映画『ビール・ストリートの恋人たち』監督&キャストが原作者ボールドウィンへの愛を語るメイキング&インタビュー映像解禁

ビール・ストリートの恋人たち

アカデミー賞(R)作品賞受賞『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』が2月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開となる。
前作『ムーンライト』で、『ラ・ラ・ランド』を抑えアカデミー賞作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督。最新作は監督がずっと映画化を夢見ていた、愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた恋人たちのラブ・ストーリー。この度、B・ジェンキンス監督・レジーナ・キングらキャストが原作者への想いを明かす特別映像が解禁された。また、監督自身に起きた衝撃のエピソードも紹介する。

1950年代にデビューし、黒人作家としてアメリカ文学に金字塔を打ち立て、キング牧師らと共に公民権運動の旗手としても活躍。マドンナ、オバマ前大統領、ジェイ・Zら多くの著名人がリスペクトを公言し、彼の未完の原稿を基にしたドキュメンタリー『私はあなたのニグロではない』が、2017年のアカデミー賞において長編ドキュメンタリー部門にノミネートされるなど、今も多くの人々に影響を与え続けているジェイムズ・ボールドウィン。彼が70年代に書いた「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)の映画化をかねてから夢見ていたB・ジェンキンス監督がついに、その夢を実現させたのが本作『ビール・ストリートの恋人たち』だ。
作品の映像化に大変に厳しいことで知られるジェイムズ・ボールドウィン・エステートが、監督の手腕と熱意を受け、初の英語圏でのボールドウィン作品の映像化を認めた本作。ジェンキンス監督が原作者の意思を受け継ぎ、どんなに困難な状況にあっても愛を諦めない恋人たちのラブ・ストーリーを、極上の映像美と音楽で織りなす、独自の世界観で映像化。人種や社会階層に対する差別の問題が大きく浮上する現代に必要なメッセージを描きながらも、愛と希望に満ち溢れた普遍的な恋人たちの物語として、新たな傑作を誕生させた。

今回、劇中の映像やメイキング、ボールドウィンの綴った言葉とともに、ジェンキンス監督やキャストが原作者について語る特別映像が解禁。本作で主人公の母親役を熱演し、ゴールデン・グローブ賞助演女優賞受賞、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされたレジーナ・キングや、初々しいキュートさと堂々とした佇まいを併せ持ち主人公ティッシュ役に大抜擢されたキキ・レイン、ティッシュを優しく包み込む恋人ファニー役を演じたステファン・ジェームスらも原作者への想いを明かしている。

ジェンキンス監督は、「2009年に初めて原作を読んだ時、ティッシュとファニーの純愛に心をつかまれた。彼が残したものはとても貴重だ。この本をそのまま世に出したかった。」と原作への愛を語る一方で、「45年ほど前に起きていた問題なのに、今なお続いているんだ。ティッシュとファニーの愛は映画の中で脅かされている。それが当時の黒人の状況だった。」と当時から今も続く人種差別への危惧も口にする。また、ステファン・ジェームス、レジーナ・キングは、黒人文学の偉大なレジェンドであるボールドウィン原作の映画化に携われることの名誉を、口を揃えて「恐れ多い」という。「だって彼は国の宝だから。」
常にドラマチックで、読者に感銘を与えるボールドウィンの原作を基盤に、「キャストから、プロデューサーまで全員がボールドウィンへの愛を共有した」と監督が語る本作。特別映像は、ボールドウィン自身の肉声と、物語の主人公テッシュとファニーの愛を誓い合う言葉で締めくくられている。

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監督の前作『ムーンライト』が黒人だけの監督、脚本、キャストによる史上初の作品受賞に輝いてから2年、映画業界でも人種や性差別に関する話題が目立ち始め、先日発表された<第91回アカデミー賞>ノミネーションでは、本作のほか『ブラックパンサー』や『ブラック・クランズマン』、『グリーンブック』など、黒人を主人公にした作品の多数ノミネートが話題となり、少しずつ、時代は変わりつつある。だがそんな中、実は、近年ジェンキンス監督に起きた衝撃的なエピソードが昨年のトロント映画祭の公式上映Q&Aで明かされていた。
『ムーンライト』のアワード・シーズンのビッグイベント、ガバナー・アワードのアフターパーティーに出席した際のことだという。「会場のホテルから別のパーティーに移動しようと、自分のドライバーの車を待っていた。そしたらバレー係がショックを受けた顔で立っていた。僕が『どうしたの?』と聞くと、彼は『あの車には乗らない方がいい』と言った。理由を尋ねると、僕のドライバーがさっき(自分がいない時に)『ここでニガーを待ってるのさ。監督賞にノミネートされるかもしれないけどね』と言っていたらしい。”でもニガーに変わりはないさ”とでも言いたげに。これが起こった時、僕は5千ドルのスーツを着て、ガバナー・アワードに出席し、世間からの注目も最も高かった。そんな自分にさえもこんなことが起きるなら、工場勤めの人にはどんなことが起きてると思う?これが現実だ。自分にも起きるなら、誰にでも起こりうる。だからこのストーリーを伝えなければならない。」

今なお世界中で止まない差別という問題にも切り込みながら、独自の作風で極上のラブ・ストーリーを紡ぎ出した監督。その手腕を是非スクリーンで体感して頂きたい。前作に続き2作連続オスカー獲得の期待も高まる最注目作『ビール・ストリートの恋人たち』は2月22日(金)よりいよいよ公開を迎える。

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ストーリー
1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた…。

作品タイトル:『ビール・ストリートの恋人たち』
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジ―ナ・キング他
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
原作:ジェイムズ・ボールドウィン「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド

公式サイト:longride.jp/bealestreet/
コピーライト:(c)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

2月22日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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