クリスチャン・ベール主演×アダム・マッケイ監督×ブラッド・ピット製作の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チームが再集結したアダム・マッケイ監督最新作『バイス』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開となる。この度見事ゴールデン・クローブ賞にて主演男優賞に輝いたクリスチャン・ベールのインタビュー動画が解禁された。
先日のゴールデン・グローブ授賞式で「この役のインスピレーションは悪魔(チェイニー)に授けてもらったんだ、ありがとう。」とコメントし、その発言がまさかのサタン教会から「クリスチャン・ベールの才能とスキルが、賞を勝ち取った!クリスチャンを讃えよ!」とアツイリプライをもらい、話題となったクリスチャン・ベール。
そんなクリスチャン・ベールが本インタビューで、「お世辞抜きで」本音を披露。本作で演じたデェック・チェイニーという人物について、体重を約20キロ激増し髪を剃り眉毛を脱色するなど、見た目を似せるのも「十分に難しい」が、外見的なだけではなく本質をつかみ「チェイニーを肯定的な目でとらえる」ために、「自分の政治観を持ち込まない」とアダム・マッケイ監督にした、「観客に驚きを与える」ための約束など、本作が傑作に仕上がった裏側をたっぷりと語っている。
「映画を観てると感情があふれてくる。こんなに多くを感じる作品は初めてだ。」
クリスチャン・ベール インタビュー
「ディック・チェイニーには才覚があった。政府を実質的に動かしていたからだ。飲酒で逮捕経験のある男が最年少で大統領首席補佐官を務めた。それも長年だ。驚きだよ。
奥さんのリンは彼の成功を支え続けた人で、学問の世界で素晴らしい才能を発揮した。一方のディックはイェール大学を中退してるけど、権力争いには長けていたんだ。ついには副大統領の地位を得て、史上最も強大な権力を握った。そして世界の情勢を永遠に変えてしまったんだ。
彼の外見的な特徴に加えて本質をつかむのは、すごく大変な仕事だったよ。ただのモノマネは嫌だった。それだけでも十分に難しいけど、10~15分もすれば観客は見飽きてしまう。だから、本質をつかもうとした。
マッケイ監督とはこう約束したよ。『今後、僕はできる限りチェイニーを肯定的な目で捉えてみようと思う。この映画をありきたりなものじゃなく、観客に驚きを与える作品にしたいからね。政治的姿勢に関わらず魅了されるようなね。
僕はこの作品に自分の政治観を持ち込むつもりはなかった。チェイニーの政治観を受け止めるべきだ。素直に信じ、その立場からいい点や真実を探ってみる必要がある。そのおかげでマッケイ監督と意見をぶつけ合えた。彼は驚くほど率直だったよ。僕のアドリブ演技も許してくれたし監督の仕事を進めながら役作りを手伝ってくれたその結果僕の意見だけど傑作と呼べるものができた。想像をはるかに超えて、観客の心を捉えるいい作品に仕上がってる。
映画の魅力は会話に尽きると思う。会話が繰り広げられ楽しさの中に論点がある。この作品もすごく楽しめるんだけど、同時にとてつもない手厳しさがあるんだ。苦しみも喜びも感じられるつまりこの映画を観てると感情があふれてくる。こんなに多くを感じる作品は初めてだ。お世辞抜きでね。」
「バイス」:「副」、「代理補佐」の意味と同時に「悪」の意味を持つ―
本作は、ワイオミングの田舎の電気工から“事実上の大統領”に上り詰め、アメリカを自在に支配し、アメリカ史上最も権力を持ったチェイニー副大統領の姿の前代未聞の裏側を描いた社会派エンターテイメント作。
監督は『マネー・ショート』で、第88回アカデミー賞「脚色賞」を受賞、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞・脚色賞の主要5部門にノミネートされ世界中からその手腕を認められたアダム・マッケイ。製作はプランBエンターテインメントが手掛け、代表であるブラッド・ピット本人がプロデュース。
出演に、チェイニー副大統領役には、業界引く手数多の実力派俳優で『ダークナイト』、『アメリカン・ハッスル』などで知られるクリスチャン・ベール、チェイニーの妻役には『アメリカン・ハッスル』、『メッセージ』のエイミー・アダムス、ラムズフェルド国防長官役に『フォックスキャッチャー』、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のスティーヴ・カレル、ブッシュ大統領役に『アイアンマン2』、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルなどオスカー候補常連の超豪華キャストが集結した。
アダム・マッケイ監督が、「クリスチャン・ベール以外にこの役をできる人を思いつかなかったし、もし断られていたら、多分この映画を作ることはなかった。」と語るほどのラブコールを受けたクリスチャンが、アメリカを操り、成り上がっていった男ディック・チェイニーの20代から70代までを、体重を約20キロ激増し髪を剃り眉毛を脱色するなどの見た目だけでなく、演技の面でも完璧なアプローチで演じ、見事なまでにオスカー俳優の迫力を見せつけている。そしてアダム・マッケイ監督が『マネーショート』で光らせた型破りで自由自在な映像演出の手腕をさらにパワーアップさせ、観るものを魅了する。
1月11日(金)時点で映画賞を、14受賞、105ノミネートを記録し、すでに今年度のアカデミー賞(R)大本命として大きな注目を集めている本作。アダム・マッケイ監督が「トランプ大統領よりも悪だ」と語るアメリカを操った〝史上最凶の副大統領〟といわれたチェイニー副大統領をどう、描くのか。引き続きご期待頂きたい。
ディック・チェイニー
1941年生まれ、現在77歳。父ジョージ・H・W・ブッシュ政権下では国防長官として、息子ジョージ・W・ブッシュ政権下では2001年~2009年まで副大統領を務めた。
作品タイトル:『バイス』
出演:クリスチャン・ベール『ダークナイト』、エイミー・アダムス『アメリカン・ハッスル』、スティーヴ・カレル『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』、サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』
監督・脚本:アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
公式サイト:http://longride.jp/vice/
コピーライト:(c) 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
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