキョー』
2009年 長編部門 SKIP シティアワード受賞
監督:白石和彌(『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』)
◯『チチを撮りに』(2013年2月劇場公開)
2012 年 長編部門 監督賞・SKIP シティアワード受賞
監督:中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』)
◯『神奈川芸術大学映像学科研究室』(2014年1月劇場公開)
2013年 長編部門 審査員特別賞受賞
監督:坂下雄一郎(『東京ウィンドオーケストラ』『ピンカートンに会いにいく』)
◯『螺旋銀河』(2015年9月劇場公開)
2014年 長編部門 監督賞・SKIP シティアワード受賞
監督:草野なつか
◯『見栄を張る』(2018年3月劇場公開)
2016 年 長編部門 SKIP シティアワード受賞
監督:藤村明世
◯『テイク8』
2016 年 短編部門 奨励賞受賞
監督:上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)
◯『岬の兄妹』 (2019年3月劇場公開予定)
2018 年 国内コンペティション(長編部門) 優秀作品賞・観客賞受賞
監督:片山慎三